「トラブルマン笑うと殺すゾ」上映会
◆ライブ日時:2001.11.17(土) 17:30〜 ◆開催会場名:千代田区公会堂
【セットリスト】
1.明日が見えない
2.月の花まつり
3.旧友再会
故・河島英五氏主演の映画「トラブルマン笑うと殺すゾ」の上映会に行って来ました。 今回の上映会は東阪1回ずつの計2回。 大阪の上映会では長女・あみるさん、東京の上映会では次女・アナムさんが中心となって 開催されるという事で、東京はアナマキライブのおまけ付き。 開場まで並んでいる時に、一番前に並んでいたおばさんと少しお話しました。 なんと。朝4時に家を出たという話。お家はどこなんですか?・・・と聞くと 「松本なのよ。」という答えが。 松本って・・・長野の松本?松本城がある松本?? すごいなぁ。 おばさんはニコニコしながら、ずっと英五さんのファンだったというお話をしてくれて。 なんだか、小鉄までうれしくなってきてしまいました(^^) 開場が始まって、とりあえずいつもと同じ定位置の席に。 荷物を置いて、販売してる場所に行くと弟・翔馬さん発見。 ずっと欲しかったアルル人形(あみるさんがデザインしたクマのぬいぐるみ)があったので、 それを購入して翔馬さんに御挨拶。 前回、大阪に行った時に「ほうぜんじ」でイロイロとお世話になったのでお礼を言って。 席に戻って静かに始まるのを待つのでした。 ブザーが鳴り終えると、総合司会者の方が登場。 前置きを話した後、今回のゲストです・・・という事でアナム&マキの紹介があり、 2人が登場してきました。 今回の2人の服装。 アナムちゃんは、横須賀の時と同じ白黒のシャツに黒いパンツ姿。腕にはピンクの腕時計。 マキちゃんは、グレーのシャツにベージュ色のパンツ、腰にはいつものバックル。いつものペンダント。 そして、長〜い茶色のマフラーを首に巻いていました。 一通りの紹介が終わった所で  司会者「そして、こちらが英五さんの次女のアナムさんですね・・・似てますねぇ!!」  会場 「(拍手)」  アナム「私自身も間違えた事あるんですよ。中学生の時に父の事務所に行ったら私のポスターが      貼ってあって『いつの間に撮られたんやろう?』って思て、よー見たら父やったんですよ(笑)」  マキ 「河島家は笑った顔がみんな同じ顔なんですよね(笑)      でも、その中でもアナムが一番英五さんによう似てると思います。」  アナム「ずっと父を見ながら育ったんで、歩き方とかも似てるんですよね。大股でノソノソと(笑)」  司会者「今日会った時も、そういえば・・・なんか取り立て屋みたいでしたよねぇ。」  アナム「それは大袈裟やないですか?(^-^;」 そして、話題は映画の話へ。  司会者「今日の映画については?」  アナム「初めて見るんですよ。父から『岩岩岩岩』っていう名前だけは聞いてたんですけど。      上映した年に私ら生まれたんで、どんな内容かも知らんのです。」  司会者「アナム&マキの出逢いは?」  マキ 「中3の時に、アナムが引っ越してきて同級生になったんです。それからですね。      大阪では友達の両親の事を親しみを込めて『おっちゃん、おばちゃん』て呼ぶんですけど、      英五さんの事『おっちゃん』て呼んだらイヤがって『おっちゃんゆーな!』って言われて      しまいまして(笑)」  アナム「マキちゃんはそれから父の事を「英五さん」て呼んでるんですよ。」  マキ 「たまに「おっちゃん」って言ってしまうんですけどね。」 ここでアナムの名前の由来について、司会者が尋ねる。  アナム「父はこの映画の出演料をベトナム難民救済の船に寄付したそうなんです。      その船の名前が『キャップ・アナムール号』ていうんですけど、その名前を取って      私の名前は『亜奈睦』になったんです。」  司会者「アナム&マキの結成のキッカケは何なんですか?」  マキ 「ユニット組んで7年くらいになりますかねぇ。      