山行記録
八ヶ岳 石尊稜、中山尾根
日付 2005/11/25〜11/27
山域、山名 八ヶ岳 石尊稜、中山尾根
目的 冬山バリエーションの経験値アップ
参加者 大渕、箕西
概要 雪が少ないことで楽な点と苦しい点があった
経路
[11/26]
美濃戸(03:40)−(6:10)行者小屋(7:10)−(9:30)下部岸壁(12:30) -(13:30)上部岸壁-(14:30)稜線-地蔵尾根-(16:15)行者小屋
[11/27]
行者小屋(5:10)-(7:30)下部岸壁(8:30)-(9:00)上部岸壁-最後の岩場(10:40)稜線 -(12:15)行者小屋(13:00)-(15:00)美濃戸
装備 個人:アイゼン、ピッケル、ヘルメット、環付カラビナ*1、カラビナ*2、確保器、シュリンゲ長*2、雨具、手袋、目出帽子、防寒着、テルモス、寝袋&カバー、マット、ライト&予備電、地図、保険書、筆記具、武器、非常食
共同:4人用テント+冬用外張り、コッフェル、ロープφ9*50m*2本、ヌンチャク*3本、カラビナ*7、シュリンゲ短*7、バイル、ボルト、ハーケン
アプローチ 往路:平塚(11/25,20:00)-(20:45)秦野-R246-一宮御坂-小淵沢-(0:10)美濃戸
復路:美濃戸(15:20)-鹿の湯-秦野(20:00)-(21:30)平塚
駐車 やまのこ村 \1000×2日 2台のみ 他の駐車場もがら空きだった。
宿泊 行者小屋 お休み トイレ閉鎖 水あり
温泉 鹿の湯 \500
[内容]
平塚山岳会 記録

八ヶ岳 石尊稜、中山尾根
2005/11/25〜11/27
参加者:大渕、箕西

11/25(金)

 車をどこに停めるかうろうろして結局やまのこ村 (\1000×2日) に駐車。夜中にあ と1台来ただけだった。他の駐車場もがら空きだった。

11/26(土)
美濃戸(03:40)−(6:10)行者小屋(7:10)−(9:30)下部岸壁(12:30)-(13:30) 上部岸壁-(14:30)稜線-地蔵尾根-(16:15)行者小屋

 ヘッドライトを頼りに行者小屋に到着。行者小屋はお休みでトイレは閉鎖されてい た。ただ水は取れた。寒くて指の感覚が無くなる。テントを張ってしばし暖を取る。
 フリースにダブルのヤッケを着込んで出発。 中山尾根を過ぎて尾根を下る。沢を渡る橋の右岸に足跡が有ったのでこれを辿る。 足跡は沢に下りてどんどん一般路に近づくので不安になった。しかし足跡は中山尾根 の北沿いの沢伝いに伸び。石尊稜まで続いていた。いつの間にか右又に入っていたら しい左の脆そうな壁を登る。途中まで登ったが怖いので立木でビレイしてもらう。し かし結局ビレイ点が無く20m登って稜線に取り付く。ロープの流れが悪く短くピッチ を切って3ピッチ目で下部岩壁に到着。大渕さんがリード。ツルベで3ピッチ登って下 部岩壁を抜けた模様。隣を見ると中山尾根の取り付きと同じ高度でがっかり。 怖いけど歩けそうな稜線なので一応コンテにする。 でも雪が無い為、手に持った束が潅木に引っかかり歩き難い。 日が出て暑くなってくる。木に載った雪が融けて落ち始めた。 息を切らしながら1時間ほど歩いて 上部岩壁に到着。大渕さんはリードしたそう。「下部岩壁はリードさせてもらったか ら上部岩壁は譲ります」と嬉しい申し出。もちろん喜んでリードしてもらう。

11/27(日)
行者小屋(5:10)-(7:30)下部岸壁(8:30)-(9:00)上部岸壁-最後の岩場 (10:40)稜線-(12:15)行者小屋(13:00)-(15:00)美濃戸(15:20)-鹿の湯-秦野 (20:00)-(21:30)平塚

 ヘッドライトを頼りに中山尾根を登る。倒木だらけで歩き難い。去年の正月は雪が 有って歩きやすかったかも。ちょうど明るくなった頃取り付き到着。記憶の通り凹角 から登る。大渕さんが草つきをリード。ロープをまとめて稜線を少し歩く。上部岸壁 少し手前から危険な感じだったので2ピッチロープを伸ばす。上部岩壁は確かに下部 がいやらしい。良さそうな場所にペツルのボルトが埋め込まれているがハンガーがつ いていない。レイバックすると丸ごと剥がれるから?風が強く寒い。指先が麻痺して きたのでグローブから指を抜いて中でグーを握って暖める。最後のかぶった凹角は ハーケンが一杯で安心して登れた。ハングの上にもハーケンが隠れていた。すぐ上の ペツルボルト2個の支点でビレイする。平らなところまで歩いてロープを担いで10m ほど歩くが少し危険な感じ。よく見るとペツルボルトが2本打たれている。安全第一 スタカットで登る。ロープを伸ばしきらない内に最後の岩場になる。その途中で大渕 さんがビレイ。左から回りこんで終了。稜線へトラバースする。
 稜線に出るとガイドパーティに会った。去年、中山尾根下部岩壁取り付きにボルト を打ち足したので凹角から廻らなくても登れるようになっているはずとのことだっ た。地蔵尾根を下る。行者小屋に戻って岩場で飲む余裕の無かったペットボトルの水を飲むと凍りだした。 気温は氷点下だったようだ。帰りの荷物は重くヘロヘロになって美濃戸到着。車を上げてい て良かった。鹿の湯(\500)に寄って疲れを癒して帰る。

雪が少なくホールドやボルトが見つけやすかった反面、アプローチや稜線の歩きは雪 が無いときに比べて困難であった気がする。雪の階段が出来ていた去年の正月は怖い ながらも「まぁこんなもんか」で歩けたところがロープを張らずに登れなかった。


携帯電話通話状況
場所au
地蔵尾根途中
行者小屋

石尊稜へのアプローチの沢。中央尖っているのが石尊稜。 石尊稜下部岩壁。ペツルボルトが2本打たれていた。次の次が下部岩 壁の最後で核心のピッチ。


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