産業建設委員会 先進地行政視察(続き)


長崎県大村市→佐賀県佐賀市
佐賀市への移動途中
道の駅を視察
地元産品を
販売している
こちらはトイレ

個室に様々な
設備が
手入れもいいし
とてもきれい
私は羽生の道の駅
個人的には賛成かな

続いて佐賀商工会館
物産館等を視察
県庁のまん前こちらは
物産館の中

反則すれすれの
焼酎ハケーン「いいちこ」
ならぬ「いいここち」
佐賀の木「おおくす」
江藤新平「佐賀の乱」
司馬遼太郎著
「歳月」に詳しい

舗道の点字ブロックも
洒落ている
ようやく
佐賀市役所へ
道路評価システムの
内容を調べます

最初に佐賀市議会の
事務局長さま
そして蜂須委員長の
あいさつが続く
道路評価システム
ご担当の職員

説明・質疑の後
市役所を見学
議会が生中継される
(ケーブルTVのカメラ)
議場の作りは羽生と
あまり変わらない

ところが市役所の
窓口は
ずいぶんと
進んでいる
職員も市民も
同じ目の高さ

これは窓口配置図
感心しました
銀行の窓口と
変わりません
ここはキッズコーナー

申請書とか
座って書ける
呼び出し表示盤
わかりやすい
喫茶コーナーもある

羽生と同じように
バルーン大会がある
案内専門のフロア係
何人も配置していた
最後に吉野ヶ里遺跡等
を見学帰路につく

感想等

「大村市」は、人口86,001人。長崎県下で唯一、人口の増加している市である。
最近、市街地外延部に大規模小売店舗(イオン)が進出、また郊外型販売店などの出店の影響により、古くからの市街地中心部の商店街は空店舗が発生、危機に陥っている。

こうした状態を改善しようとして始められた事業が今回視察した「まちかど研究室」である。 「まちかど研究室」事業は、物販のみならず商店街に多目的な機能をもたせることを目的として「市民と共に創るおおむら街づくり」をテーマに、長崎大学の教官・学生及び中央商店会を中心として、各界各層、一般市民を取り込んで実施されている。

予算は事業開始年度でおよそ500万円。県・市の補助金のほか地元商店街、企業からの協賛金で運営されている。

主な事業の内容としては、@長崎大学の教官・市民による「出前講座」や意見交換会A大村ふるさと塾(人づくり事業)B電脳寺子屋(パソコン教室)C発表会・展示会など各種イベントD街道茶屋(お休み処)。
で運営は長崎大学、商店会、市、商工会議所、市民などからなるまちかど研究委員会が行っている。

現場を視察してみると、「そんなにさびれてないんじゃ・・・」という印象を受けた。天気も良かったのでアーケード街は明るいし良く整備されている。ただ、確かに車が乗り入れられないという点では、時代にあっていないかもしれない。共働きの若い夫婦とか週末にまとめて買い物をする場合、敬遠されるかもしれない、そんな感じ。

でも逆に徒歩・自転車で安心して回れるメリットもあり、高齢者の方や近所の方々などの買い物には便利であろうと思う。全国的に市街地中心部の商店街が同じような問題を抱えている中、空店舗を逆に集客のために再利用する、という発想は、羽生市にもあってよいと思う(また、そのようなコンセプトで実際展開している市の事業もあるし。)。

下川崎工業団地への大型店を誘致する話もでているけれど、商圏などきちんと調査し、「市民と共に創るはにゅう街づくり」の精神をもってもらいたいと思います。

次いで「佐賀市」。佐賀市は薩長土「肥」の肥前鍋島藩のいわずとしれた城下町(江藤新平の佐賀の乱で有名ですね、あと大隈重信公とか。)。
県庁は当時の城跡にあって樹齢何百年?とも思われる「くす」の巨木に囲まれています。人口は166,012人(羽生・行田・吹上・南河原の合併後では、佐賀市より人口が多くなる!)。こちらでは「道路事業評価システム」を勉強してまいりました。

「道路事業評価システム」とはなんでしょう?たとえば皆さんの生活道路、側溝などで「どうしょもない」箇所があって、なんとかしてほしいと思ったとします。
羽生市だと(ほかの市もそうかもしれない)町内会長さんのところに相談に行くとか、市議会議員に話をもっていくとか、あるいは自らが市役所に乗り込んで、ここを直して!と働きかける、それやこれやで何となく予算がついて直った、ということになる(かもしれない。)。

しかしながら、この方法だと声の大きい、影響力のある個人や議員、また市の幹部職員などの意向が優先されることになり、「本当に必要」なのだけれど、その本当の方が後回しになってしまう、そういったことも考えられます。

「道路事業評価システム」は、要望のあった箇所全ての意向を汲み、調査。で、それらを全て案件ごとに「評価表」を作り、客観的数値として優先順位を決定、だれもが納得できる裏づけをとって処理するという極めて合理的なシステムなのです。

例えば、道路の現況(配点12点中○点)道路機能の保全状態(配点8点中○点)道路の利用度(生活道路・通学路/配点9点中○点)地域住民の協力体制(配点5点中○点)事業用地取得の可能性(配点5点中○点)etc・・・。
配点合計は100点で案件の項目ごとに基準があり適合する点数を入れていく。合計が100〜70点だと「事業化」。69〜50点(事業化条件整備)49点以下だと(非採択)といった按配。

これなら、えこひいきができない、市の予算を選挙向けなどに恣意的に投入することができなくなり透明性が向上します。(ただし、市議会議員からすれば「やり手」「力になってくれる」といったプラスの評価が得られにくくなりますが。)。
財政状況が厳しい限られた道路補修の予算。羽生市も見習うべきではないでしょうか。

佐賀市役所の写真、ご覧頂いてどうでしょう。この市役所は決して新しくない(建設は羽生市役所とほぼ同じ時期)のですが、羽生市役所に比べ「住民の視点」に立っている。すなわち、市役所の窓口はサービス業である、というまったく当たり前のことですが、どうでしょう。比較してみてそのコンセプトを見事に具現化している、こういったことをやる、ってことこそが「手腕」なのではないでしょうか。

写真には写っていませんでしたけど、「案内」という腕章を付けた職員が常に数人ロビーでお客様がまごつかないよう目を配っています。合併後の新市の規模は人口だけでみると佐賀市役所より大きくなります。これらの点も是非とも見習って羽生市をよりよくしていきたいと思いました。

最後に、初めての視察でなれない自分を温かく見守っていただきました委員会のみなさま、また、いろいろとお気遣いいただきました事務局の職員のみなさまにはありがとうございました。お世話になりました。


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