山行記録
奥只見 只見川 恋ノ岐川 
日付 98/7/18(土)〜21(火)
山域、山名 奥只見 只見川 恋ノ岐川 
目的 奥只見の名渓恋ノ岐川と秘峰平ヶ岳へ
参加者 中川路、箕西、西川(記録)
見所 美しい沢、山上の湿原、お花畑
経路
7/18(土)
晴=曇
 平塚=(車)=東名=関越練馬=小出IC=小出の街にて夕食
 14:30発      17:30   19:45      20:55発
 銀山平=恋ノ岐橋=橋の先5分ほどの駐車スペース
 21:35   22:10    22:15 
7/19(日)
1日目 行動 8.5H
 起床=(車)=恋ノ岐橋−清水沢−右から沢 三角沢?−右岸テント場適地あり−
 4:30 5:40 5:45 6:00 8:05    10:20頃     11:40
 オホコ沢出合 幕営
 14:35 
7/20(月)
2日目 行動 沢内 6H + 山上散策 3H  起床−右岸テント場あり、沢上にロープあり −40mナメ滝−沢前方に稜線見え出す−
 5:15 7:40     9:55 10:15   12:00 15     12:35頃     
 左手踏み跡に入る−稜線登山道 −池ノ岳−姫ノ池−平ヶ岳−幕営指定地−姫ノ池 幕営
 13:15    13:40 14:20    14:40 50 15:15 55 16:30
7/21(火)
3日目 行動 5H (+散策 1H)  起床−玉子石散策−発−台倉清水−下台倉山下降点−車道−鷹ノ巣−小白沢ヒュッテ=
 4:30  1h  8:15 9:55 10:05  11:10   13:15 13:30
 恋ノ岐橋=沢あいの共同湯=枝折峠=栃尾又温泉=小出=関越、東名=平塚
                                 24:00
内容 0日目
深夜、橋付近10台ぐらい駐車あり。今朝から入っている人たちか。

1日目
昨年に比べて水量が大変少ない。今年が少ないのか去年が多かったのか? 入渓後すぐの右90度屈曲点で、昨年は腰近くまで浸かって通過したのに、 今年は河原が出ている。よって清水沢まで快調なペース。 これなら昼頃につくかと思ったが、最後の(気付いた) テント場適地(11:40)からが長かった。
テン場状況
オホコ沢出合の手前は少なくとも沢筋から見る限り あまり良い所が見当たらなかった。 オホコ沢出合は右岸に1張、左岸上(沢からは見えない、上がる踏み跡有り)に2張ぐらい、出合先本流左岸に1〜2張可。 本流をもう30分ぐらい行くと右岸上に最高の台地あり。(1〜2張)

2日目
寝坊す。
釜に魚影あり。が、つり目的の人も多かったが皆釣れないという。
つめは最初に?(と思う)現れた左手の踏み跡に突入する。 径10mm程度の笹の密薮で、完璧に直登ルート。 ひたすらかき分け、掴んでよじ登るのみ。
姫ノ池は別天地でした。 平ヶ岳山頂も劣らず美しい、 静かなお花畑でワタスゲとニッコウキスゲがぽつぽつ。
幕営は指定の板張りの上が既に一杯で、 裸地化してしまった周辺に張っている状況。 そのくらいならと姫ノ池のすのこに戻って張る。こちらは静寂。

3日目
登山道はひどいぬかるみ道と聞いていたが、 幸い今回は絶望的とまではなっていなかった。
台倉清水は沢源頭に下るが水涸れで汲める状況ではなし。
車への戻りはTaxiを考えていたが、 小出の街か会津高原駅から呼ぶことになると言われて断念。 店の人の好意にすがる。 戻ったら我々の車しか残っていなかった。

感想: 今年は水量が少ないとかで、去年とはまったく水量が違っていた。 水量が少ないと気持ちにも余裕があって迅速な遡行ができた。

下山時でのハプニング?をひとつ。 下山した鷹ノ巣〜登山口の恋ノ岐橋は12kmくらいあるので、 鷹巣のレストランのマスターにお願いして 車で登山口まで送ってもらった時のこと。
乗車早々、警官に呼び止められた。スピード違反か?と思ったが、 話を聞いてみると7/20下山予定の2人組パーティが まだ下山していなくて捜索願いが出されている。
本日(7/21)会社へ出てこないので問題発覚し、 今調べているのだが、それらしき20代の2人ずれを見なかったか?
我々は、20代の2人ずれといえば、2パーティと会いましたが、 遭難している人たちにはとても見えなかった。 どこかで事故を起こしているのであれば 我々が一番最後の遡行のようだから気づいているはずですが。
その後、登山口まで送ってもらい小出へ向かう途中の ひなびた無人温泉で汗を流そうとしていると、パトカーが温泉の前に止まった。 直後、下山した2人組を乗せたパトカーもやってきて、 家族との涙の御対面と相成った。 お姉さんと父親らしき人々が大泣きしながらしきりに 警官にありがとうございます、と言っていた。 捜索されていた2人組とは、池の岳頂上の我々がテントを張っていた場所で、 「中ノ又方面はどういけば良いんですか?」と会話を交わした2人組であった。一見、20代には見えなかったこと、また、 捜索願いが出されているような緊迫した雰囲気は微塵もなかったし、 中ノ又などという篤志家向きのルートを選ぼうとしているくらいだから、 まさかと思っていたのだが、あの2人だったのでした。 本人たちは、きつねにつまれたような顔をしていたのですが、 御家族の気持ちはいかばかりだったでしょう。 下山日を間違えたのか、あるいは興にのって1日くらい無断欠勤したって、、 と思ったのか?我々にとってもいろいろと考えさせられる出来事でした。(中)


沢はもちろん言うこと無し、たどり着いた山頂も美しく、
素晴らしい山行でした。
「興にのって1日くらい無断欠勤したって、、と思ったのか?」もむべなるかな!?
昨年は恋野岐子ちゃんに見事にふられましたが (横面を張りとばされてしまった)、今夏は2年越しの 思いを果たすことが出来ました。(西川)
装備 沢登り装備、登攀具 (出番なし。某氏は軽量化のため、実は持ってきてなかったとの風説あり。)
駐車 恋ノ岐橋傍の路肩
温泉 1.恋ノ岐橋−銀山平間の沢あい(湯の子屋沢付近?)の共同湯 心付け/人(無人)脱衣場の小屋掛けあり、 あとはコンクリートのたたきの上に大きなプラスチックコンテナを 流用した浴槽がでんでんと並んでいるのみ
2.栃尾又温泉 温泉センタ 620円/人 露天有 無料休憩所有 鄙びた木造の温泉宿 裏手には栃尾又沢が流れ滝が注ぎ込んでいる。 路線バス有り。02579-5-2211
新潟県の宿泊情報  栃尾又温泉 自在館


昨年に比べるとまだ
水量が少ない

オホコ沢出会い 本流は右から
左岸の踏跡10m程上にもテン場

40mナメ滝途中

40mナメ滝上

姫ノ池

平ヶ岳 山頂

平ヶ岳 山頂


目次へ戻る