日付 | 2003/8/12〜8/16 |
山域、山名 | 北アルプス 東沢谷 |
目的 | 黒部の沢を歩く |
中丸、古正、箕西 | |
概要 | 入り口のゴルジュは高巻きと懸垂下降。 水量が減ってからは徒渉と河原歩き。 やっぱり黒部の沢はスケールが大きい。 |
経路 |
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装備 |
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アプローチ |
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駐車 | 扇沢 8/12夜はほぼ100% 昼間は下の駐車場からシャトルバスが運転 |
宿泊 |
8/13 一ノ沢出合いと二ノ沢出合いの間 8/14 稜線の少し下 雪田が残っていた |
温泉 | 大町温泉 薬師の湯 \500 ビール 露天風呂 休憩所あり |
8/13(水) 晴れ
5:30頃からバスが来始めたので移動する。
八列の改札口の左端2列が登山者用。
一番前に荷物を置いて切符を買いに行く。
通常の窓口3とクーポン券の引き換え窓口が2。
トロリーバスのみなら30kgまで荷物券不要。
トラックに荷物を預けてバスに乗る。
荷物の受け取り等で手間取る。
外に出るとダムが観光放水している。
平の小屋方面へのトンネルへ行くと誰もいなくなった。
吊橋を渡り10時の渡しを目指して歩く。
ほぼ平らな道だが崩壊しているところは
梯子で登り降りするので疲れる。
何パーティーか追い越していく。
結構たくさん上の廊下に入るようだ。
時折観光船が通っていく。
ここで一句
『黒部湖の 岸に波音 船過ぎぬ 蝉の声聞く 木漏れ日の道』
小屋が見えても入り江を回りこむのでずっと時間がかかる。
10時の渡しに間に合うか冷や冷やした。
10分前に渡し場に着いてみると若い人ばかりだった。
2〜3分遅れでダムの方から船が来る。
数人のザックを担いだ人が降りてきた。
30人程が一度に乗り込むが喫水線ギリギリ。
5分ほどで対岸に到着。こちらにも客が居た。
今までより梯子の多い道を延々と歩く。
東沢谷の橋を渡り奥黒部ヒュッテに到着。
入山届を出し情報収集。1パーティー入ったとの事。
読売新道を少し進み木の道標のところを左に入って沢に下りた。
釜の少し下に出る。
巻くのが勿体無い程美しいが、
水量が多く徒渉が危険なので高巻く。
数メートル懸垂下降で沢に戻る。
更に2〜3回かなりの大高巻きと危険な懸垂を繰り返しす。
高巻きのルートファインディングが難しい。
先行パーティーも悩んでいる様子で踏み跡も錯綜している。
どこに行けば良いか不安だし、
振られるとヤバイ斜め懸垂をしたりして写真撮影の余裕が無い。
軽量化の為にベルトにしたがずれて苦しい。
何百gも違わないのだからボッドハーネスにすれば良かった。
2時間もかかって一ノ沢出合いを過ぎる。
少し進んで階段状になった台地の一番下にテントを張る。
気温11℃。
時間が遅いので中丸さんと古正さんが30分だけ毛針釣をしにいく。
その間に火を熾すことにする。
乾いた流木が沢山あって簡単に火が点いた。
古正さんが骨酒サイズを釣って来るが
洋酒しかないのでリリース。
焚き火の前でパスタを食べる。20時頃就寝。
8/14(木) 雨時々曇り
雨が降っているのが沢の中で停滞するのは
危険だとのリーダー判断で出発する。
外に出て見ると音ほど降っていない。
二ノ沢を過ぎると水量もぐっと少なくなりスクラム徒渉で進む。
三ノ沢を過ぎると腿程度の徒渉でジャブジャブ楽しむ余裕が出てくる。
中丸さんと古正さんはクッションを重視して、
ズック靴着用だったが滑る岩で苦労していた様子。
台地の上にテントを張っているパーティーが居た。
動く気配は無く停滞する様子だった。
沢が幾つかに分かれて流れているところを過ぎる。
美しい。
源頭部に近づくと水が冷たくなり雪が出て来る。
沢は徐々に細くなるが源頭部の二又でもかなりの水量。
左股に入り急登になる。2400m辺りで水を補給する。
すぐに水が無くなる。
お花畑の斜面を登り稜線が近い雰囲気。
相変わらず雨が降り続き気温も低い。
稜線で風に吹かれるのは嫌なので窪地でテントを張る。
快適なテント場で冷夏の為か雪田も少し残り雨水も取れそう。
8/15(金) 雨のち曇り
出発の準備をしていると雨が止んだ!ラッキー。
外に出て急いで撤収する。
5分登ると尾根道に出た。
雨は時々降るが天気は回復してきている様子。
野口五郎岳へは岩稜を歩く。
野口五郎岳から縦走組にメールを送る。
気温はここでも11℃。
対向者が多い。
三ツ岳付近では雲の間から餓鬼岳がちらと見える。
歩きやすい砂利道になり高山植物が増えてくる。
深山大根草の花は散っているがチングルマは残っていた。
石楠花も少し咲いていた。コマクサも嫌というほど咲いている。
烏帽子だけで雨具を脱ぎ下り始める。
キノコや山菜、ブルーベリーが一杯だった。
登り下りの人が結構多い。
延々と急な下りで膝が痛くなってきたが以外に早く河原に到着。
観光客が多数居る。
岩山に囲まれた滝は結構良い景色だった。
トンネルを抜けてダムの上に到着
高瀬ダムでは団体の輸送でタクシーが数台待っていたが、
下の駐車場とのピストン輸送しかしないとのこと。
アルプスタクシーの運転手さんに頼んで扇沢まで行ってもらう。
予約しているのにどうなったのだと怒っている登山客も居る。
ダムのピンク電話は10円玉が一杯で使えないこともある。
そんなときは揺すってみると良いとそうだ。携帯電話は全て不通。
長距離の客を乗せると大町の本部から交代のタクシーが来るそうだ。
七倉ダムの支部で東京電力の通行許可証を女性に預けていた。
温泉で汗を流しスーパーで買い物をする。
道の駅「安曇野松川」で宴会。
軽トラックであっちこっち移動しているオジサンの話を聞く。
自転車ツーリストもここで泊まっていた。
スケボーやBMXの人が居た。
ボンゴのポップアップルーフを上げて上で古正さんと寝ていたが
またトイレに行きたくなりそのまま外で寝る。
8/15(金) 晴れ
朝起きると晴れていて黒部の山々が見えた。
高速道路に乗ると雨が降り始め、相模湖辺りでは土砂降りだった。
平塚の気温は22℃だった。
EPIガスはストーブ代わりに使ったりしたが、 山上2泊でちょうど250g使いきった程度。
場所 | J-Phone |
扇沢 | × |
稜線の北側 | × |
野口五郎岳 | ○ |
高瀬ダム | × |
写真はここにあります。