山行記録
富士山
日付 2003/12/13〜12/14
山域、山名 富士山
目的 冬富士
参加者 パサン、山田、浜田、鈴木、石川三郎、箕西
概要 通常この時期の富士山は非常に危険らしいが、天候に恵まれ快適に登れた
経路
12/13
馬返し(13:00)-(16:00)佐藤小屋
12/14
佐藤小屋(6:00)-(8:00)東洋館-(11:15)富士山(11:45) -(14:50)佐藤小屋(15:15)-(17:00)馬返し
装備
個人
アイゼン、ピッケル、アイスバイル、ハーネス、シュリンゲ長3 、カラビナ3、登山靴、目出帽、ダブルヤッケ、オーバーズボン、タイツ 、セーター、毛手袋、オーバー手袋、サングラス、スパッツ
共同
ロープφ8*45m*1本、ツェルト
アプローチ
往路
神奈川県渋沢(10:15)-R246-富士五湖有料-山中湖IC-(12:50)馬返し
復路
馬返し(17:10)-(18:50)神奈川県渋沢
道路には雪無し
駐車 馬返し20台(150%) 雪有り
宿泊 佐藤小屋\7,000
温泉 -
[内容]
 ネパールから三郎さん達のシェルパのパサンさんが来ていて、 竜ヶ岳の後その歓迎会に出席した。 その席で一緒に富士山に行く話が出てきた。 光栄であるしチャンスでも有る。2つ返事で参加を決めた。 だが帰ってインターネットで調べて不安になる。 11/23に5人が滑落して1人死亡しているし、 サーチエンジンで検索すると事故の報告が一杯出てくる。 心配になってプラブーツとアイゼン、ダウンジャケットを購入。

12/13(土) 快晴
 富士山測候所のページを見て一喜一鬱しながら土曜になる。 木曜金曜と-10℃程度で雪が降り南西の弱い風だ、 土曜は気温は-20℃まで下がったが北西の弱い風で快晴。 登れてしまうんじゃないかと期待して出発。 馬返しの駐車場は車が一杯で道路に路駐する。 歩き出してからも雪は殆ど無くおNewのプラブーツがもったいない。 5合目に近づいてやっと雪が増えてくる。
 佐藤小屋の前は凍結していた。-7℃。 一番奥の部屋を割り当ててもらう。すぐに靴も脱ぎサンダル履きで記念撮影。 いきなり宴会だが明日に備えてお酒は控える。 ベルニナの堀江さん達もテントから出て来てストーブの傍で飲んでいた。 夕食はカレー。パサンさんがネパールから持参した辛味噌漬け(?)を入れると美味しい。 隣は無名山塾の人達だった。 夜は新しい羽毛布団で快適に眠れた。

12/14(日) 快晴
 朝は皆5:00出発で朝早くから準備している。 食事の順番を待っていると池田さんがやって来た。 小屋近くにテントを張っていて今日雪上訓練をするとのこと。 外は-10℃だった。
 スパッツのゴムが切れかけている。そぉっと着けて事なきを得る。 不要な酒類を小屋で預かってもらって出発。 山田さんも新しいブーツだとのことでアイゼンを調整しつつ歩く。 雪は柔らかく問題は無い。 小屋手前の階段は雪がついて少し怖い。 11月に死亡事故が有ったのは八合目付近との事だが今回は問題ない。 時折、雪を巻き上げて風が吹くが気にせずに歩ける。 パサンさんは借り物の装備が小さくて苦労している様だ。 テーピングテープで何とかしようとしたが、 テープが凍っていて付かなかった。 九合目の小屋ではロープでつながった団体が居た。 途中の人たちは繋がれているだけ、ガイド登山かと思われる。 ここから広いバーンに出る。固い雪の上に30cm程軟らかい雪が乗っている。 頂上直下だけはやや硬い雪面になっている。
 頂上は多少風はあるが物陰に入ると穏やかだ、 後で調べると-14℃ 風速8m/sだった。 それでもデジカメも携帯電話も寒さで動作しない。 ミノルタの防水カメラとGPSは機能した。 時間が無いので剣が峰をバックに記念撮影をして下山。 ピックは何とか刺さるが2ピッチはロープを張って降りる。 狛犬様にプロテクションになっていただく。 ロープを使わずに降りていくパーティーは6〜7割程度。 少し降りたところでパサンさんの知り合いに会う。 やはりハードな山に来ると世界は狭い。 雪の斜面を登山道無視でまっすぐ降りるが長い。 やっと小屋にたどり着いたが急いで帰る準備。 パサンさんがネパールから持ってきた旗(?)を小屋の前に張って、お祈りをする。
 後は林道をひたすら下る。 雪がなくなると急に足指が痛くなってきた。 パサンさんは「登山靴は五合目まで担いで上がれば良かったね」と言っていた。 あとプラブーツはコブラ製が軽くて良い、窮屈な靴は最悪だと言っていた。 暗くなった頃やっと車に到着。 山田さんが運転してくれるということで、 遠慮しつつビールを頂く。 一口飲めば遠慮など消し飛んでしまい良い気分で渋沢まで。
 天候が良く結果的にはラッキーにも新しい装備は余分だった。 また後で聞くとパサンさんは長岡さん達がチューレンヒマールに行った時の ガイドでも有ったとの事だった。

場所Vodafonedocomo
馬返し
佐藤小屋
七合目


五合目焼印所跡にて

無事登頂成功

山頂直下の下りは念のためロープを使った。

お祈り


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