たまたま高校も一緒やったんですけど、アナムに廃部寸前のフォークソング部に誘われて。」  アナム「実はうちの父と母がフォークソング部を創立したんですよ。で、廃部寸前やっていう噂を      聞きつけて、なくなるのは寂しいのでなんとかしたいと言われまして。      で、マキちゃんが歌うの好きやって知ってたんで『副部長になれへん?』って誘いまして。      その時からプロを目指そうと思てましたね。」 司会者が自宅での英五さんの事を聞き始める。  アナム「父はビートルズが好きで、家でもよくピアノで「Let it be」とか弾いて歌ってたんですよ。      で、私はそれをずーっと父の曲やと思ってたんです(笑)      小学校の給食の時間に「Let it be」がかかった時も、みんなに      「これ、お父さんの曲なんやで!!」って自慢してました(笑)      後で聞いたら、姉も同じ事やってたらしい。2人で「アホやったなぁ」って(笑)」  司会者「英五さんはプロになる事は賛成してくれたんですか?」  アナム「たぶん、うちらの一番最初のファンが父やったと思います。      おまえら、おもろいなぁ。こうやってみたら?とかのアドバイスもくれたり。      女の子2人でギター持って歌うっていうのをおもしろがってくれてました。」 そして、ここで関係者からのメッセージを紹介する事に。  司会者「映画の関係者の方達からメッセージをいただいておりますので、アナムさんに読んで      いただきましょう。」  アナム「(苦笑)は・・・はい。」  司会者「なんか、今日ここに来る途中の電車の中で1人で読みの練習してたらしいですね。      隣の人に「うるさい!」って言われたとか(笑)」  アナム「はぁ・・・(^-^;」 そして、アナムが映画の監督さんや出演者の方、友人の方達からのメッセージを読み始めた。 内容はさすがに全部メモれなかったので、ここでは割愛させていただきます。 全てのメッセージをアナム、マキ、司会者で読み終えると。  アナム「父はいつも自分が中心になって引っ張っていってくれましたね。      チャリティーコンサートのチラシとかを配る時も、率先して街中で歌ってました。      で、「俺もチラシまくわ!」って言って配り始めるので、街の人達がビックリしてましたよ。      「なんで河島英五がそこで歌ってんねん?」      「今、河島英五にチラシ貰たで!」・・・って感じで(笑)」 そして話は『旧友再会』の話に。  マキ 「この歌は、英五さんが亡くなる2日前のライブ音源が残ってたので、みんなで協力して      作りました。「河島英五とアナム&マキ」という名前で出してはいますけど、      仲間の方が駆け付けてくれてCDになったんです。作ったというよりは、英五さんの      ライブに自分達も参加したっていう感覚ですね。」 そして、アナマキのミニライブが始まる。 インタビュー格好のまま、ギターだけセッティングして2人だけのライブへ。  アナム「改めまして。アナム&マキです。よろしくお願いします。」  マキ 「6月に『旧友再会』を出しまして。その後もアナム&マキとして活動しておりまして、      4枚目のシングルが出ました。ちょっと切ない歌なんですけど。」 1曲目『明日が見えない』が静かに始まった。 この曲は2人だけの演奏の方が合う曲。ちょっと切なくて。 アナムのハープの音色がホール中に響き渡る。 いつものライブ会場とは違う音響。 決してうるさくなく、静かに、ただ2人の声とマキのギターだけで作られる世界。 そしてMC。  アナム「デビューして1年ちょっと経つんですけど、2枚目のアルバムが出ました。      実はこのアルバムで1曲だけ河島英五の曲をカバーしてるんです。」  マキ 「人の曲をカバーするなんて初めてなんですよ。」  