AAA 歌謡サスペンス劇場

唄:桑田佳祐

11月28日金曜日 神戸ワールド記念ホール
11月30日日曜日 パシフィコ横浜国立大ホール
12月1日月曜日 パシフィコ横浜国立大ホール

イベント感想ページのトップ へ もどる

桑田ミュージックのトップへ もどる



歌謡サスペンス劇場感想  投稿者:サザンオタク  投稿日:12月23日(火)00時15分16秒

トリビュート。辞書で調べると「感謝・尊敬の気持ちを表す
捧げ物、贈り物」。今回の「歌謡サスペンス劇場」は、
現在、日本の音楽シーンで活動している桑田佳祐が、
自分のルーツである歌謡曲へ、そして「同業者」としての先輩に
敬意を表して、また、全世代へ向けての贈り物だったんじゃ
ないんでしょうか。(うわあ、のっけから陳腐な表現だあああ!)
メンバー10人の内、夷撫悶汰のバックが7人、「さのさのさ」
のバックが4人(オグちゃんがダブっている)だったので、
サウンド的に両方がうまく絡み合って、お水系ズージャと
ぽてちんロックと清貧アコースティックとが、うまくチョイスされて
いい感じでしたね。特にアレンジ面ではオグちゃん、マコちゃんの
ギターワーク等非常に「さのさのさ」チックなものがあり、
アルバム「孤独の太陽」の謎解きになっている曲もチラホラと
見受けられましたし。
結構、ベタな選曲だったけど、キチンと自分で咀嚼して、
消化した上で、観客に提示をしているあたり、桑田ワールドへの
「入門編」というか「ルーツへのいざない」というか、
これからの世代に向けての「伝承」という方向性は明確に
打ち出せたんじゃないでしょうか。
(それが、観客に対して、伝わっているかは別問題ですが(^^;  )
ただのナツメロとして、過去を懐かしんでいるのではないし、
歌謡曲を唄っているからって「夜もヒッパレ」程、刹那的じゃないし、
明らかに、未来を見据えたコンサートであったと思うんです。
桑田さんいわく「古いから新しい」と・・。
この人の場合(優れたアーティストはみんな、そうか!)
常に時代を見てるんですよ、いつも。その時代とのスタンスを
とって、時代にカウンターパンチを当てる事が命題になってると
思うんですよ。
例えば、今の時代、すでに、売り上げ枚数とか、記録とかって
あんまり意味を成さなくなってきてると思うんです。
例のダイアナ妃がらみで、エルトンジョンの「Candle In The Wind」
が、ギネス記録を塗り替えたって話題になったけど、
じゃあ、何人の人が鼻歌でいいから、メロが唄えるかって
いうと、そんなにいないと思うんです。俺、この曲、まともに
最後まで聞いた事ないもん。昔は、大ヒット曲というと、子供から
年寄りまでが口ずさめたものでした。情報だけが先走りしすぎ
ちゃって「歌が世の中に流れない時代」と言われて久しいですが、
大ヒット曲は乱発しているわりに、心に住み着いていないというか、
それだけサイクルが早いし、カラオケで消耗されていくだけと
いう、「新譜至上主義」の世の中なわけです。「売れてナンボ」の世界
だから、こういう風潮が良いか悪いかは何とも言えませんが…。
このような時代において、当然サザンも、この波に飲み込まれている
わけで、サザンという、あれほどのビッグプロジェクトになってしまい、
おまけにイメージが勝手に一人歩きしてしまっている状況において、
カウンターパンチは出しづらいと思うんっすよ。アムロだ、スピードだ
と同じ土俵の上で戦わなくちゃいけないんだから、老体に鞭打って。
(それでも、よく戦っていると思います。)
そんな「歌の流れない時代」に、もう一度、口ずさめる「はやりうた」
を再認識させ、「音楽とは何ぞや?」「流行とは何ぞや?」「私達はどこ
から来て、どこへ向かっているのか?」(そ、そんな、おおげさな…)
と、カウンターを食らわせていたのではないんでしょうか。今回は。
まあ、しかし、ホントに名曲と呼ばれる「イイ曲」を選んでやっている
んだけど、桑田さんのフィルターを通して出てくると、
ホント〜にマジで「イイ曲だなあ」と実感しちゃいましたね。
メチャメチャ歌がうまいし、サザンでは手を抜いているんじゃ
ないかって思うほど丁寧に歌ってるし(また、問題発言・・(^^; )。
特に「チューリップのアップリケ」等のフォークソングなんか、
(私も、桑田さん同様にフォークって辛気臭いし、説教臭いし
貧乏臭いから、あんまり聞いてこなかったクチだけど)
今回は様々な作品群の中に交じっていたからかもしれないし、
もしかしたら、今の時代とリークしてるのかもしれないけれども、
桑田さんのあの声質で歌われると、オリジナルよりも、説得力が
増すような気がしたのは私だけでしょうか?ただの"ひいき目"
でしょうかね?
そして、1回目のAAAの時に初めて「ヨイトマケの唄」を歌った
(あたしゃ、この時、マジで涙流して泣きましたよ、ホントに)
地点に帰結していってる曲も何曲か見受けられました。ライブの
真骨頂として、観客がガーッと盛り上がっていくのは勿論ですが、
(観客のほとんどはそれを期待してると思うんですが・・)
客が引いていく(勿論、イイ意味で)時の方が、実は快感が
大きいんじゃないかなと思ったりもするわけですよ。
桑田佳祐という人は、基本的にサービス精神旺盛な人だから、
ついつい芸人魂を発揮して、客を盛り上げようとするし、
ライブならどのミュージシャンでも、潮の満ち干きの如く、緩急を
つけて構成するのは、当たり前なんだけれども、今回のライブ
(AAAは毎回、そうかもしれない)は、引き潮に命を賭けていると
私、思いました。客を突き放すとでも言うんでしょうか。
特に、本編最後の「再会」なんて、「ざまあみろ」というか、
「してやったり」というか、子気味よかったですねえ。桑田さんの
心中を察する所、見ていて、とても微笑ましかった位です。
あと、特に印象的だったのが、唯一自分のオリジナルをやった
「月」で、イントロのピアノが鳴った瞬間、観客は「これを
待っていた」と言わんばかりに、盛り上がったんだけど、曲調が
曲調だから、みんな静まり返って聞いているんだけど、
フラストレーションが爆発寸前という感じで、客席全体から
オーラが出ているんですよ。まるで、樹木が風でユサユサ揺れて
いるように、明らかに他のどの曲にもなかった感覚で、(サザンの
ライブでバラードを歌うのとは全く異なる意味で)その瞬間、その
状況に対して、鳥肌が立ってました、あたしゃ。
「引き潮なんだけども、手応えがある」それが、桑田さんの一番
やりたかった事なんじゃないでしょうか?
まあ、兎にも角にも、現在のサザンオールスターズでは、やる事の
できない、全く正反対のベクトルを向いているのが、AAAの本質で
あると私は断言する。
最後に、かなり昔から桑田さんは「全編、歌謡曲のカバーのライブ
をやりたい」と切望していましたが、デビュー20年目にして
ようやく実現して、それが自分自身への「ごほうび」であり、
最大の「贈り物」だったんじゃないんでしょうか?
(うわあ、最後の最後まで寒〜い表現!さぶうう〜)



