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♪- にっきちょう -♪

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[ おとうと ]
弟に子供が生まれたので、お祝いに焼肉をごちそうした。結婚した時は寿司をごちそうしたような気がする。逆に、私に何かあっても、弟にごちそうされた覚えはない。もう社会人になってずいぶんになるし、私より高給取りになっているのだから、なにも私がごちそうしなくてもいいんじゃないの、と遅まきながら気づいた。
どうもいつまでたっても弟は弟なのだった。

自分で言うのもなんだが、子供の時から弟の面倒見は良かった。今でこそ一人で大きくなったような偉そうな人間になってしまったが、当時はボーっとした、ちょっとネジのゆるんだような子供だったのだ。バカな弟ほど可愛いというやつか。
3歳違いなので、さすがにオムツ替えなどはしなかったが、かなり世話をした覚えがある。された本人は恩知らずにも覚えていないようだが、母も「あんたはよく弟の面倒を見た」というのだから、あながち私一人の思い込みではないようだ。

私が小学校4年生のときのことだ。弟は1年生。1年生は4年生より早く下校する。私が通学路を帰ってゆくと、その帰り道に点々と体操着やら給食袋やらが落ちている。私の旧姓は珍しく、校内にその名字は私と弟だけなので、体操着は弟の落としたものに違いないし、袋はどこかで見覚えのある布なのだ。それを拾いながら帰るのは、友達の手前、とても恥ずかしかったのを覚えている。なぜ、落とす?!

あるとき、町内会の夏祭りで山車を曳いて神社まで歩いていくというイベントがあった。神社まで行くと、お菓子がもらえるのだ。ところが、もう少しで神社という時に弟は「おねえちゃん、うんこでる」と言うのだ。私は、一瞬道端で野ぐそをさせようかと思ったが、ちり紙を持っていなかったし、弟は半泣きで家に帰りたいと言うので弟の手を引いてとぼとぼ帰ったのを覚えている。泣きたいのはこっちだと思った。
こういう話は枚挙にいとまがない。

究極は、私が中学生の時に弟の運動会のお弁当を作ったことだろう。もちろん母が作ることになっていたのだが、運動会が雨で翌週にずれ込み、母の旅行と重なってしまったのだ。
その時に、なぜか私は「母親がいないからしょぼい弁当だと友達に思われたら可哀想だ!」とまるで母が亡くなったかのような悲壮な決心で、お弁当を作ったのだった。
おにぎり(具は2種)、からあげ、卵焼き、ポテトサラダなどなど。くだものもぶどうと梨とみかんくらい入れた気がする。水筒に麦茶も詰めて父に持たせたのだが、そこまで完璧に用意しておきながら、不覚にも割り箸を入れるのを忘れた。それが今でも悔しくてしょうがない。これも作ってもらった本人は覚えていないようだ。

まあ、こんな不肖の弟だが、結婚して子供まで生まれたのだから、頑張って世話をした甲斐があったというものだ。姉冥利に尽きる。
今でも、息子を叱るときに間違えて「ヒロッ!」(弟の名前)と口走ることがあるのはご愛嬌ってことで。
2003/10/29(すいようび) はれ


[ マシュー ]
自分が歳を取ったせいか、最近のバラエティ番組は全然笑えない。とんねるずもナイナイもダウンタウンもウンナンも何もかも。若手の登竜門となっている、NHKの爆笑オンエアバトルは、結構面白いけど、新ネタの実験というか、ワークショップみたいな感じで、心から笑えない。

ちなみに、最近、私が発見したお笑い芸人出世コースは、まず、オンエアバトルで受ける→エンタの神様に出る→笑点に出る、ではないかと思っている。その順序で同じネタを出してくるお笑い芸人が多いような気がするのだ。「やっぱ笑点の視聴率はすごいから」とか、「でも笑点に出ることが芸人としてどうか」とか、色々意見は分かれるところだけど、結局は売れればそれが勝ちということではないだろうか。

まあ、それはそれとして。
エンタの神様は、司会の福沢アナが好きじゃない上に、ゲストが過剰に笑うので見てるこっちは白けることが多い。エド・サリバンショーとか狙ってるのか?お笑いだけでなく、歌とかもあるのは、そういうわけか。

どっちにしても、子供がいると、ゴールデンタイムに自分の好きな番組なんか見られないし、夜はお風呂に入れたり寝かしつけたりしているので、見られない。かといって深夜番組は一緒に寝ちゃったりしてるので、やっぱり見られない。第一、ダンナがあんまり見せるなというので、わが家では東京フレンドパークとTVチャンピオンくらいしか見ていない。何かのついでにトリビアの泉をちょっとだけ見たら、それから息子が「へぇへぇへぇ」と言うようになったのでやめた。テレビって恐ろしい。

