本名は斉藤きちと言う。
船大工鶴松との仲を裂かれ、ハリスの侍妾となった。支度金25両、年俸120両という法外なお金に対する嫉妬、異国人に対する偏見から世間から「ラシャメン」「唐人」と呼ばれ、石やつぶてを投げられる辛い人生を歩む。
その後は芸妓として流浪し、恋人の鶴松と再会し理髪業を営む。鶴松とお吉は結婚するが夫婦仲はあまりうまくいかず離婚してしまう。鶴松はその離婚後の1年で他界する。
その後は
安直楼で小料理屋を営むがうまくいかず、酒に溺れる日々を過ごした。そして
稲生川の現在の
お吉ヶ淵に身を投げ自殺した。