友好姉妹都市「福島県金山町」議員交流
(平成17年10月27日〜28日)


平成17年10月27日、28日の両日、
峯議長を筆頭に羽生市議会議員有志一同(@峯議長、A藤田副議長、B戸山議員、C吉田議員、D中島議員、E丑久保議員、F藤倉議員、G森田議員、H河田議員、I小野議員、そして私、J永沼の議員計11名(+事務局長ほか2名)で
福島県金山町、へ友好親善のためにいってきました。

(5年ぶりの訪問となります。この間、金山町は毎年、マラソン大会・商工祭と羽生への訪問をいただいております。)

不肖私(永沼)、当日、集合時間を勘違いしてしまい遅刻、バスの出発を遅らせてしまいました。誠に申し訳ありませんでした。<(_ _)>

なお、デジカメを修理に出しておりまして、今回の視察・交流会の写真は、同僚の小野議員が撮影したものを無理を言って借りたものです。従いまして、画像の権利関係は小野議員に属しますので、無断使用・転載・2次加工等はお断りいたします。(って自分の撮ったのもそうなんでしょうけど(~_~;))


およそ4時間で
金山町へ到着
町営の物産館で
昼食をとる
金山町役場を
表敬訪問する

町長・町議会議長
さらに多数の議員が
資料を基に活発な
意見交換がなされる
斎藤勇一金山町長の
ご挨拶です

研修後に記念撮影
クリックで拡大します
金山町議、長谷川氏の
きのこ園へ
山深い金山町でも
さらに山奥にある

熊も普通にでるらしい
土産にキノコを頂く
この後、東北電力の
第二沼沢発電所
沼沢湖から只見川の地中
巨大な発電所があった

夜間の余剰電力で
只見川の水を高地の
沼沢湖に揚水しておき
電力ピーク時に
落差で発電するという
システムの水力発電所

巨大な地下空間
総建設費は500億円
夜、地元の旅館
和やかに懇親会
料理は地場のもの
地酒も美味しい

翌日は、安達太良
少年自然の家を訪問
内容の確認も兼ね
自然の家の食事をとる
ベッドなどの設備の
老朽化もある

感想等

友好姉妹都市として災害支援協定も結んでいる福島県金山町(かやままち)を訪問しました。
議会費削減により公費での訪問ができないため、5年間、羽生市からの訪問が途絶えていたところから峯羽生市議会議長の意向もあり、今回は議員各自の負担により実現したものです。(なお、今回の視察の自己負担額は私の場合で18000円でした。)

金山町は、福島県と新潟県の県境にある山深い町です。一時は1万人以上いた人口も減り続け、いまでは約3000人、しかも高齢者(65歳以上)の比率が約50%と超少子高齢化・超過疎の町なのです。

羽生市と金山町が姉妹都市になった経緯は金山町のホームページにありますが、羽生市の相生町の横田歯科さんの取持つ縁ということで、昭和57年に提携したとのこと。さらに平成7年に吹上町も加わり現在の交流の形となりました。(吹上町は合併により「新・鴻巣市」になるようなので、今後もこの三者による交流形態が継続するのかは不明)

もう10年も前になりますが、JC主催のキャンプで金山町を訪れたことがありました。沼沢湖畔にキャンプしたのですが、自然の美しい大変すばらしいところでした。
羽生市の職員が毎年、この沼沢湖で行われる竜神祭に参加していることを知りました。武者の格好をしたり、湖に飛び込んだりするようです。興味のある方は、金山町のホームページからお祭の日程をご確認の上、是非訪問してみてください。観光客も最近は頭打ちのようであります。今回は晩秋という時期であり、キノコ農園を案内していただきました。たくさんのキノコが自然のままの姿で生えています。(ただし、選別にはやはり経験のある人がつかないと危険のようです。)

金山町には写真にもあるとおり、巨大な発電所が地中深く建設されています。電源立地は地元財政にプラスとなっていると思われますが、いかんせん、「人」が少なくなるということは、そもそも「地域」が崩壊するということで、この点については、部外者の羽生市民でも感じたのですから、金山町在住の方は相当の危機感をお持ちであると推察いたしました。

辛口の評論になりますが、昨年の新潟における地震と同様な災害が金山を襲ったらどうでしょう。羽生市は全力を挙げて災害復興支援に取組まなければなりません。しかしながら、片道4時間以上の距離、さらに広域の山間部に散らばる住宅、深い雪。こうした障害を乗り越えたうえで人材派遣、資材や資金の負担。吹上町が脱落した場合、羽生市一手で行うことになります。災害は起きないとは決して言い切れません。その辺り本当の覚悟があるのでしょうか。

夜は地元の旅館で歓迎の宴を設営していただきました。料理も素朴な地元の食材で、また、お酒も本当の地酒でたいへん美味しくいただきました。土産には大きな栗が丸ごと1個に1個づつ入っている饅頭を買ってきました。(評判がよかったです。)金山町長さま、町議会議長さまをはじめ関係各位にはたいへんお世話にありました。この場をお借りして御礼申し上げます。


2日目は、羽生市の少年自然の家(安達太良山にある)を訪問しました。もう30年前になりますか、私が中学生のとき、この少年自然の家が竣工しました。で、中学2年の夏に林間学校で行く予定だったのですが、直前に怪我をしまして、残念ながら行くことができませんでした。それから30年。感慨深いものがありました。その頃の友達の顔を思い出したり、もし怪我をしなかったら大切な思い出ももっと増えていたかもしれないと残念に思いました。

食事は、普通に出されているものをいただきました。贅沢とはいえませんが、それなりに配慮された料理でした。食後、職員の方に案内いただき、施設を見て回りました。そのときの印象と今後の方針なり私の感じたことを申し述べますと

  1. 少子化により、果たして市でこのような施設を持ち続けることが適当なのか
    (維持するコストと子供たちに与える効果が釣り合っているのか。民間の施設や他の自治体が持っている似た様な施設を使うなどのほうがいいのではないか)

  2. 使い続けるためには施設の大規模改修などが必要になるのではないか
    (学校で使わない日のほうがはるかに多い。一般客の利用を増やすには、温泉や個室設置など利用増加を図るための設備投資が必要だと思われる。負担に耐えられなければ売却することも考えるべきではないか)

  3. ベッドについては、早急に予算建てして改修するべき
    (小学生なら問題ないが中学生には狭いと思われる)


少年自然の家視察の後は、二本松市に寄り、菊人形を見てきました。(今回の金山町訪問は全額議員負担なので、ご理解いただきたいと思います。)
羽生市も観光資源として菊祭的イベントを実施していますが、地域に与える経済波及効果を見るにつけ、やはりやるなら「日本一」といわれるくらいのイベントを打たないとなぁ、と感じました。あれだけの会場、内容、マスコミ等のパブリシティ効果は、やはりさすがと実感しました。

少年自然の家は、一般客も現状で利用できますから、二本松の菊人形観光のときは是非利用していただきたいと思います。(といっても、やはり民間の温泉旅館に泊まってしまうよなぁ。これは。)


活動報告へ戻る

TOPページへ戻る