明石海峡大橋と愛車コロナ
明石大橋&岩国

Grand Touring

(デジカメ日記)


岩国の名勝・錦帯橋

1999年9月12日の朝8時前、久々に愛車コロナ・セダンを駆って東名を西に向 かった。天気予報によると、今日の天気は概ね晴れ。厳しい残暑が続くとのこと であった。9時を回り守山PAで今日の競馬のメインレース「京成杯AH」の電話 投票を済ませた後はシバリが無くなって、快調に名神を110q/hで巡航する。
吹田SAで昼食を仕入れた後は、いよいよ今回のツアーの目的のひとつ「明石 海峡大橋」の初渡りである。垂水JCTの複雑さに頭を悩ませながらも無事「神戸 淡路鳴門自動車道」(長い!!)に進入。念願の明石海峡大橋を渡って、対岸の淡路SA に到着した。淡路SAは日曜日ということもあって観光客の熱気で「ミニ大阪」 と化していた。

高速上は110q/hで巡航
そんな中、車で下りSAと上りSAを往復して明石海峡大橋の眺めを堪能した。 車で上下のSAを自由に往復できる所は日本でここだけじゃなかろうか?
12時半ころSAを後にし一路南へ。淡路島を縦断し大鳴門橋を渡って四国上陸。 自分の車で四国に渡ったのは1994年11月に室戸岬に行って以来である。

下り淡路SAにて愛車コロナ

明石海峡大橋を背景に筆者

屋島寺東大門は日差しの中に

屋島寺境内にはお遍路さんが
鳴門からは一般国道を走行。引田町あたりの海岸線は窓を全開にして潮の香 りを楽しんだ。14時からはいつもの日曜FM通りのはじまり。山下達郎のレア音源 特集に耳を奪われた。高松に近づくにつれ車の流れが滞るようになり快適なドラ イヴとはいかなくなってきた。屋島ドライブウェイを登ってやっとこさ屋島山上 に到着した。

屋島寺四天門から本堂を望む
車を降りると、物凄い暑さとまとわりつくような湿気で一気に汗が吹き出し た。とりあえず四国八十八ヶ所の第八十四番札所「屋島寺」を散策。境内の至る 所にお遍路さんの姿があった。境内を抜け展望台から瀬戸内海を望み一息つく。 水族館を横目に遊歩道を一周して車に戻ったころには顔面が汗でしょっぱくなっ ていた。
獅子の霊厳展望台にて筆者

源平合戦古戦場を望む
ドライブウェイを下る途中で源平合戦古戦場の展望台に立ち寄り、しばし歴 史のロマンに浸った後は、また現実の高松市内の渋滞の中に身を委ねた。ここで はルートの選択でひとつの悩みがあった。ひとつは高松から宇野へ「国道フェリ ー」で渡るルート。もうひとつは高松西ICから高速に入って瀬戸大橋を渡るルー トである。結局少々金額が張っても、1時間くらい宿に先着できる瀬戸大橋ルートに決 定した。
さて、15時を回り急にそわそわしだした。というのも今朝買った馬券の レース発走時刻が迫ってきたからである。できれば電器屋かなんかのテレビでレ ースの模様を観たかったのだが、なかなか店は見つからず、やむなく車を停めて 携帯液晶テレビでの観戦となった。

夕暮れの瀬戸大橋を渡る
レースの方は、私が本線で買っていた馬が3着に敗れ、穴と見込んでヒモで 買った馬が2着。伏兵のサンライズアトラスが1着となり、馬連では万馬券。悔し い結果となりブルーな気持ちで16時からの「福山雅治のトーキングFM」になだれ 込むところは、このところの日曜日の定番である。番組ではビートルズの新譜を 特集していて、運転しながら大声で唄った。
山陽道福山SAにて愛車コロナ
また、いつもは笑えない福山のトークも、不思議と旅先では笑えるのである( 特に福山2000年問題は笑えた)。車は瀬戸大橋から山陽道に入り、後は岩国ま で一直線。途中、福山SAで一服した後は、トワイライトセクションと化した夕暮 れのハイウェイを、ユーミンのFMや、ようやく入り始めたFEN岩国をBGMに快調に 飛ばした。
ホテルの窓から朝の岩国駅が

これで3度目の岩国錦水ホテル

FENは米軍岩国基地のおかげ
19時少し前、宵闇の中、岩国に到着。宿はこれで通算3回目となる岩国錦水 ホテルである。夕食の後、さっそく今度の旅の目的のひとつであるFEN岩国のエ アチェックを開始。土曜日ならカウントダウン番組やロックがガンガン流れると ころが、日曜日の夜のためジャズやオールデイズものが流れていたのはチト不満 であった。
錦川の河川敷からの錦帯橋
翌朝は8時前にホテルを出て、岩国市内の散策をした。まずFENの発信源であ る米軍岩国基地を表敬訪問。正門に揚がる星条旗が日本の中の米国を物語ってい た。続いて錦帯橋へ。渡ったことのある方なら解ると思うが、錦帯橋はアップダ ウンが激しく、特に下りで足元に気を使う。
橋の向こう側は、岩国城の城下町エ リア。散策すると広大なエリアで、朝からまとわりつく湿気で汗ダラダラであった 。吉香公園を歩いていると人懐こいアヒルが後を付いてきた。可愛くなって思わ ずカメラに収めた。韓国様式の六角亭や佐々木小次郎像などを横目に見ながら駆 け足で回ったが、城下町エリアには1時間半くらい居た。

渡るとアップダウンが激しい

吉香公園は市民の憩いの場所

人懐こいアヒルくん

佐々木小次郎像

韓国様式の六角亭にて筆者
今度来る時には、山の上の岩国城も含めて半日くらいゆっくりと回りたくな るような歴史の町並みであった。
岩国を10時少し前に発って帰路に就いた。広島道から中国道は、今までの山陽 道とは打って変わって急カーブと急なアップダウンの連続。車が少なく走り易か ったが、片側2車線の道が50q/h制限なのには閉口した。岡山県の勝央SAで昼食をとった後、吉川JCTから舞鶴道に入ったあたりで眠気 がピークに達した。最初は大声で歌を唄うなどして紛らせたが、福知山からは対 面通行となり、眠いのと対向車に気を使うことでもうヘトヘト。舞鶴東で一般道 に降りホッとした。
さて、帰りにわざわざ舞鶴経由の寄り道をしたのは、日本海 沿いのR27を快走したかったから。

大飯駅にて小浜線列車
しかし、天気は曇り空で日本海の青さは望むべくもなかった。BGMは角松敏 生で、気分だけでも夏の終わりの海を感じていた。R27は小浜線と並走しており 、表定速度の遅い普通列車に追いつき大飯駅にてカメラに収めることができた。 さらりと散策した小浜では1987年9月、北海道のツーリングの帰路に立ち寄った 日のことに想いを馳せた。その後、小浜駅に立ち寄り、駅のスタンドで福井の名 物「にしんそば」を注文し満足至極。
小浜駅前にてコロナの後ろ姿
小浜を16時に発つころには夕立となり、このツアーで初めてワイパーを動か した。R303で琵琶湖の北岸に抜けて、木之本ICから高速に乗る。米原JCTで覆面 パトに遭遇したが、慎重に追い越して事無きを得た。毎度お馴染みの夕方の名古 屋周辺のトラフィックに気を使いつつ無事にクリアして、自宅に到着したのは19 時半であった。全走行距離は1590q。自分にお疲れさまと言いたかった。

(おしまい)


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