そばの歴史
蕎麦(そば)は、穀物のソバの実を原料として加工した、日本の麺類の一種。
蕎麦の日本への伝来は奈良時代以前といわれる。昔は、蕎麦粉を練った食品であるそばがきが中心で、今日のような蕎麦は17世紀中期以降、江戸を中心に急速に普及した。
そばの分類
★原料による分類
蕎麦は「蕎麦粉」と「つなぎ」「水」にて作られる。(つなぎの入らないものもある)蕎麦粉とつなぎとして使用する小麦粉などの配合割合に応じて、十割蕎麦(生粉打ち蕎麦)、九割蕎麦、八割蕎麦(二八蕎麦)、七割蕎麦、六割蕎麦などと名称が変わる。
他につなぎとして使用されるものは山芋、こんにゃく、布海苔、オヤマボクチなどがある。
★料理法による分類
○冷たい蕎麦…もりそば、かけそばなど。
○ぶっかけ蕎麦…冷やしたぬき、冷やしきつね、冷やしとろろなど。
○温かい蕎麦…かけそば、きつねそば、たぬきそば、天ぷらそば、月見そば、とろろそば、鴨南蛮、にしんそば、けんちんそばなど。
★主なご当地そば
岩手県…わんこそば
山形県…板そば
東京都…深大寺そば
新潟県…へぎそば
長野県…信州そば、戸隠そば
兵庫県…出石そば
島根県…出雲そば
山口県…瓦そば
沖縄県…沖縄そば
うどんの歴史
うどんの誕生には諸説があり、定かではないが、平安時代に中国から伝わったとされる。それ以前にあった「ほうとう」を駆逐して全国に広まったとされる。
うどんの分類
★麺…一本うどん、太うどん、細うどん、平打ちうどん
★料理法による分類
○冷たいうどん…ざるうどん、もりうどん、ぶっかけうどんなど。
○温かいうどん…かけうどん、釜揚げうどん、煮込みうどん、ぶっかけうどんなど。
★トッピングによる分類…ざる、もり。かけ、素、かやく、五目、きつね、月見、たねき、カレー、天ぷら、肉、力、鍋焼きなど。
★主なご当地うどん
宮城県…あまったれうどん
山形県…ひっぱりうどん
群馬県など…おっきりこみ、館林うどん、桐生うどん、水沢うどん
山梨県…吉田のうどん
富山県…氷見うどん
愛知県…ころ(香露)うどん 、きしめん、味噌煮込みうどん
三重県…伊勢うどん
大阪府…かすうどん
香川県…讃岐うどん
福岡県…博多うどん、かしわうどん
長崎県…あごだしうどん
大分県…ごまだしうどん
お茶漬けの歴史
お茶漬けは、ご飯にお茶(だし汁や白湯)をかけたもの。
日本独特の食事で中国にはない。
お茶漬けを食べるようになったのは、江戸時代中期以降。
ゆっくりと食事をしている時間がなかった店の奉公人たちが食べ始めたと言われている。
今日のお茶漬けは、お茶だけというより、梅干、鮭や海苔、塩辛、辛子明太子などを載せて食べることが多い。
※お茶漬けは京都弁でぶぶづけとも呼ばれるが、京都で他人の家を訪問したときに「ぶぶづけでもいかがどすか?」と勧められたら、決して食べてはいけない。
それは、たいていの場合、帰宅を催促しているからだ。