山行記録
南アルプス 北岳バットレス第四尾根 。
日付 98.7.11〜7.12
山域、山名 南アルプス 北岳バットレス第四尾根
目的 たまにはアルパインクライミングをやってみる
参加者 箕西、中川路(夫婦,記録)
見所  
経路
7.11
(土)
平塚(7:45) →広河原(13:10) →二俣(17:00) →白根御池小屋(17:40)テント泊
7.12
(日)
起床(4:00)出発(5:30) →Bガリー取付き(8:30) →登攀開始(8:45) →第四尾根取付き(11:20) →登攀終了(17:45) →北岳頂上(18:30) →肩の小屋(19:00) →白根御池小屋(21:30) →広河原(23:45) →平塚(3:00)着
内容   山渓にアルパインルート50選という企画をやっているが、7月号に第四尾根が紹介されており、アルパインクライミングの入門ルートと書かれていたので 登ってみた。登攀当日の朝は快晴で今日一日の好天を約束しているかのようだった。
  朝4:00に起床し朝食などの準備を済ませBガリー取付きまで歩く。歩き始めて15分くらいしてからM氏が「ハーケンをテントに忘れました」と つぶやくので一瞬言葉に詰まったが取りに帰るのも面倒なのでそのままにして進む。Bガリーはバットレス沢をつめたところから 右に回り込んだところにある。3ピッチ登って徒歩で尾根を超えてCガリーのガレ場を登る。途中から階段状のテントを登る、と ルート紹介に書いてあったのだがそれらしき部分がわからず時間を食ってしまう。しかたなく苔蒸した滑りやすいフェースを登って行くと 運良く第四尾根の取付きテラスへ出ることができた。ここでは展望良く充実した高度感を味わえる予定だったがガスがかかっていて 部分的にしか周囲が見えなかった。2つのパーティと前後しながら(というより抜かれるだけだったが)数ピッチ登る。
  適当な間隔でハーケンも打ってあり、技術的にもさほど困難はない。先行パーティが登るのを待っているとき土砂降りになってしまい、 アラレまで降ってきたが、運良く岩陰があったので少しぬれただけで済んだ。マッチ箱と呼ばれる岩場を懸垂下降しDガリ奥壁を登る。
Dガリー奥壁は後ろを降りかえればそのまま奈落の底へ落ちていきそうなくらいの傾斜である。そこから3ピッチ登って広場に出て登攀終了。
登り初めから9時間が経過していた。ハーネスを外し荷物をまとめて歩き、激しい雨の中、北岳の頂上に到着した。私は前回1度、 この頂上には来ているが、その時も同じくガスの中だった。その時会社の先輩に話をしたらその先輩が「北岳にきただけ」と下らない ダジャレを言っていたのを思い出した。北岳肩の小屋へ途中寄って電池の予備を買った。富士山の山小屋はサービスが悪いので有名だが 北岳の山小屋(白根御池小屋、肩の小屋)はサービスが良いようだ。ゆっくり休んでいきなさいと親切な声をかけていただいた。
  だんだん暗くなりかけていたので下山を急ぐが疲労も激しくコースタイム以上はかかってしまう。。白根御池小屋で1つだけ残されていた 我々のテントを撤収し一息入れてから広河原まで休み休み下る。なんとか広河原までたどり着いたときはクタクタであった。
  車をかっ飛ばして平塚にようやく帰り着いたのは夜中の3時であった。
装備 ロープ50m×2、シュリンゲ゙、カラビナ 宿泊:テント泊(白根御池小屋前)
アプローチ 中央道→甲府昭和IC→夜叉神峠→広河原
駐車 広河原無料駐車場


バットレス沢  左岸を詰める

Bガリー取り付き  右の壁を登る


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