山行記録
南アルプス 白根三山
日付 2001/8/10〜8/13
山域、山名 南アルプス 白根三山
目的 夏合宿
参加者 林(L)、古正、飯尾、大宮、箕西
見所 雪渓を歩いて標高日本第2の北岳へ登る。稜線には危険なところはない。奈良田温泉に下る。
経路
[8/11]
広河原(5:50)-大樺沢左岸に渡る(7:40)-(8:25,2230m)二股(8:30)-(8:43,2860m)八本歯のコル-(11:45)吊尾根分岐(11:50)-(12:10,3150m)北岳(12:25)-(12:40)吊尾根分岐(12:45)-(13:35)北岳山荘(泊)
[8/12]
北岳山荘(6:05)-(6:40)中白根(6:55)-(7:57)間ノ岳-(9:15)農鳥小屋(9:40)-(10:35)西農鳥岳(10:40)-(11:25)農鳥岳(11:50)-(12:20)下降点(12:35)-(13:55)大門沢(14:00)-(14:50)大門沢小屋
[8/13]
8/13 大門沢小屋(4:20)-(5:30)大コモリ沢-(6:00)小コモリ沢-(6:25)林道(6:35)-(7:30)奈良田
装備 個人:シュラフ、マット、雨具、水筒、食器、ヘッドランプ、帽子、地図、着替え
共同:テント6人用、コッフェル、バーナー×2、ボンベ×3
アプローチ 往路:8/10 平塚(20:01)-(21:30)八王子(21:56)-(23:30)甲府-(1:20)広河原
JR:\2,210- , タクシー:\14,000-
復路:8/13 奈良田(8:30)-(9:57)身延(10:32)-富士(12:05)-平塚
バス:\1,230- , JR:\2,210- 富士〜熱海は3両編成で混んでいた。
駐車 広河原(約100台,70〜80%)
奈良田 林道終点(4〜5台,100%) 温泉(30台,5%)
宿泊 広河原駐車場、北岳山荘テント場 30張(50%) \500/日・人、大門沢小屋テント場 20張(90%) \500/日・人
温泉 村営入浴施設「奈良田の里」 大人\400 AM9:00〜(8月のみAM8:30〜)
平塚山岳会関連ページ

[内容]
8/11(土) 曇り時々雨
(1) 広河原の駐車場にテントを張った。天気がイマイチのせいか以外に空いている。4:50起床。朝食を摂っていると甲斐駒〜仙丈に向かう井出さんに会った。広河原ロッジで水を補給して出発。
(2) 吊橋を渡り、樹林帯の中を進む。ところどころ道を水が流れている。靴の防水が重要。花が咲いているが持っている「山の花80種」には載っていない。
(3) 大樺沢に出て視界が開ける。一旦右岸に渡り、高巻き道を通って大樺沢に下る。木橋で再び左岸に渡る。。
(4) 2145mから雪渓始まる。二股の所にトイレ(100円,バイオ式)有り。右股の雪渓を渡り少し登ると道が雪渓の下になる。雪渓の上を気持ち良く登る。
(5) 雪渓が終わるとだんだん急登になってハシゴが連続する。右にバットレスが見えるはずだがガスっている。コールも聞こえない。
(6) 八本歯のコルを右に行く。道は大岩がゴロゴロしている道で歩きにくく、大宮さんが転倒する。時々雨がパラつく。吊尾根分岐に荷物を置き北岳にピストンする。ガスっていて頂上から何も見えない。
(7) 北岳山荘では少し下ったところにテントを張る。北岳山荘のトイレもバイオ式、紙付き。シーズン中なので診療所に昭和大学医学部の人がボランティアで来ている。念のため大宮さんが診察を受けに行く。お礼に2千円渡すことにした。夕食はフリーズドライのカレー他、スパイシーで美味しかった。雨がかなり強くなってくる。明日の行程が心配される。

8/12(日) 曇り時々晴れ
(1) 朝4:50起床、雨は殆ど止んでいる。空も明るいので予定通り行動することにする。水を購入して出発
(2) 中白根まで延々とガスの中を登りつづける。だんだん明るくなってきて間ノ岳では富士山が見えた。仙丈岳の肩が見える。
(3) 間ノ岳を過ぎた所は二重山稜になっている。稜線の西側の斜面をトラバースして道が伸びている。古正さん曰く、斜面がキツイので冬は稜線を忠実に歩いて疲れたそうだ。
(4) 農鳥小屋で水を補給する。テント場からお花畑の斜面をどんどん下る。しっかりした道がついているし延々と下るのでどこかの下山ルートに迷い込んだのか不安になった頃やっと水場に着いた。ホースから水が勢い良く出ている。登りも大変だったが霞の中のお花畑は幻想的で良かった。
(5) 岩嶺を歩いて格好の良い岩峰である西農鳥岳の右を通過する。農鳥岳を越えた辺りから下降点付近は二重山稜になっている。左側斜面を下り低くてはっきりしない方の山稜に移る。古正さんの話だと冬でガスっていると非常に分かりにくかったとのこと。高さ2m程の黄色い櫓に付いた鐘の所から下降開始。
(6) 下り始めると程なく木が増えてくる。シャクナゲがひとかたまり咲いていた。樹林帯の急坂を下る。左の方から沢の音が聞こえて急なガレを沢が流れ落ちている。道が河原に降りた所で冷たい水を飲む。沢から離れて樹林の中を歩く。木の橋で南沢を渡ると樹林帯のつづら折れの下りになる。下の方に赤い屋根が見えて来て大門沢小屋に到着。奈良田から登ってきた中高年グループが宴会をしていた。大門沢にテント等をデポして小屋泊りで間の岳まで行くとのこと。食事をしていると犬が寄ってくる。何もくれないと判断すると近寄ってこなくなる。後から若いグループがどんどん来て食事を始めると彼はずっと取り付いていろいろもらっていた。

8/13(月) 晴れ
(1) まだ暗くライトを点ける大門沢小屋の脇から沢の方へ降りていく道を歩く。岩が濡れていて歩き難い。左岸に渡り岩壁に付けられた金網製の歩道を歩く。道は川沿いに伸びて程無く恐ろしげな木橋で右岸に渡る。
(2) 大コモリ沢、小コモリ沢と小さな木橋で渡る。小コモリ沢のところでキャンプしている人達が居た。道の傾斜が少なくなり吊り橋を2つ渡ると工事現場に着いた。新しく作ったらしい林道にでる。自転車を林道終点に停めて北岳まで往復してきた人が居た。輪行で千葉へ帰るとのこと。
(3) 奈良田〜広河原の道は大体舗装路だが部分的に悪いとの事。通過する車は泥はねだら
けだった。サイクリストが何人か広河原に向かって走っていった。
(4) 奈良田にはかなり早く到着してしまった。広い駐車場が有りキャンプカーが停まっていた。驚いたことに大門沢小屋に居た犬がまた何かもらっている。早く入れる温泉を探すがどこに行っても13時からと断られる。「奈良田の里」が開くまで1時間、バス停の所でビールを飲んで待つ。バスの座席はほぼ満席になる。途中で乗ってきた人が居て運転手が席を作ったり世話をしていた。車窓の眺めもなかなかであった。

費用:一人当たり約\16,000-


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