そんな私が唯一気に入って、夜、起きられると見ているのが「Maschue's The BestHitTV」である。藤井隆がインチキ外人になってゲストとトークをするというあれである。藤井君はべたべたで、お笑い的にはどうかと思うけど、ゲストが毎回大物で、藤井君の小物ぶり(あくまで売れっ子アイドルマシューであって藤井隆でない、というスタンスにしたいんだけど彼の根っこが引き気味)がちょうどいいかんじなのだ。

特に好きなのが、平野レミとやるお料理コーナー。平野レミって、テレビに出していいの?私は好きだけど。言うこととかやることが普通のテンションの高いおばさんで、藤井君はいつもゲストとレミの間で板ばさみになってて、とてもつらそうなのが面白い。レミが「あたしさぁ」と言うたびに藤井君がドキッとしているのがわかる。でも、打ち切りにならないから、けっこう人気コーナーなのかも。
平野レミといえば、ダンナは和田誠。一体、あの二人は、家庭内で会話が噛み合っているのか、こっそり見てみたいものだ。まあ、平野レミと話が合う人っていないと思うが。

どの深夜番組にも言えることだけど、この番組も、人気があるからといって、ゴールデンなんかに進出すると、途端につまらなくなるんだろうな。あれは、なんでなんだろう。タレントが萎縮するとか、えげつないことができなくなるとか、スポンサーが文句を言うとか、そうことか。
そういえば、日テレの視聴率操作疑惑ってのがあったけど、たった4件を懐柔しただけで、そんなに視聴率に影響って出るのかなぁ。そうだとしたら、視聴率っていうのも当てになんないなぁ。まあ、あんまり当てにしてないけど。あの事件で、実は当事者の日テレより被害に遭ったビデオリサーチ社のほうがイメージダウンになったような気がするのは私だけ?

とかこんな意味のない分析をやってるから、「言うことがナンシー関みたい」とか言われるのだな。反省。
2003/10/28(かようび) あめ


[ 泥棒 ]
息子が生まれて、仕事復帰してから、家の中は散らかった。片付けても片付けてもすぐに散らかるので、途中からあんまり頑張らないようにした。片付けることにぴりぴりしていると、精神衛生上よくない。散らかっていると衛生上よくないという声もどこからか聞こえたが、聞こえないふりをした。
週末にまとめて掃除をしていたので、金曜日は汚れがMAXで、家に帰るのがとてもイヤだった。このまま旅に出てしまおうかしらんと遠い目をしたりした。友達に「うちはいつも泥棒が入った後みたいなのよ」と自虐的に話していたくらいだ。

ところが、娘が生まれたら、そんなもんじゃなかった。よく子供が二人になると、大変さは2倍ではなく2乗だというけど、2乗どころじゃないよ、∞(無限大)だよ〜。
息子が出したおもちゃを、娘がまんべんなく部屋へ撒き散らすという素晴らしいチームワークで、もう、太刀打ちできないのだ。「泥棒が入った後」よりひどく、これじゃあ泥棒が入っても分からない、いや、入った泥棒が気の毒がって片付けてくれるかもしれないというくらいだ。

よそのお宅はどうなっているのだろう。友達に働くママがあまりいないので、よその現状は知る由もない。外で会っても、その人の見かけだけでは家の中までは想像できないし。私だって、仕事をしている時は、それなりに気張っているので、他の人から見れば、実は家の中がしっちゃかめっちゃかな人とはばれていないと思う。
やっぱり週末に、掃除をするのだけど、結局、その日のうちに元の木阿弥なのだ。今は、レゴブロックが50センチ四方の箱に山盛り入っていて(知人からお古をいただいた)、これが散らばる散らばる。しかも踏むと痛い。情操教育にいいらしいが、それより、散らばるほうが深刻だ。誰かなんとかしてー。

2003/10/24(きんようび) はれ


[ 癒される ]
あんまり忙しいので、とうとう会社を休んだ。っておい、忙しいのに休むなと言われそうだけど、このままではオーバーヒートしそうだったので、クールダウン。
ま、そのために前日は、いつもにまして忙しかったけども。だから、休むな!