歌謡サスペンス劇場感想 投稿者:きなこ 投稿日:12月07日(日)00時08分25秒

30日の横浜でのライブに行ってきました!いいライブでした〜!
3曲目,ポップなイントロが流れてきて,「木綿のハンカチーフ」と題名がでたとき,
えーー,なぜこのイントロの曲調でこの曲?? とびっくりしました。
でもすごくヨカッタ!
私の場合,思えばこの曲からノッてきたというか,集中してきた感じでした。

これも含めて,「雨の御堂筋」「よろしく哀愁」「さらば恋人」などの
もともと知っていた曲は,文句無しに楽しめて,強く印象に残っています。
また一方、「サルビアの花」のような,初めて聴いたけどメチャいい曲だなぁと
思ったのもありました。こういう発見も,今回の収穫ですよね!

好きな曲を歌う桑田さんは,ひとりのファンとして純粋に歌を楽しめて,
リラックスできるのかもしれないなぁ〜。(カラオケする我々と同じ?)
自分の作った曲はやっぱり聴かせなきゃという責任があるから,
歌うのにも気を使うし,評判も気になるでしょうからね。
それなら,年に1回のこの場で桑田さんのやりたいことをするという
この姿勢でAAAは続けてほしいです。
愛する桑田さんのために,なにも出来ないファンとしてはせめて
「毎年,AAAが楽しみなんだ〜」と思える仕事にしてくれたら
うれしいなーと思うのでした。



