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現代・メダカの生存環境は、非常にきびしい状態です、田圃には水は無く水路は、
排水路まで、コンクリ−トで水溜まりがない、池には外来種のブラックバス・ブル−
ギル、と言う〔日本の古来からの小魚や・その卵を食べてしまう〕魚がいます。


人目に付かない山の中の池、にひっそりと生存しているメダカも安全ではない、開 発
がメダカの住処を奪う、昔からの農業用水の溜め池のほとんどが日本古来の小魚 は
居ません、外来種の居る池で〔普通の大きさの池〕は鯉でも・鮒でも・大きい魚 しか居
ません、子供のうちに食べられてしまいます、琵琶湖のような大きい所は条 件が少し
は違うようですが困って居るようです。


私がメダカに関わったのは、山の中の池に沢山のメダカの居る池が有りました、其
の池が埋められ周囲の山と開発されると聴き、少し捕獲して飼育しだしたのが始ま
りです、飼育してみると可愛いものです、そのうちに繁殖も出来るようになり放流 場
所を探し求めて、山歩き1・2ヶ所良いと思って放流したら4・5年前の干ばつ


全滅しました、又探し求めて放流した場所が写真の場所です、私の飼育のメダカの本
当の故郷はもうありません、でもメダカの子孫には故郷です、此の場所で確実に増え
ています、この場所が少しでも長く開発されない事と、外来種の放流されないことを
祈ります。


メダカは縄張りを作る習性と群を創る習性がありますので、水草や隠れ場所を創って
てやる必要があります。
メダカは泥水や汚れ水にも強いが・化学薬剤等の汚れには大変弱いので飼育容器の
掃除の時にはすすぎをしっかり行います。
水道水にも比較的強いが1日程度の汲み置きが良いと思います。


なぜこの池にメダカが繁殖できたか?は・・・条件が大変良かった、その条件とは魚がほと
んどいない、なぜ?・・土地の人に聞くと、痩せた土地の山、谷が深い、昔このような溜池は
農業用水と共に魚を入れて〔鯉・鮒〕〔モロコ・ハエ〕等をタンパク源にしていました、が、
この池はあまりにも周囲の山・土地が痩せているので魚が太らないから昆虫等の幼虫の天
国のようなな池のようでした。

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もう1つの好条件は此の池は2・3年前に池の改修が行われて水も沢山貯まるようになって
面積も広くなり、メダカの外敵も少ないから、とても良い環境で繁殖できたと思います。
またメダカが繁殖しても昆虫の繁殖にはあまり影響はないので共存共栄できると思います。


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左上は白玉ホシクサの花盛↑ 白玉ホシクサの花に 羽を休める八丁トンボ↑


平成9年この夏も何度か観察に出掛けましたが、確実に世代交代が行われている模様です。
長い日照りが無い事、と外来種が放流され無ければ、半永久的に世代交代を繰り替えす 
事と思います。そして私達の子孫が・写真や本・昔話・でしかメダカやトンボ・湿地の植物
を知る事が出来ないような、地球〔日本〕にならない事を祈ります。


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