パンダの道具としての実力



/////気楽に毎日乗れる

現在のパンダは設計の古いヨーロッパ車と言っても、肝心のエンジンは新しいので普段乗るのに気を使うことなど何もありません。私は環境問題にうるさいので(自分で言うとなんかヤだな・・・(^^;)暖気運転などしませんが、別に問題無いようです。暖まるまでのドライバビリティの低下は国産車に比べて大きいようですけど・・・。

気楽といえば取り回し。真っ四角のボディの見切りの良さは今更説明不用ですね(^^)さらにバンパーやサイドミラーなんかは丈夫な黒い樹脂製なのでガシガシぶつけても大丈夫です。ちゃんとバンパーが本来の役目を果たすように出来ているのはさすがのヨーロッパ製実用車。無骨で評判の悪い現行モデルのサイドプロテクターも象が踏んでも壊れないほど(?)頑丈で何度もお世話になりました。今では結構お気に入りです(^^;;

/////室内の広さはヤレない(by 福野礼一郎)

室内は結構広いです。フロントもリアも大人が乗るのに必要十分なスペースを稼いでおり、この外寸とホイールベースにこれだけの室内を構築するジウジアーロ・マジックを体験するだけでも、車両価格の半分くらいの価値があるんじゃないかと思います。私が気に入っているのは、外から見ての通りの肩から上の広々感。なんといってもほとんどボディ上部を絞らないデザインですからね。クロカン4駆やボルボを経験した人ならわかると思いますが、一度こういう室内に慣れるとサイドガラスが頭に迫って来るのが許せなくなるんですよね。だから、私にとってアルファのGTVやミツビシFTOの室内は拷問室なんですよ(^^;

(注)パンダのパッケージの凄さを知りたければ、エンジンルームを見てください。エンジンルーム内に室内(フットルーム)が突き刺ささり、棚状になっいて、そこにエアクリーナーとかバッテリーとかが乗っているんですよ。すさまじいスペースへの執念です(^^;)とは言っても、最近のトゥインゴなどを見るともっと根本的な部分で勝負しているので、比較されるとさすがに苦しいのですが・・・。

/////あるだけの荷物と一緒に乗り込もう

私は何故かここ4年で4回引っ越しをしているのですが、そのうち一回をファミリアで、二回をフェスティバで、一番最近のはもちろんパンダで行なったわけです。その中で一番楽で一番たくさん荷物が乗ったのが圧倒的に一番小さいパンダだから面白いです(^^)あ、荷物の半分は単身赴任用の引っ越しで送ったんですが、なにせ私は荷物が多いもので(^^;

パンダの荷室は真っ四角で天地が深く、ホイールハウスの出っ張りも小さい理想的な物の上、更にダブルフォールディング式のリアシートによる広い床はとても使い勝手がいいんです。私の経験ではただ倒れるだけのリアシートはあまり使い勝手が良くないんですよね。

そういうわけで、これほど引っ越しに向くハッチバックはそうはありません(自慢かなぁ、これ(^^;)。その気になればタイヤを外さずに自転車を積むことも可能です(これは裏技が要りますが(^^;)。もちろん、引っ越し以外にも買い物やアウトドアや旅行のお共に、この優れた荷室が役に立つのですね(^^)

/////底力が光るエンジン、足回り

さて、そうやって後ろが見えないほど荷物を詰め込んだり、大人が4人乗ったりした時、いわゆるフルロード時に判明するのが、意外なほどのエンジンの底力です。普段でも低中速トルクの太さに感心するFIREエンジンですが、後輪が沈み込むほどの荷物を乗せた時でも、大人5人(おいおい、定員は4人だぞ(^^;)を乗せた時でも、軽々とボディを加速させるのにはなにか不思議な気さえします。普段は癇癪玉のようにトルクを爆発させていたフェスティバGT-Xのエンジンがフルロード時には回転が上がるばかりでまるっきり頼りなかったのとは対照的です。

足回りも同様で上記のような状態でもストロークは充分残されているし、コーナーでのロールにはしっかり節度が残っていて、引っ越し荷物を乗せたまま峠を走っても(実話)さほど不安はありませんでした。