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♪- にっきちょう -♪

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[ 女の性(さが) ]
娘が、「まおのめがねがなーい」と騒ぐ。この場合のめがねとはサングラスのことで、ピンクと白のチェックのフレームの、フザケタやつだ。

しばらく思い出しもしなかったのに、欲しくなるといつまでもいつまでも言うので、一緒にさがす。

探しながら気づいたのだが、娘は4歳にしてバッグを4つも持っている。それにそれぞれお宝やらお菓子やらが入っていて、用途によって使い分けている。

ひとつはリュックで、小さい頃おむつを入れて背負わせていたもの。色は赤。なので、最近はあまりお呼びがかからない。ここにサングラスが入っていた。使わないので、忘れていた模様。他には、ガムとのどあめ。

ひとつはバスケットで、100円ショップで買ったもの。ピンク。これには、キーホルダーやらスーパーボールが入っている。お菓子はラムネとマーブルチョコ。

ひとつはトートバッグ。ミスタードーナツのおまけ。ピングーの絵のついたピンク色。ここにはハンカチとちり紙、メモ帳など。

最後は、サンタさんにもらったトラベルポーチ。内容は下の日記参照のこと。色はもちろんピンク。

あれだ、たいしてお金はかかっていないけれども、すでに女の宿命が感じられるっつーか、もう買うな。<私。
2006/12/27(すいようび) はれ


[ クリスマス・プレゼント ]
今年もわが家にサンタさんがきた。息子はもう信じてないのかなと思っていたら、イブの日に突然「サンタさんに手紙を書く」と言い出し、いまさらながら「○○が欲しいです。あめどうぞ」と書き、あめを2つ封筒に入れていた。娘も名前だけは書けるので、自分の名前を書いて、欲しいものの絵を添えていた。

で、息子は何が欲しかったかと言うと、本当はニンテンドーDSに決まっているのだが、私がいい顔をしないので(息子は親の顔色を読んでダメなものは最初から諦める傾向がある)、水陸両用のラジコンカー。娘はキティちゃんのカバン(ピンク限定)。

息子の場合、小さい頃から欲しいものがはっきりしていて、去年辺りまではプラレールだった。それも「○○セット」とはっきり言うので買いやすい。今回もテレビでCMをやっているラジコンで、「これがいい」というので、簡単だった。トイザらスに買いにいくとすぐに見つかったので、即購入。ところでトイザらスはラッピングしてくれないのね。包装紙を別に買って、自宅で包装した。どうせすぐにびりびり破られる運命なのに、むなしい。

娘のほうは、「キティちゃんのバッグでー、ピンクでー、これくらいの大きさでー」とあいまいだけど譲れない部分があるらしくやっかいだ。トイザらスには売ってなくて、ダイエーのサンリオショップに行く。ここは直営店ではないので、あまり品揃えがよくない。シナモン、ウサハナなどはあるが、キティは少ない。リュックはあるのだけど、バッグはない。困った。

ようやく、探し出したのは、持ち手つきのトラベルポーチ。化粧品なんかを入れるあれだ。これが1200円也。これだけじゃあまりにもかわいそうなので、そこらへんにある小物を全種類ひとつずつかごに入れる。歯ブラシ、ヘアブラシと手鏡、鉛筆、消しゴム、缶ペンケース(なつかしー)、ハンカチ、ティッシュなどなど。それらをすべて足しても、息子のラジコンの値段には達しないが、まあ努力は認めてもらえよう。

そしてクリスマスの朝、息子は6時に目覚まし時計をセットして、鳴るやいなや飛び起きてプレゼントを確認、充電が必要と判り、がっかりしながらも、嬉しそうだ。今日も学童なので、遊ぶのは休日までおあずけ。
娘は、私似のねぼすけなので、「サンタさんからプレゼント来てるよ」と声をかけても寝ている。ある意味大物か? やっと起きだして、小物グッズの山に、ご機嫌だ。

まだまだお子ちゃまよのう。
2006/12/25(げつようび) はれ


[ 訃報 ]
ぎゃー。
イクラちゃん一号が、身罷った。

全然そんな予兆はなかったのに、ある晩帰ったら、水槽の底に横たわっていた。濾過装置が動いているのでゆらゆらと揺れていたが、水槽をコツコツと叩いても泳ぎださない。普段なら、じっとしていても水槽を叩くとすいっと泳ぐのに・・・。

