2002年晩秋の上高地撮影旅行報告!!

 ☆さて、10月も下旬にさしかかった18日夜、
  今回は2台分乗で上高地へと向かいました。
  いつも通り平湯温泉からタクシーにて上高地入り。
  気になるのは天気と紅葉の状態です。
  釜トンネルを抜けて大正池のバス停まで来ると、観光客の大集団が!
  三平さんたちは大正池で下車しているはずなので、
  ちゃんと三脚立てることができたのか少々心配です。
  私は梓川の左岸からカラマツを狙う予定だったのでそのままターミナルへと向かいました。

やはり今回も天気が悪い。
しかも、紅葉が中途半端。
この時期に、こんな状態だったのは
初めてでした。
森田さんです。
朝一は梓川沿いのカラマツを、
と思いましたが、朝日に嫌われ
悲しみのレリーズです。
山本さんです。
すっかり撮影メンバーに
入ってしまわれました。
スローシャッターなので
顔が消えてしまいました。
「リング」状態です。
このようにカラマツの紅葉も
まだ不十分です。
太陽さえ出てくれれば、
少しは期待できたのですが…
画面左下に浜ちゃんの姿が…
 ☆カラマツの状態を見たとたんにかなり萎えてしまいましたが、   今回は別な目的もあるので、めげていられません。
梓川沿いのベンチ。
ここで軽く朝食を取りました。
大正池辺りの大混雑が、
まだ此処までは
到達していません。
さあ、朝食を終え、
ホテルに荷物を預けたら
撮影機材だけを背負って
明神に向け出発です。
春とは違い右岸沿いの木道からは
褪せた風景しか見えません。
 ☆今回はメンバー8人中、3人で「徳沢か横尾まで歩こう」という計画を立てていました。   天気さえ良ければ河童橋以南とはまた違った写真が撮れるのでは、と言う事と、   今夏の富士登山での反省から毎晩のウォーキングを続けている髭親父の鍛錬の成果を量るためです。
森田さんと山本さん。
二人は「横尾までなんてこと言わずに、
涸沢まで行こうや!」なんて事を仰います。
この時期涸沢の紅葉は終わっている…
と説き伏せ、とりあえず徳沢園までは
必ず行こうと言う事で両名御納得。
あっと言う間に嘉門次小屋に到着。
毎日歩くと言う事は本当に大事です。
何の問題もなく歩けています。
今までの体力の無さは一体…
 ☆明神で15分休憩を取り、今度は徳沢を目指します。   私はまだ明神から先へ行った事はありません。   時折ぱらつく雨を気にしながら、明神橋へと。
明神橋を渡りきって振り返ると明神岳が。
ここまでは、まだ観光客もかなりいます。
河原に降りて休憩している人も多くいます。

明神を出ると、
しばらくこんな道ばかりが続きます。
坂もきつくなく、
明神までより歩き易そうです。

本当に不思議なくらい疲れません。
今までがヘタレ過ぎだったと大いに反省。
名ガイドの森田さんの解説を聞きながら
徳沢ももうすぐ目の前です。
明神岳がかなり形を変えています。
この方向から見ると
険しそうな顔をしています。
いよいよ徳沢の看板が。

徳沢園が見えてきました。
ここまで来ると、広々とした平地になります。
道も広く歩きやすいです。
徳沢園前の広場。
ここはその昔牧場だったとか。
山越えをして牛や馬を連れてきて
放牧していたそうです。
昔の人は本当に偉い。
遙か向こうに常念岳が見えています。
本でしか見た事無かったので感動ひとしきり。
 ☆徳沢園でお茶を飲んでいたら、雨がひどくなり、相談の末横尾は断念することになりました。   体力的には余裕でしたが、危険回避も大事な事なので泣く泣く上高地へ引き返しました。  ☆休憩していると、「この奥は何処まで行けますか?」「その槍ヶ岳ってすぐ登れますか?」   「それなら蝶ヶ岳ならすぐに行って帰れますか?」とか聞かれました。   服装もかなり軽装で足元も普通の靴。森田さんが考えの甘さを注意しましたが、   秋の北アルプスに軽く登ろうと思えるところが凄いと変に尊敬してしまいました。
帰る道すがら変な鳴き声に辺りを捜してみると
こんな小猿が木の実を食べていました。
 ☆今回の上高地は、私の場合撮影ではなくトレッキングに行ったようなものでした。   上高地にいた撮影部隊も雨に祟られ早々にホテルに入って休んでおられました。   特に春に続いて2回目の福永さん・菅原さんには晴れた上高地を一度も見て戴いていないので、   何とか二日目は…との祈りも空しく、二日目も無情の雨でありました。    ☆二日目は上高地をあきらめ、急いで白川郷へと向かいました。   白川郷は観光客でごったがえし、撮影どころではなくお昼ご飯を食べ   姫路へと帰還しました。  ☆なんだか、徳沢までの観光案内になってしまいました。   でも、徳沢まで行くとツアー客は殆どいなくなるので、   非常に静かで落ち着きます。   入り口から奥まで(もちろん奥はまだまだ先がありますが)、   上高地は素晴らしい所だと再確認しました。    

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