アナム「「復興の詩」というコンサートで1回だけ歌った曲なんですけど、歌詞もメロディーも      雰囲気も全部好きやったんで、アルバムに入れたかったんです。それが実現しました。      人間は天に昇っても星になってちゃんと下の人を照らしてくれるんだよ・・・そういう曲です。」  マキ 「聴いて下さい。『月の花まつり』。」 ひときわ大きな拍手が会場を包んだ。 アナムがイントロを奏で始める。 マキが手拍子のレクチャーを。 そして、2人揃って待望の2曲目『月の花まつり』が始まる。 癒される。 そんな感覚になる不思議な曲。 アナムが目を閉じる。体を横に揺らす。 2人とも、何かに包まれている様に見えた。 いつもアナマキのライブを見ると、鳥肌が立つ様な感動に襲われる。全身が逆立つ様な感動。 でも、今日はいつもとは違った感動。もっとあったかい感動。 ちょっとだけ視界がボヤけた。 そして。  アナム「最後にみなさんも一緒に歌って下さい!」 3曲目『旧友再会』をみんなで合唱した。 CDの音源をバックにギターを弾き、歌うアナマキ。 会場が一体となって「ラララ」が合唱される。 不思議な空間がそこにはあった。 そしてライブが終了すると、抽選会が始まった。  司会者「抽選会には素敵なゲストに来てもらいましょう。長男の翔馬くんです!」 翔馬氏がヒョコヒョコと登場すると、  アナム「・・・ゲスト?ゲスト?(笑)」 と、すっかり意地悪なお姉ちゃん顔になっていた(笑)  司会者「翔馬くん、今のお姉ちゃん達のステージ見てどうですか?」  マキ 「どーですかっ?(笑)」  翔馬 「・・・う〜ん・・・スゴイ・・・」 口ごもる翔馬氏。  司会者「翔馬くんねぇ、お姉ちゃんにビビってるんですよね(笑)」  アナム「何ゆーてるんですかっ!ビビってないですよ!」  司会者「久しぶりに会ったのに、いきなり「なんや!アンタその靴まだ履いてんの!!」って      なんか靴の事で怒られてましたよねぇ(笑)」  アナム「ちゃうんですよ。この靴は私が父にあげたヤツなんですよ!プレゼントした靴やのに、      なんで弟が履いてるんですか!っちゅー話なんですよ。なんでその靴履くのっ!!」  司会者「まあまあ・・・ええやんか。なあ?(^-^;」  アナム「ダメですよ!!私が最後にあげた靴やのにっ!!」  司会者「ここで喧嘩するなっちゅーの」  アナム「(我に返り)・・・スンマセン(^-^;」 その間、マキ嬢は黙ったまま「またか・・・」という顔をしておられました(笑) この部分の会話だけは、ムっちゃんかなり早口でした(^-^; 「ミュージシャン:アナム」ではなく、「姉:アナム」の一面を覗けた場面でしたね。 そして抽選会も無事終了し、いよいよ映画の上映会。  マキ 「噂によると、この映画の英五さん、かなりアナムにそっくりらしいですね(笑)」  司会者「それも楽しみの一つとして見て欲しいですね。」 そのまま、司会者とアナマキは退場。 そして映画の上映会。 映画の内容は、見てない方もいらっしゃると思いますので詳しく書かない方がいいかな? 英五さんは「岩岩岩岩(いわいわがんがん)」という名前の主人公。 新型コンピューターに選ばれた新入社員のサラリーマンの役です。 そして、彼の周りで起きる様々なトラブルをおもしろく描いた作品。 かなり笑ってしまいました。 上映会が終わって、ふと2階席を見上げると、おもいっきり笑顔で立ち上がったアナムちゃんを発見。 その横には黒髪が・・・たぶんマキちゃんでしょう。反対側にはマネージャー倉田さん。 そして後ろには翔馬氏の姿が。 そっか。2階席で見てはったんやなぁ。 映画が終わった直後に見かけた、アナムちゃんの満面の笑顔が忘れられません。 今日は不思議な体験をさせてもらいました。 ライブであって、ライブでない様な感覚。 もうこんな機会はないかなぁ? 今回はインタビューが長かったので、大変です(^-^; 早稲田式速記でも習おうかなぁ(笑) 長いレポでしたが、最後までお付き合い戴いてありがとうございました m(_"_)m