どうみても死んでるんだけど、もしかして万が一生き返ったりするかも?とありえない想像をして(というより、現実を認めたくなくて)一晩放置するも、現状は変わらず(あたりまえだ)。

そして激しくへこむ。

たかが鮭の稚魚一匹くらいで、まさか自分がこんなにへこむとは予想していなかった。どんなに小さくても、生きてるのと死んでるのとでは全然違うのだ。もう、どんなに小さい生き物も決して飼うまいと心に誓う。(あ、でもカブトムシの幼虫が7匹も冬眠中だった。あれ、春になって溶けてたらやだなぁ。)
2006/12/22(きんようび) はれ


[ スクールガード ]
2学期最後の懇談会へ出席したら、うちのバカ息子の話題になってしまった。

息子の通う小学校には、保護者がボランティアで行っている「スクールガード」というのがあって、要は登下校の見守りである。

で、わが家の近くでスクールガードをやっているお母さんが、「一年生の登校マナーが悪い」という。「特に男の子3人組」。

あの道を通る一年生3人組と言えば、うちの子を含めた学童3バカトリオしかいない。

「すいません、それうちの子です」

恥を忍んで手を挙げる。一番の問題は、歩くのが遅いこと。かなり時間に余裕を持って家を出しているのに、たらたらたらたら歩くので、他の子にどんどん抜かされる。そのうえ、通学路にあるトラップにことごとく引っかかる。この場合のトラップとは月極駐車場のフェンスにいる虫とか、自動販売機とか、ごみ収集所とかである。そして、どんどん遅くなる。

これは一学期からで、他のお母さんからもちらほら洩れ聞こえていたのだ。曰く「通学路じゃないところで見かけた」、曰く「もうチャイムが鳴っているのに3人でじゃれながら歩いていた」などである。

また、スクールガードをしているお母さん達の間では、「あの子たちが通ったら、おわりにしよう」という合図になっているというではないか。あきらかに常に最後ってことだ。

しかもここへきて、同じ一年生の女の子たちと小競り合いをしたり、注意した上級生ともめたりという事例まで発覚するにいたって、さすがにこれはまずいということになり、他の二人のおかあさんとも相談し、3学期はしばらく一人ずつで登校させることにした。

まあ、不審者対策としてはやや問題ありだけど、登校時間を守らせることと、交通事故を防ぐ点では、このほうが断然安全である。

これで問題が解決すればいいのだけど。まあ、世の中そんなに甘くないか。
2006/12/20(すいようび) はれ


[ イクラちゃん一号 ]
わが家のイクラちゃん1号が、かろうじて生き残っている。

一匹は眼だけ出して生れそこない(それは小さくてもけっこうスプラッタな光景であったことよ(詠嘆))、もう一匹は生れすらせず、卵のまま白くなってだんだんマリモみたいになっちゃって、これはカビじゃないかと思い、割り箸でつまんで捨てた(つまんだら予想に反して固かった。あれはどういうことだったんだろう。石化?)。

で、最後の一匹がなんとか生きているのは、友達が貸してくれた濾過装置のおかげ? たかが数ミリの鮭の稚魚ごときに濾過装置(電気で動くやつ)を取り付けるなんざ、過保護なんじゃございません?

そのおかげで生きているのかどうかわからないが、時々水流に負けて水槽のはしっこでくるくる回っているのはどうなのか。あと、お腹が重いのか(まだ栄養バッグがついている)底のほうで、バッグを投げ出した形で横になっているのは、やる気がなさすぎじゃないのか。

などといろいろあるけど、まあ放流するまで生きていてほしいものである。
2006/12/18(げつようび) はれ


[ 口は禍の元 ]
京都ネタ3部作もこれでおしまい。

そもそもなんで京都に行ったかというと、うちの社の本が西日本のとある賞を受賞したので、そのお祝いの会への出席と、営業活動だ。
関西方面で力をつけてきている出版社があって、このままでは食われてしまいかねないので、布石を打ったわけだ。

で、講演があったので、神妙に聴いていると、こちらを向いて坐っている事務局の男性が、うちの社で本を上梓した人だった。私より2歳ほど若いが、とてつもなく優秀で、20代で京都大学の助教授になったほどの人物である。おそらく生まれたときから三角関数か六法全書を暗誦できたんじゃないかってくらいだ。推測だが。