AAA演奏曲目  投稿者:サザンオタク  投稿日:12月02日(火)21時55分35秒

「歌謡サスペンス劇場」演奏曲目  < >内は、発表した年、作曲者です。
1 「悲しき口笛」<S24/万城目正>
2 「逢いたくて逢いたくて」<S40/宮川泰>
3 「木綿のハンカチーフ」<S50/筒美京平>
4 「サルビアの花」<S47/早川義夫>
5 「ひとり寝の子守唄」<S44/加藤登紀子>
6 「別れのサンバ」<S45/長谷川きよし>
7 「愛のさざ波」<S42/浜口庫之助>
8 「京都慕情」<S45/ザ・ベンチャーズ>
9 「旅人よ」<S41/弾厚作>
10 「竹田の子守唄」<日本民謡>
11 「東京ブギウギ」<S23/服部良一>
12 「銀座カンカン娘」<S24/服部良一>
13 「蘇州夜曲」<S15/服部良一>
14 「胸の振子」<S22/服部良一>
15 「買物ブギー」<S25/服部良一>
16 「月」<H6/桑田佳祐>
17 「恋のバカンス」<S38/宮川泰>
18 「春のからっ風」<S48/泉谷しげる>
19 「夏休み」<S47/吉田拓郎>
20 「チューリップのアップリケ」<S43/岡林信康>
21 「エメラルドの伝説」<S43/村井邦彦>
22 「雨の御堂筋」<S46/ザ・ベンチャーズ>
23 「よろしく哀愁」<S49/筒美京平>
24 「バンバンバン」<S42/かまやつひろし>
25 「恋のフーガ」<S43/すぎやまこういち>
26 「再会」<S35/吉田正>
<アンコール>
27 「今日の日はさようなら」<S42/金子詔一>
28 「また逢う日まで」<S46/筒美京平>
29 「さらば恋人」<S46/筒美京平>
30 「銀色の道」<S41/宮川泰>

長くなっちゃったから感想は、また書きます。


AAAの感想  投稿者:ヒデ  投稿日:12月02日(火)13時05分01秒

AAAに行ってきました。
感じた事はたくさんあるのですが(AAAの背景とか、桑田さんの考え方とか)、
今回はライブそのものについての感想を書き込みます。
内容的にはすごく濃いものだったと思います。
選曲もさることながらアレンジが最高にかっこよかったです。
特に『買い物ブギ』にはしびれてしまいました。こんなんやらせたら日本一ですね。
オグちゃんのギター(特にアコギとフォービート系)は改めてすごいと唸ってしま
いましたし、誠さんのギターはいつもの感じでよかったのではないでしょうか。
今さら、いうのも変ですが桑田さんの歌のうまさも再認識しました。(去年のAAA
でも感じたのですが)
この様な充実したショウ(あえてショウといいます)をおこない、この企画でこれ
だけの観客を動員できるのは桑田さん以外に日本には存在しないでしょう。改めて
尊敬いたします。
あえて1つだけ不満があるとすれば、小田原さんのドラムです。誤解しないでいた
だきたいのですが、彼のドラムが下手クソだとかいう意味ではないのです。
彼のドラムは音が重く、リズムの刻み方からしてもロック色の強い曲で一番持ち味
が発揮されると思うのです。今回の選曲やアレンジであればポンタさんや弘さんの
方が適任だったのではないかと思ってしまいました。(偉そうなことを言ってすい
ません)
どちらにしろ行ってよかったと思える内容であったことは間違いありません。
細かい所まで書くとキリがないのでこの辺で・・・。


AAA おしえて  投稿者:ぼぼ  投稿日:12月02日(火)12時17分11秒

11月30日私もコンサートいきました。30曲歌ったらしいですが、
すべての曲名教えてください。
カラオケで、歌いまくりたいと思います。
昔を思い出しながら。


AAA よかった!  投稿者:おおさわくん  投稿日:12月02日(火)09時23分54秒

始めて書き込ませてもらいます。細かなことは皆さんの書かれているとうりです。
何度か,桑田さんのコンサートに行きましたが今回も改めて才能を感じることが出来ました。
歌謡曲がなんてこんなにかっこ良いのだろうか,また昔の音楽の教科書を引っ張り出して,
ギターを弾いて歌いたくなりました。
「いーーつまでもーたえるーことなくーともだちでいようーー」
このフレーズを聞いて小学生時代の自分を思い出し,涙が出そうでした。
まだ22歳の現代音楽に囲まれた自分がなにかふとニッポンの歌ってこういう物なのだ!
と感動するやら,夜道を歌いながら帰りました。


AAA、行ってきたよーんっ!  投稿者:夏海  投稿日:12月01日(月)00時27分06秒

ちょっと遅くなっちゃいましたが、神戸のAAAに行ってきましたっ!
楽しかったですよんっ!
今回の会場には初めて行ったのですが、あまり大きくなかったので、よく見ることができました。
舞台の左右にスクリーンがあったのですが、そこに映し出されるのは、桑田さんではなく、
次の曲目&作詩・曲者&歌手名と歌詞でした。
なので、あまり知らない今日でも、一緒に歌うことが出来ましたよっ。

曲目は、そうっ!ご想像通り、『悲しき口笛』で幕開けです。
その後は、あまりはっきり覚えていないのですが、覚えている限りですと、
加山雄三さんの『旅人よ』、『木綿のハンカチーフ』、『バンバンバン』や、
あと松尾和子さんの曲(題名わすれた)や加藤登紀子さんの曲もありました。
《服部良一》さんはコーナーになっていて、『ブギウギ』シリーズを中心に、
《フォーク》のコーナーでは、泉谷じじいの『春のからっ風』と、
吉田拓郎さんの『夏休み』、あと岡林信康さんの曲を歌ってました。

今回は神戸だったからか、『京都慕情』『雨の御堂筋』『よろしく哀愁』
(これは2番の歌詞に、神戸が入っていた。)がありました。
このあたりは、横浜では変わりそうですねっ。またご報告をっ!

