サイドプロテクター交換 |
80年代で行こう! |
〜まずはお勉強
フィアット・パンダのサイドビューというのは、年代、モデルによってバリエーションがあります。
初期モデルは下半分が樹脂でコーティングされており(白ボディとのコントラストが「パンダ」の名の由来)、「初期型」の特徴の一つとなってます。これは初めから樹脂グリルが採用されている4x4や「スーパー」仕様でも同じです。
86年のビッグ・マイナーチェンジの際に、この塗分けは廃止されます。以後、ベーシックモデルは全て塗装だけのシンプルな外観となっており、日本仕様では’86〜89年に導入された1000CL、1000CLi、’94年式セレクタ”MIA”がこのタイプです。イタリア本国のパンダはほとんどこのタイプのはずです。
現在のパンダは、大形の樹脂製サイドプロテクターが付けられており、これは「豪華仕様」の証明のようなもので、日本仕様では、Super/同i.e.、1100CLX、’95年式以降のセレクタ、’86年式以降すべての4x4が、このタイプのプロテクターを付けており、日本においては最もポピュラーなタイプと言えますね。
そして、日本仕様では’94年以前のセレクタと’96年式スポルティーバのみが付けていた、細みで赤いラインの入ったラバー製のサイドプロテクターがありました。プジョー205等でも同様のデザインのがありましたが、いかにも80年代のハッチバックといったデザインですね。
このラバー製サイドプロテクター、日本仕様では導入されたモデルが限定されていて数が少ないのですが、適度にシンプルでスポーティなので結構人気があるようです。かく言う私も、初めて’90年式セレクタを見た時から、いつかは交換したいと思っていました。
そこに、旧型樹脂グリルの販売でもお馴染みの、イタリア自動車雑貨店からこのラバー製サイドプロテクター(フィアット純正)が発売されました(11,000円也)。スポルティーバの物とは若干違っていて、パンダのロゴが入って、ちゃんとドアヒンジの穴も隠れるようなデザインになってます。箱に乗っている写真がプントだったりして驚くかも知れませんが、これは箱がみんな共通になってるから。
ドアヒンジの穴はこの辺。こんなに大きくないですが(^^;)
当然、私は購入いたしました。ということで、前置きが長くなりましたが、以下は取付のレポートです〜。
〜そんなに甘くない
最初に言っておきますが、このサイドプロテクター、こと既に大形のプロテクターが付いているモデルに取り付けようとすると意外と大変です(熊猫画報にはえらく簡単そうに書いてあったけど、これはクルマをいじり慣れている人には、ということ(^^;))。グリルの交換のようにはいかないので、購入は、このレポートを読んでからよく考えて下さいね(私は一時期後悔した(^^;))。
てなわけで、前述の熊猫画報(ササPandaさん、スキャンありがとうございました)を参考に作業を始めます。
まずは今のプロテクターの取り外し。とりあえずリア部の小さなクリップを外します(図参照)。一番下に付いているのが、妙に取りにくかったのですが、そういう時は容赦なくラジオペンチなどで切ってしまって下さい。
そうしたら、いよいよ外す訳ですが、大形のプロテクターは、ボディに取り付けられた止め具に取り付けられており、前後にスライドする事で取り付け/取り外しできる構造になってます。
フロントはリア方向、ドアはフロント方向、リアもフロント方向へスライドさせると、パッコーンと外れる(図参照)、、、とは限らないんですな、これが。まず、右側リア部でつまずきました。左側は簡単に取れたのですが、何故か右側はいくら力を入れてもピクリとも動こうとしない。いろいろ調べてみると、どうやらプラスチックのピンがボディに直接刺さって固定してるみたい(ちょうどCLXのバッチの辺り)。リアシートの付け根にある穴から手を入れて外そうとしますが、上手くいかず、結局力任せに引っ張って外しました、ボディに大きな歪みを残して、、、(T-T)。(実はCLXのバッチを外してピンを押し出せば簡単に外れると言うことです。ああ、あの苦労は一体、、、)そうしたら、簡単にスライドしました。
次にドア部。ドア部は比較的スムーズに外れましたが、とにかく動き始めるまではなかなか力が要ります(粘っこい感じで、コンコン叩いても外れにくい)。しかし、動き始めると一気に外れますので、指を挟まないよう、気を付けて下さい。外すとギョッとするくらい止め具が沢山付いてます(ドアだけで片側に5個)。
そしてフロント部、、、またどんなに力を入れても外れません(T-T)。で、やっぱりリア部同様に無理矢理外しました。多少の歪みはプロテクターを付ければ隠れますから、、、ホントはちゃんとした工具があれば上手く外れるんだろうけど。
ここまでで約1時間。肉体労働ですね。ボディが色褪せして外した部分と色があわなくなっている事が多いらしいですが、青系の犬キャラ号は他の部分の色褪せが進んでいないのであまり違和感が無いです(^^)。しかし赤系のボディの方は、覚悟しておかないといけないでしょうね。
〜パンダと過ごした時間の痕跡
ボディに残った止め具を外す前に、プロテクターの形に付いてしまっている水垢とボディの油分を取るために洗車をしました。一応、水垢取り(ワックスの入っていないタイプ。当たり前ですね)を使ったのですが、やっぱり完全には取れませんので、コンパウンドを使う必要がありますね。また、スライドさせた時にどうしても塗装を削ってしまうので(というか、初めから走行の振動で削れていた)、タッチアップも必要になります(熊猫画報ではちゃんとスプレーで塗装してた)。これは後日することにして、作業を進めます。
ボディに残った止め具はもちろん外す訳ですが、これはペンチでコジッて外しました。「丁寧にしないとボディが歪む」って、どうやっても少し歪むんですけど、、、あ、切り取れって書いてあった(^^;)。ここまででまた1時間。
〜80年代で行こう!
さて、外せてしまえば、作業は終わったも同然、一気にラストスパート。
ゴム製プロテクターは両面テープで張り付けるタイプ。取り付ける場所はドアヒンジの穴を基準に見れば分かりやすいかな?とにかく見栄えの為にはまっすぐ取り付けなければいけません。私は熊猫画報に従い、細いマスキングテープをガイドにしました。おかげで大体きれいに貼ることができました。
赤いラインは付属のテープを自分で貼り付けます。私はプロテクターをボディに貼った後で作業しましたが、先に貼っておいた方が楽ですね。
てなわけで、やぁっと作業終了!結局3時間近く掛かりましたね。しかし、苦労の甲斐あって、犬キャラ号はなんともカッコよくなりましたぁ(自己満足?)。赤いラインもターコイズグリーンとよくあって懐かしくもイイ感じ。
BACK HOME