で、その人の顔がどこかでみたことがあるような・・・と考えて、ハッと思いつく。

博多人形じゃん。

色白で、ややぽちゃっとした丸顔、切れ長の目、薄い唇。こいのぼりか熊の背に乗ってれば、まさに博多人形。

それで、隣の社長に

「Sさんて、博多人形に似てますよね」

と言うと、

「ああ、そういえば似てるな」

と賛同してくれた。

私としては、睡魔に襲われそうになっていたところに、ふと思いついたことを言っただけなのだが、講演後の懇親会で、あろうことか当のSさんに社長が

「うちの高橋がきみのこと〈博多人形に似てる〉って言ってたぞ」

と言いやがったのだ。ななな、なにを言い出すのか。しどろもどろで

「えっと、だから、品があるっていうか、そういう意味で・・・」

とフォローにもならないフォローをする。Sさんは別に怒っていないようだったが、あとのスピーチで、

「二年前にイギリスから帰国して、当初は会う人ごとに〈S君太ったね〉と言われてましたが、最近は皆さん見慣れたのか、何も言われなくなっていました。ところが今日、初対面の人に〈博多人形に似てる〉と言われてしまいました」

と挨拶したのだ。うー、ネタにされたよぅ。やっぱり怒っていたのかしらん。っていうか、何でもかんでも口に出すなよ、私!それと社長も!相手は京大助教授だっつーの。

Sさん、ごめんなさい。でも、もし忘年会のネタに困ったら、おかっぱのかつらをかぶって、金太郎の赤い腹掛けしたらいいと思うの。<懲りてないのか、私。
2006/12/15(きんようび) くもり


[ お線香 ]
そんなわけで、京都をふらふら歩いていたら、お香屋さんがあったので、ダンナの実家へお線香を買おうと思いつく。

中へ入って、お店の人に

「すいません、煙の少ないお線香はありますか」

と訊くと、

「うちでは特にそういったものはお作りしておりません」

ときっぱりと言われる。
すすす、すいません。邪道ですか。そうですか。私はお線香の匂いが嫌いなので、買うときはなるべく抹香くさくない、煙の少ないのを買うことにしているのだが、あれは、量産品ですか。

気を取り直して

「じゃあ、香りのいいのを・・・」

と言うと

「それは、お客さんのお好みがありますから、どうぞご自分で香りをお選びになってください」

とにべもない。
すすす、すいません。お線香なんてどれも一緒とか思ってるからいけないんですね、ええ、選びます、自分で選びますとも。

それで、ずらーっと並んでいるお線香を片っ端から嗅いでみる。
わからん。今、いい香りでも、煙になるといやってこともあるし、もうどうすればいいのやら。

適当に無難な、お値段でいうと中くらいのをなんとか選び出し、包んでもらう。お香立ても売っていたので、会社用にひとつ購入。社長がお香好きなんです。もちろんこっちは経費。京都なんだから清水焼と思いきや、あまりいいのがなく、九谷焼。

お香立ては、今、会社にあるのが、古くて汚く、ぜひ機会があったら、替えたいと思っていたので、好都合。社に帰って社長に、

「お香立てを買いましたよ」

というと、「どんなのだ」訊くので、取り出して見せると

「おお、なかなかいいじゃないか。どんなのを買ったかと思って心配だったけど、いいよ、これ」

と気に入ったようす。っていうか、私、どんなのを買うと思ってたんですか?だいたい、今、使ってるのだってたいがい趣味悪いですけど。

まああれだ、伝統とか、しきたりとか、お約束とか、面倒でございますですね。
2006/12/14(もくようび) くもり


[ 本領発揮 ]
京都に出張へ行った。
翌日、ちょっと空き時間が出来たので、四条の方へ足を延ばした。

それは、お家騒動のあった一澤帆布を覗いてみようと思ったからだ。知恩院の少し先だったと記憶していたのだが、歩いてみるとどうも景色が違うような気がしてきて、どこだったっけと途方に暮れていたら、前から歩いてきた人に

