『雨音』


暗い空を見上げる 星ひとつ無い闇の中から
降り出した雨が私を包む
流した涙の跡を 雨の雫が追いかけてゆく
このままずっと 降り注いでおくれ

泣けばいいさ 空も私の心もいつまでも
果てしなく続く 空と心の闇に
聞こえるのはただ 静かな雨音だけ
側に居るはずの あの人の代わりに囁いてるだけ

窓の外を見つめる 涙模様の空の彼方から
大粒の雨が街を包む
私の記憶と思い出を スクリーンの中に消してゆく
このままずっと 隠しておくれ

窓を叩く 激しい雨がいつまでも降り注ぐ
窓に映る 涙の模様を見つめながら
聞こえるのはただ 激しい雨音だけ
泣く事ができない 私の代わりに叫んでるだけ

側に居るはずの あの人の代わりに・・・
泣く事ができない 私の代わりに・・・