鳥海山正月合宿<br>
小松製作所（平塚）ワンダーフォーゲル部出浦淑枝（現藤沢山岳会）<br>
お世話になった平塚を離れ、現在藤沢山岳会で活勤している。近況報告も兼ねて、正月合宿の烏海山を紹介したい。<br>
◎ルート象潟口から烏越川、新山北面ダイレクトルート往復。<br>
◎メンバー１０名（うち女性２名）２４〜４７歳<br>
◎登山期問１２・３０〜１・４<br>
地元山岳会からは「成功の可能性は２０％以下（５％ほどか）」と言われながらの入山。実際、入山中、他のパーティーには出会わなかった。スキーが頂上直下まで使え、たいへん有効だった。<br>
　初めて山で紅白歌合戦を聞いた翌日、アタック。すぐにアイスバーンになって、スキーは途中でデポ。視界がよかったので、頂上目指してがんがん登る。直下の１ピッチだけローブフィックス。予想外の好天に気をよくして、頂上に長居するうち、あっという間に雲に覆われ、下山口を見失う。尾根を１本ずれ、ホワィトアウト、雪崩そうな斜面にはまりながらも、やっと赤布にたどりついたところで、タ闇に包まれる。岩陰とシュカブラに分かれてビバーク。本番ピバークは初めてで、精神的に消耗した。翌朝は視界もあり、程なくデポ地点を発見、空腹と眠気を抱えてテントにたどりつく。食事後、下山を開始するものの、疲労の激しいメンバーの遅れもあり、この日も緒局テント。酒田でありついたお寿司を「生さててよかった」と噛みしめた（ちょっと大げさ？）。<br>
☆会で驚いた事★★★★★<br>
用を足しに外へ出るとき、雪上を裸足でいくこと。清潔な習慣で、私もすっかり気に入ってしまった。みなさんもお試しあれ。<br>
というように、手ごたえのある山で元気にしごかれてます。また、山で！