さ よ な ら E 3 系


E3系のボディに輝くマーク


家庭の事情でしばらく泊りの旅行に行けなかった。フルスペックの泊りの旅行は6月下旬以来なので4か月ぶりとなった。そろそろJR東日本の株主優待券を1枚使っておこうと思い、行き先をいろいろと物色してみた。それじゃ久々に仙台→品川間を5時間以上かけて走る常磐線特急ひたちに乗車しようと思い仙台泊りが決定。さらに調べてみると、この秋限定で「いろどりSATONO」が仙山線を走っているようだ。6月の旅で「あいづSATONO」に乗っており代り映えはしないが、仙山線を通しで乗るのは久々なのでこれを採用。となれば山形までは今年で勇退が決まっているE3系に乗るしかないとなり、おおまかな行程が決まった。


1日目の昼食は車販購入の「牛肉どまん中」


2日目の昼食は仙台駅弁の「牛たん重


いろどりSATONOの記念乗車証

日本初の新在直通の新幹線として1992年に開業した山形新幹線。その専用車両として登場したのが400系である。こちらは銀色一色のボディでかっこいいと評判になり、今でも人気が高い。1999年から秋田新幹線で走っていたE3系が山形新幹線にも投入され、バトンタッチする形で400系は2010年に引退。そして2024年に後継車両のE8系がデビューし、現行車両のE3系はいろいろあって引退時期が引き延ばされたが、ついに今年限りの引退が発表された。

今回はE3系のお別れ乗車ということでグリーン車を奮発したが、えきねっとのトクだ値50%引きの威力で、指定券を普通に買うよりも安い金額で乗れてしまった。そんなわけでグリーン車も混んでいたが、普通車もおそらく満員なので、シートピッチが広く、隣席との間にあるひじ掛けのサイズが大きいだけでも気が楽である。

つばさ135号は東京を11時に発車し、福島で仙台行きやまびこ号を切り離して、いよいよ山形新幹線へと乗り入れる。車内販売で買った米沢駅弁の「牛肉どまん中」を酒の肴にして呑みテツを始める。板谷峠付近では紅葉が進み、どんよりとした曇り空もあいまって冬のはじめの様相だった。

2時間44分の旅を終えて終点山形に到着。これでE3系のお別れ乗車は終わった。引退当日に群がるいわゆる「葬式鉄」になる気はないが、引退と聞けば乗りたくなるのも人情である。そんなわけで私は早めに惜別の乗車をする「お通夜鉄」がもっぱらである。

山形で数十分のインターバルの後に乗車したのは「いろどりSATONO」号である。SATONOはハイブリッド気動車HB-E300系の2両編成からなる観光列車で、普通車は指定券(840円)だけ購入すれば誰でも乗れるカジュアルな列車である。4か月前の磐越西線でも乗車したので、もう目新しさはないが、シートピッチが広いのが自慢の車両である。こちらも当日の様子をYouTubeにアップする予定なので、よろしければどうぞ。

久々に仙山線を通しで乗って仙台駅は15時59分着。仙台駅からほど近いホテルセントラル仙台にそのままチェックインしたので、部屋に着いた時には外がまだ明るかった。これほど早くホテルに入るのも久々だった。

翌朝は8時48分に仙台駅を発車する特急ひたち12号に乗車。こちらも株主優待割引があるのでグリーン車を奮発した。終点の品川には13時51分到着なので5時間以上も列車に揺られることになる。新幹線が開通する前にはこんな在来線特急はざらにあったが、今では貴重な存在である。そんな在来線特急列車をいと惜しむ私の心持ちとはかかわりなく、列車は浜通りをコトコトと走っていく。


400系からバトンタッチされたE3系もいよいよ今年限りでE8系にバトンタッチ


冬のはじまりのような山形駅


名物ペデストリアンデッキと仙台駅舎

<終>

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