ピーナッツの曲は、噂の『恋のバカンス』をはじめ3曲を、
アンコールは1回だけで『さらば恋人』や『また逢う日まで』などでしたっ。
おぉ、最後にわすれるところでした。
桑田さん本人の曲は、『月』の1曲だけです。
SMAPファンでもある私が密かに期待していた『みんないい子』も『愛の賛歌』も
歌ってはくれなかったけど、2時間半たっぷり桑田さんの歌を堪能されてもらって、
大満足の1日でしたっ!

以上、ざっと思い出しながら書いたので、間違い&抜けているところ多数あり!です。
ご了承をっ!
それから最後に、今回はパンフはありませんでした。
その代わりに、1000組限定の白・黒2枚組『手ぬぐい』が売られていました。
1000円です。パッケージは、歌謡サスペンスと書かれているアナログ版の形です。
ちょっとレトロな感じで、なかなか良いです。
では、横浜組の皆さん、楽しんできてくださいっ!楽しい報告をお待ちしてますっ。
長くなって、ごめんなさい。


歌謡サスペンス劇場曲目予想  投稿者:サザンオタク  投稿日:11月22日(土)22時32分17秒

ここ最近の桑田さんのAAAに関するコメントを元に、あくまでも私が
予想したものです。多分、ハズレまくるでしょう(爆)。
ちなみに< >内は桑田さんの発言した内容、人名、曲名です。
内容としては<昭和の歌謡曲、創成期のロックやフォーク、放送自主規制のために
なかば葬られている曲を演奏。歌謡曲でも洋楽的で、大陸的なメロディを選んでやる。>
という事で、まずは
<「悲しき口笛」美空ひばり>は確実でしょう。<これが歌いたいがために今回の
企画がある>のですから。
そして、もうすっかり話題になっている<恋のバカンス>皆さん練習してますか?
あと<「さらば恋人」堺正章>具体的に曲名があがっているのは以上3曲です。
ここからが、ホントの予想になってきますが、桑田さん色々な人名をあげてきてます。
<服部良一>ん〜。「蘇州夜曲」これは前にやった事あるけど、これは外せないでしょう。
大陸的と言ってるからには。あとは「ブギウギ」シリーズになっちゃうでしょう?
<浜口庫之助>「愛のさざなみ」これもメリークリスマスショーで、ユーミン、アンルイス、
キョンキョンでやったけど、桑田佳祐バージョンでぜひって感じです。
<筒美京平>ここまでの3人って、明らかに桑田さんがモロ影響受けてる先達で
ヒット曲が多いし、何とも難しい。でも、強いてあげるなら、「また逢う日まで」かな?
<丸山(美輪)明宏>「ヨイトマケの歌」はもう歌わないでしょう。だから、ん〜、
わかんない。
<かまやつひろし>私の友人の予想ではソロになっての「どうにかなるさ」。もしくは
スパイダース時代の「ノーノーボーイ」か「バンバンバン」「フリフリ」あたり。
<泉谷しげる>「春のからっ風」これしかないでしょう。多分。
<吉田拓郎><岡林信康><森進一>この辺がわかんない。何とも予想がつかない。
ここからは私独自の予想。これまでの桑田さんを考えてみると
ピーナッツ、クレイジーキャッツ、クールファイブは外せないでしょう。
あと、最近の早川義男との交流を考えると、ジャックスの「からっぽの世界」とか、
加山雄三、石原裕次郎、小林旭あたりの映画モノとか、橋幸夫のリズム歌謡モノとか、
一時期カラオケでよく歌っていたという松尾和子「再会」とか。
会場が横浜、神戸なので、港がらみの・・何でしょう?「別れのブルース」とか(爆)
あっ!森進一「港町ブルース」だ!決定!「そして神戸」「ブルーライトヨコハマ」
あとカンツォーネから、漣健児モノで桑田さんが世界で一番好きだといってる
(この人の場合世界で一番好きはいくつあるんでしょう?)「砂に消えた涙」。
まあとにかく、昭和40年代までの歌謡曲で、桑田さんのボキャブラリー、
キャパシティーを考えると、まだまだこんなもんじゃないでしょう。
多分、とんでもない所から選曲してくると思います。最後に、自分のソロ曲も
やるって言ってるけど何でしょう? AAAだから「飛べないモスキート」は
やるんじゃないんでしょうか。あ〜考えると眠れない。