山行記録
北アルプス
日付 2003/9/20〜9/23
山域、山名 北アルプス
目的 日本の最難縦走路を行く
参加者 清水、箕西
概要 台風の影響で一日停滞したがその甲斐が有った。 最高の天気で人が少ない縦走が楽しめた。
経路
9/20
山上駅(12:25)-(13:35)西穂高山荘
9/21
(停滞)
9/22
西穂高山荘(5:05)-(6:05)独標(6:25)-(7:25)西穂高-(12:35)奥穂高(12:50)-(13:35)奥穂高山荘
9/23
奥穂高山荘(5:35)-(8:30)白出小屋-(10:00)新穂高温泉
装備
個人
防寒具、手袋、簡易ハーネス、シュリンゲ(長1、短1)、カラビナ(環付2)、地図 、磁石、GPS、携帯電話、カメラ、時計、ヘッドライト、予備電池、金銭、筆記具、 タオル、シュラフ、シュラフカバー、エアーマット、食器、武器、箸、ナイフ
共同
ザイル9mm*40m、テント、ツエルト、コッフェル、バーナー 、ガスボンベ冬季用2個、ラジオ
アプローチ
往路
平塚(6:00)-一宮御坂IC-\2950-松本IC-安房トンネル\750 -(10:50)新穂高温泉(11:45)-ロープウェイ\1500荷物\300-(12:08)山上駅
復路
新穂高温泉(10:15)-安房トンネル\750-温泉(11:00)-松本IC-\3950-相模湖IC-(15:30)平塚市土屋
往復とも渋滞なし。
駐車 新穂高温泉村営駐車場 無料 2〜300台(50%)
宿泊 西穂高小屋 \500/人 水1L/\100- トイレ和式紙無し
奥穂高小屋 \600/人 水1L/\150- トイレ和洋有り紙有り
温泉 梓の湯 \700 露天有り 無料休憩所有り ビール自動販売機有り。 良い温泉だが相変わらず空いている。 我々と入れ替わりに4人入って来た以外は誰も居なかった。
[内容]
9/20(土) 雨
 台風が近づいているとの情報に不安を抱きつつ入山。 ロープウェイを乗り継ぐ。まあまあの乗車率。ザックを担いだ人も何人か居る。 雲の切れ目から笠岳や焼岳が見える。 山上駅の4Fから外に出る。そこの水道で水を補給する。 散策路が錯綜する中を看板を頼りに西穂山荘に向かう。 すぐに雨が降り始める。かなりの人が降りてくるのとすれ違う。 小一時間で西穂山荘に到着。 テントを張るが防水がダメで水浸し。 清水さんがエアマットからはみ出すなと言う。 隣の男女連れも同様らしくテントを撤収して小屋に行った。 小屋のお天気TVで台風の位置を確認。明日は停滞だなと話し合う。

9/21(日) 雨
 朝起きると風は無いが雨は降っている。停滞を決めて寝坊する。 降ったり止んだりではっきりしない。 暇なので何度もお天気テレビを見に行く。 明日の昼には快晴になりそうだとの確信を持つ。

9/22(月) 晴れ
 朝から晴れていて無風状態、最高のコンディション。 すぐに準備して出発する。台風は房総のかなり南へ移動したらしい。 急な岩場を少し登り独標到着。 ハーネス等を着けていると単独行の2人が追いついてくる。 後方からはヘルメットを着けた団体が近づいて来る。 ふと西を見るとブロッケンが出ていた。 一番に出発したが単独行のおじさんがすぐに追い抜いていった。 ティモシーリアリーみたいな人(日本人)は 黒部まで縦走するとのことで荷物が大きくかなり遅れている。 途中、何箇所かテントを張った跡が有る。 石垣を組んであったり6人用テントが張れそうな場所もあった。 ふとまわりをみると切り立っており高度感十分の道を楽しむ。 ジャンダルムへは空荷で往復。 退屈するまもなく奥穂高に到着。 歩いてきた道を眺めると西穂高がかなり下に見えた。 急いで小屋に行き濡れた装備を乾かす。 小屋でビールを買って涸沢を見下ろしながら飲む。 テラスで日向ぼっこをしながら昼寝。 日が陰るとかなり寒い。セーターを着てシュラフカバーを被って寝る。 ティムは途中でビバークしたのかテントを見かけなかった。

9/23(火) 晴れ
 岩がゴロゴロしている白出沢を下る。 石が並べられて階段状になっていて結構快適。 大滝の上で右岸の高巻き道になる。 結構緊張感の有る道。 重太郎橋のすぐ上流で帽子を落とすが橋のところから沢を登り回収することが出来た。 橋を渡ると普通の山道になってキノコを見ながら林道に出る。 登りの人と結構すれ違う。 牛を見ながら穂高平小屋を過ぎるとトチの実が一杯落ちていた。

清水さんは雪のある時に平山の皆と独標に来ようとしている。

ジフィーズ6食+スープ類で EPIガス 250g消費せず。
今までの山行で余ったジフィーズを毎日食べていたが流石に最後は嫌になった。 総費用は一人当たり約\10,000だった。
平塚山岳会記録の関連ページは ここです。 またこちら に今回の山行前後の台風の状況をまとめました。

場所J-phoneNTTdocomo
西穂高山荘
奥穂高山荘
小屋には西穂〜奥穂稜線のピークではどこでも携帯電話使用可と書かれていた。 電波は新穂高方面から


風雨は大した事は無いが台風が近づいているので停滞。 テントの防水が効かずツェルトをフライ代わりに使う。 シュラフカバーも水が浸みて惨めな2夜を過ごす。 右手前はティムのテント。

小屋でノンビリ。 チェックインが始まると喫茶室には殆ど人が居なくなった。

停滞したお陰で西穂〜奥穂は最高の天気

岩稜のトラバース。鎖が多くまた比較的新しい。安心。



やっとジャンダルムを過ぎた。

石垣になった奥穂のテン場
白出沢の大滝を高巻く道。緊張感あり。 この直後手にもった帽子を落してしまう。 映画のCMで有名になった詩の一節を思い出す。 「おかあさん僕のあの帽子どうしたでせうね。 ほら夏、穂高から白出沢に下る道で渓谷に落したあの野球帽ですよ」 私でも知っている人の詩であった様な気がして清水さんと首をひねる。 後で調べたら私は知らない西条八十という人の詩であるそうだ。 そして帽子はすぐに回収できた。


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