「ここって○○通りですか?」

と訊かれた。
えーと、わかりません。っていうか、わたし旅行者だし、今まさに私自身が道に迷っているところです。

「すいません、ちょっとわかりません」

なんで私が謝らないといけないのか。それより、なんで私に道を訊くのか。

ほんと、私は常日頃から道を訊かれる。そりゃあもお、ちょっと油断しているとすぐに声を掛けられるので、外出中は気の休まるときがない。というのは大袈裟だけど。

それで、気を取り直して歩いていると、やっぱり道は間違っていなくて、ほどなく一澤帆布の店舗が見えてきた。ところが、これが、ものすごい混みようで、とたんに入る気をなくした。いくらいいカバンとはいえ、所詮帆布、つまりテント用の綿布である。行列してまで買うもんじゃない。そりゃあ、私だってミーハー根性で覗きにきたわけだけど、すっかりやる気をなくした。しかも、お家騒動の果ての弟の新店舗は真向かいにある。こっちは、もっとすごくて行列ができていて、入場制限をしていた。お互い引くに引けないんだろうけど、京都人として、あまり粋じゃないどすえ。

それで、バスに乗って河原町まで戻ろうと、バス停にいたら、近所のおばあちゃんという風情のお年よりが近寄ってきて

「これ、あの行列してる店で買わはったの?」

と私が手にした紙袋を指していう。これは、一澤帆布を探している途中で見かけたお香屋さんで買ったお線香と香立てだ。なので、

「違いますよ。お香なんです」

と答えると

「そう、なんかあの店も最近ぎょうさん人が並ばはるようになって、えらいこっちゃ」

「そうみたいですね。人気があるようですよ」

などとバスが来るまで世間話。
私は道を訊かれるのと同じくらいの確率で、お年寄りに声を掛けられる。それは、私が知らず知らずに発散している「私に道を訊けフェロモン」に、お年よりも反応するということなのか?そんなフェロモンいらないが。

とにかく、京都でも本領発揮ってことで。ひとつよろしく。
2006/12/13(すいようび) くもり


[ イクラ ]
息子が学校からイクラを3粒持って帰ってきた。

育てて稚魚になったあかつきには、川へ放流するんだそうだ。それまで(来年の二月ころ)家で大切にお預かりしてお育てしなければならない。つまりわれわれは乳母?

最初の疑問。
鮭の卵なんだから、呼び名はイクラでいいわけ? 受精卵は違うの? 食べるのだけがイクラ? 面倒なので、大きいほうから、イクラちゃん1号、2号、3号と名付ける。

新たな疑問。
どれくらいで孵化するの? それまでは水は取り替えなくてもいいの? それとも卵も呼吸してるわけだから、取り替えないとダメ?

更なる疑問。
「稚魚には酸素が必要だが、エアポンプは水の流れが出来ないので稚魚が泳げず死んでしまうからダメ」とか、学校からのプリントに書いてあったけど、そもそもうちにはエアポンプすらないんですけど? 上面濾過装置ならオッケーとか書いてあったけど、買えってことですか? たった3個のイクラのために?

というわけで、うちのイクラちゃんたちは、早晩お亡くなりになりそうな予感。

自然界では、どれくらいの確率で生き残るんだろう。当然死ぬ数のほうが多いよな。たった3個もらってきても、生き残るとは思えない。うんそうだ。それが自然の摂理。野生の掟ってものだ。

息子には、厳しい野生の掟を身をもって体験してもらおう。
2006/12/06(すいようび) はれ


[ そもさんせっぱ ]
仕事で調べ物をしていたら、「そもさん」という言葉が出てきた。

「そもさん」といえば、「せっぱ」だ。ほとんど瞬時に忍者の合言葉のように連想されたが、この言葉はなんぞや。

えーと、えーと。遠い記憶の沼から蜘蛛の糸のように細い手がかりを手繰り寄せていくと、どうも「一休さん」がその源らしい。アニメってところが情けないが、たぶん、和尚さんが一休さんに「そもさん!」と言って、一休さんが「せっぱ!」って言うんじゃなかったっけ?違ったっけ?

禅問答の最初にその掛け合いがあるようだ。「いかがか?」「お答えする」というような意味?

よくわからないが、家に帰ってだんなに不意打ちで

「そもさん!」

と言ったら、すかさず

「せっぱ!」

と返してきた。そして、「なになに? 一休さん?」と聞いてきた。

およそ昔のアニメなどに疎いうちのだんなでこれだ。今、30代から40代の人にいきなり「そもさん!」って言ったら、どれくらいの人が「せっぱ!」って言ってくれるかなぁ。誰かで試してみたいなぁ。うずうず。
2006/12/05(かようび) はれ

My Diary Version 1.21
[ 管理者:くくみ 著作:じゃわ 画像:牛飼い ]