一 足 先 に 冬 の 旅 へ


タバコ吸いたさに場外馬券場へ


11月に北海道に行くのは60年近く生きてきて初めてのことである。この時期の浜松は昼間なら半袖でも大丈夫なほど暖かいが、北海道のそれも内陸部の寒さは想像もできない。とりあえずコンパクトにたためるヤッケをリュックに入れて富士山静岡空港にクルマで向かった。

JALマイレージバンクのアワードでコードシェア便のFDA新千歳空港行きに搭乗した。黄色の機体の7号機でヘッドレストには「しまねっこ」のイラストが入っていた。いつかサンライズ出雲と組み合わせてFDAで出雲大社に行ってみたいものである。


島根県とタイアップしているFDA7号機


大好きなキハ54に滝川駅で出会えるとは


富良野駅前のナチュラクスホテル

新千歳空港の地下から例によって快速エアポートに乗車。本当は転換クロスシートの721系に乗りたかったが、ホームに入線してきた次発の電車もロングシートの733系だったので、先発の15時09分発に乗車。こちらは昨年のダイヤ改正で新設された区間快速の電車。北広島駅まで各駅停車するが次発の快速に終点札幌まで抜かれない。基本的に先発する電車が先に札幌に着くシステムで分かりやすい。のんびり行くので特別快速と比べると始発駅では空いていて逆にお得かもしれない。

札幌駅でアイドリングタイムがあり、ホームの端っこにある喫煙コーナーに行ってみたが、きれいさっぱりなくなっていた。仕方なくノンスモークで16時30分発の特急カムイ29号に乗車。江別から積雪が目立ちはじめ、岩見沢は雪の夜の駅だった。滝川駅で下車し、車内から見えたAiba滝川(道営競馬の場外馬券場)に飛び込んだ。なにも馬券を買うわけではなく喫煙所を借りに入っただけである。

ふたたび駅に戻り根室本線の乗り場に行くとキハ54の2両編成が停車していた。新幹線のシートを移設して集団見合い式に配置している車両で、お見合い部分は大きなテーブルがある。稚内でも根室でもお世話になった私の好きな列車にここで会えるとは。富良野までの1時間余りは簡易リクライニングシートを倒してチビチビと呑み鉄をしていた。

富良野の宿泊は駅前のナチュラクスホテル。部屋は広くて快適だったが富良野で観光するわけでもなく、飲み歩くわけでもないのでトゥーマッチな感じ。おまけに翌朝は8時12分発の列車を2本繰り上げて7時03分の列車に乗車しているので、いいホテルでも木賃宿でも同じだった。

富良野線は今回の旅のハイライト。始発の富良野から終点の旭川までずっと雪景色。私が富良野線に乗ったのは30年ぶりくらいで、その時のイメージは平原と丘の車窓という感じだった。ところが実際は全然違っていて上富良野駅から千代ヶ丘駅までは峠を上ったり下ったり。H100形の電気式ディーゼルカーのエンジンが唸りっぱなしだった。

一足早い冬の旅を堪能し終点の旭川駅に到着。昨年の秋に訪れた旭川駅北口に再び舞い戻った。その時は紅葉の並木道だったが今回は雪化粧していて幻想的だ。


11月前半なのに富良野~旭川間全線で雪景色。一足早い冬の旅


「北海道のへそ」の人形もある富良野駅


旭川駅北口の雪化粧した並木が美しい

<終>

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