JAほくさい訪問


平成15年7月23日、北埼玉管内の農業に関して意見交換・勉強会を
「JAほくさい」の箱島さま、原さま、武正さまのご協力をいただき開催しました。
参加議員は獅子の会の河田、近藤、永沼、小野の各議員と当選同期の中島議員の計5名。
お忙しいところ貴重なお時間を割いていただき、JAほくさいの皆様にはありがとうございました。
以下、概要は次のとおりです。

頂いた資料をもとに、JAほくさい管内の農業についてレクチャーを受けました。

1 概 要
 (1)地域の概要
 (2)農業の概要 農地面積、農家数、土地、農業生産など
2 農業の構造
 (1)農地 耕地面積など
 (2)農家 専兼業別農家の推移、農家人口の推移、経営規模の推移
  3 農業生産の動向
 (1)農業産出額 北埼玉郡合計282億円(羽生市55.6億円 19.8%)
   部門別農業産出額(米44.7%、野菜21.6%、花き14.9%、畜産12.8%、麦2.8%、他3.2%)
 (2)主要農産物の生産動向 作付け品種の変更※(かなり詳しく説明)
  生産調整実施状況

組織概況
 ○組合員の状況 ○出資金の状況 ○役員の状況 ○職員の状況 
○施設の設置状況 ○組合員組織 ○販売状況 ○組合の機構

※主要生産物である「米」ですが、美味しくて市場で人気の高い「コシヒカリ」などの作付けを増やす努力をしはじめているとのこと。さらに、「彩のかがやき」という新品種。これは熊谷の試験場で作られたものだそうですが、非常に美味しいらしい。
多収量、安定した作柄、しかも栽培が比較的楽な「ゆめみのり」「月の光」は、あまり美味しくなく市場での人気がないらしいのですが、生産量は大きいとのこと。
国内の米の生産高は年間1000万トン。消費量は800万トン。埼玉県では生産高18万トン、消費量は40万トン。なのに埼玉県内で埼玉県産の米は人気が無く3万トンも余って(売れなくて)しまうとのこと。これからは、市場動向を睨んだ作付けを目指していくとのことでした。

「彩のかがやき」を使って新しい地酒を造る試みを東亜酒造で始めるとのこと。
いわゆる一升瓶の大衆酒ではなく、4合瓶2000円位の贈答用の吟醸酒。楽しみですね。

レクチャーの後は質疑応答・フリートークとなりました。

感想等

「JAほくさいは」北埼玉郡の農協(羽生、行田、加須、北川辺、大利根、騎西、川里、南河原)が平成8年4月に合併(最初は「合体」といった感じで、ようやく合併の効果が出てきたとのこと)してできた組織です。

経営も安定していて、自己資本比率は23.15%、預金残高は2450億円もあり、スケールメリットが経営に反映されています

北埼玉における農業は、やはり大きな産業です。ですが、いろいろと問題も抱えているようです。

特に、農業後継者の問題が深刻で、農業に従事している方々が高齢化しており、農地の荒廃等が懸念されています。 これらの問題に対して行政の支援が必要であると感じました。

作付け品種の統一、減農薬栽培への取組み、農業公社の役割、生協など都会への直接的な販路拡大などを目標として地元農業の発展のため大きな役割を果たしていく「JAほくさい」。

自分の家は農家ではなかった(いわゆる「町うち」)ので、知らない事が多く、今回はいろいろと教えていただきまして、大変ためになった勉強会でした。

JAほくさいのホームページhttp://www.saitama-ja.net/jahokusai/
なかなかほのぼのしてていいですね「なっちゃん」(^^)


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