山行記録
赤木沢(北ア黒部川源流)、薬師岳
日付 99.8.7(土)〜8.10(火) 天気:晴れ(全部)
山域、山名 北アルプス 黒部川源流 赤木沢 & 薬師岳
目的 美しい沢の景色を楽しむ
参加者 西川(CL)、箕西、中川路(記)、古正(平塚山岳会)、中丸(峯渓クラブ)
見所 沢の美しさ。技術的に難しいところは無い
内容
8/7(土)  平塚真土を4時に出発。当初、北川さんも行く予定であったが休みが合わず5人 となった。
 安房トンネルを抜け、神岡町にてその日の昼食を購入。 お店の人の情報で双六川の方からも道がつながっていることがわかったので、 ルートを逆に戻り舗装された林道を入っていく。
 有峰湖を経由して折立へ到着。 路肩も含めて100台くらい車が止っている。 真夏のギンギンの強い日差しで汗が吹き上げてくる。
 買ってきたコンビニ弁当を食べて12:00出発。この季節はバスが折立まで入っており、 荷物計量用の秤があったので勝手に借用して計ってみると19kg程度であった。 中丸さんは最も重くて23kg位だった。
 最初はかなりの急勾配で樹林帯の中をかなりのピッチで高度を上げていく。 昼食直後に行動したためか、中丸さんの調子が良くなく途中で荷物を分配した。 2時間ほどで1870.6mの三角点に到着。
 ここからは今までより緩い傾斜の尾根道を登っていく。 中丸さんもいつもの調子を取り戻し、 関西からやってきたと思われる3人組と抜きつ抜かれつのデッドヒート?になる (結局、この3人組とは同時に出発してほぼ同時に山小屋に到着したが、 我々が一杯やっているうちに先を越されてしまった!)。
 出発から4時間ちょうどで太郎平小屋に到着。 当然のことながらビールで乾杯。 太郎平小屋は冷蔵庫もあっておいしくビールが冷えている。 小屋の周りは100人くらいの登山者で賑わっていた。 10分ほど歩いて、薬師平のテン場へ到着。30張ほど。しっかり受付がいて、1人1泊500円 。5人2泊で5000円を払う。夕食は箕西シェフの魚肉ソーセージのクリームシチュー。
8/8(日)  3:00起床、4:20出発。太郎平小屋→薬師沢小屋で2時間、木道が整備されており 気持ちよく歩ける。
 薬師沢小屋→赤木沢出合で1時間、水量が少ないので問題ない。 出合ちょっと前の大きな淵があるところは右側を大きく巻いた。
 7:30に赤城沢出合に到着。よく写真で見る景色が広がっている。 赤茶けたナメ滝が連続しており最高にいい気分で登る。 中間付近にある池で水泳をする。 気温がさほど上がっていないのもあるが身を切るように冷たくすぐにあがる。 なぜか西川隊長だけは悠々と泳いでいた。
 さらに進むと唯一ザイルをつかう可能性があった大滝が出てきたが、 右側を大きく巻いてまったく問題なかった。 最後の詰めはガレた急登を強いられたいへんしんどい。 赤木岳を空身でピストンし北ノ俣岳経由で太郎平小屋へ戻り、またビールで乾杯。 目的の赤木沢を遡行できたので格別の一杯であった。
 夕食は箕西シェフのビーフン入り麻婆ナス。
8/9(月)  3:00起床、4:50出発。登り2時間、下り1時間。大きな圏谷群が見事である。 薬師岳は100名山の1つであり容積としては富士山より大きく日本有数だそうである。 風があって寒かったが天気が良くて日本海まで見渡せる。 テントに帰り着いてから中丸シェフのそうめんとなる。 暑い日はそうめんが非常においしい。
 その後下山するが途中、たいへん多くの登山者とすれ違う。 三角点にて中丸さんの知り合いの方と出会う。 いつも一緒に仕事をしているのではないが、 山などでなぜかよく出会う人なのだそうだ。 よっぽど縁がある方なのだろう。2時間半かかって1時ごろ下山。
 その後、国民宿舎白樺ハイツの温泉に行く。600円と安いし設備も良かった。 温泉前にきれいなあづま屋があり、今日のねぐらとして狙っていたが、 フロントのおじさんに体良く断られる。 前日夜、山を降りたら日本海の近くで刺身を食べよう、 ということになっていたので、富山へ車を走らせとりあえず今晩のネグラを探す。 富山湾に面した灯台下が候補にあがったが、 結局、魚津の埋没林博物館の入り口付近を一夜の宿とした。
 夕食は、魚津駅前の時代劇がかった居酒屋。 5人で2万6千円平らげたが、刺身、串焼きetcたいへんうまかった。
8/10(火)  朝、6時くらい?に起きて出発。 8号線沿いのスタンドで燃料を補給し、エンジンオイル、エアーもチェック、 補充したが、箕西号が完全な整備不良車であることが判明する。
 糸魚川回りで、中央高速、相模湖、平塚で帰宅。午後3時くらい?
【後日談】帰宅してほどない8/13(金)午後、富山県警から私(中川路)へ電話がかかってきた。 一瞬あせったが、以下のような話だった。
 「先日、赤木沢に行かれたと思うが、時計を落としませんでしたか? 腕時計の落し物があり、その近くに沢の遡行図も落ちていたので電話した」とのこと。 実は、私は沢の途中にポケットに入れておいた遡行図を落としていたのだった。 そういえば、途中の池で泳ぐ直前に、 上から先行者のひとりが降りてきて時計を拾いませんでしたか?と聞かれたであった。 それで、その旨を警官に説明をして、 その時計は我々のパーティのものではないと言った。 (我々のうちでだれも時計を落とさなかったよね??)。 電話をしてきた警官は、その太郎平小屋へ詰めていたそうなので、 時計を探していた人は、もし拾ったら太郎平小屋へ預けてくれ、と言っていたが、 結局小屋の人には相談しなかったのだろう。
以上


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