友達とランチをする約束をとりつけて、ちょっと優雅にマダムちっくにランチをした。近所では有名なフレンチのお店が、洋食屋さんをやっていて、そこのビーフシチューランチがばかうまというので行ったのだ。お値段1900円也。うまかった。漬け物がセルフサービスで、取りたいほーだいなのがまたうれしい。お店の人が「おしんこバー」と呼んでいたのにはうけた。別にバーでなくても、ねえ。

ランチがおいしくてとても癒されたが、もっと癒されたのは友人とのおしゃべりだ。気の合う友人とのおしゃべりはとてもリラックスできて楽しい。
その友人が海老好きで、冷蔵庫に海老を欠かしたことがない、というのを知ったのがその日の収穫。私も海老好きなので。ひとしきり海老談義で盛り上がる。曰く「伊勢海老づくしを食べた」「ぼたん海老のおどりを食べた」等々。

そんな日も必要ってことで。
2003/10/23(もくようび) はれ


[ 忙しい ]
忙しい。
毎年年末は、坂道を転がるように加速がついて忙しくなるのだけど、今年はそれがちょっと早まっている。
今までの仕事はそのままで、上司の体調が思わしくないために、仕事を引き継いだので、倍くらい忙しくなってしまったのだ。難しい仕事ではなのだけど、煩雑で、例えるならば、ひとつひとつが離れ小島なのに、最終的には連絡船を通して親島に到着しないといけないという感じなので、常に船の運航状況と天気を気にしている。
時間通りに出航できないこともあれば、出航しても途中で嵐に遭うこともある。引き返すこともあれば、最悪は座礁する。
とにかく、気を抜けない。あうー。

取引先への支払いもやることになって、小切手帳を預かっている。金額が未記入なので、じーっと見ていると、よく映画とかで大物が言う「欲しい額を書きなさい」という声がなぜか天から降ってきて、手が動きそうになる。いかんいかん。第一、うちの会社の小切手帳じゃ、そんな大金は換金できるはずがない。もともと銀行口座に入っていないんだから。でも、「欲しい額を〜」ってのは夢だな。

ま、ともかく忙しいので、なかなか日記の更新ができないぞ、と。いいわけ。
2003/10/22(すいようび) あめ


[ 『バカの壁』養老孟司著 ★★☆☆☆ ]
なんだか、ものすごいベストセラーになっているようだ。もう何ヶ月も書店での書籍売上トップを走っている。私は、わりと早い時期にタイトルに惹かれて買ったのだけど、その時はこんなに売れる本だとは全然思わなかった。だって新書だし。ま、おじさんが買っているのだろうけど。

しかし、そんなにすごい本かなぁ。
人間には高さの違いはあれど、「バカの壁」というものがあって、いくら頑張っても越えられない壁があるのだそうだ。それはわかるけど、別に当然のことを当然のように言っているだけのことで、わかりやすい哲学書ならほかにもっといいのがある。

養老孟司という人は、最近よくテレビなんかに出て、いろいろなことをコメントしているが、それを見るたび、この人はリベラルなことを言っているようだけど、実は危険思想だなぁと思うのだ。割と極論に走ることがあるのだ。頭いい人ってそういう傾向があると思う。うまくいえないけど。そういう思いがあるので、この本を読んでも鵜呑みにできないのだろう。

この本があんまりよく分からなかった(いえ、弁解するわけではないですが、言いたいことは分ったんだけど、それで何がどうなるのかというのがわからないわけです)ということは、わたしはバカだってことなんでしょうか。

なので、★2つ。
るえかより下かい、養老孟司は。やれやれ。
2003/10/08(すいようび) はれ


[ 『主婦でスミマセン』青木るえか著 ★★★☆☆ ]
たまには読書日記なんかつけたりして。
星は最高が5つ。基本的に面白いか、インパクトがあるか、感動したかで決まる。

で、最初がこれかい!
と、読んだ人には言われてしまうと思うのだけど、インパクトはすごい。貸してくれた友達が「具合悪くなるよ」と前もって教えてくれていたのだけど、本当に具合悪くなった。
ダメ主婦の日常が綴られていて、特に何が目新しいというわけではないのだけど、とにかく家事をほとんどやらない。洗濯も掃除も料理も全然やらない。ダンナの脱いだシャツを、臭くないからとそのまま乾かしてふたたび(3たび?)着せたり、缶詰を買って何年も忘れて夜中に破裂させたり、ダンナの弁当のおかずに油揚げを焼いて醤油をかけただけのを入れたり、食玩欲しさにチョコエッグをまとめ買いしたり、ともかく破天荒。それが主婦なのだから、びっくりである。子供がいないのが、唯一の救いだ。
最近は「片付けられない女」とか「ゴミ屋敷」とかがテレビでよくやってるけど、その本人が開き直って書いたエッセイ。「すごい」の一言。ある意味ですごく根性があると思う。あんまりびっくりして、続けて2度読んでしまったくらいだ。
私も人に威張れるような主婦じゃないけど、るえかには勝てる。そういう意味で、人に勇気を与える書ではある。文庫本なので、買って損はない。人に勧めてもいい。なので★3つ。

著者は、「本の雑誌」に書評とかも書いてるくらいで、結構学歴は高いんじゃないかとにらんでいるが、不明。ちなみにるえかという名前は「かえる」を逆から読んだもの。かえるが好きらしい。本の雑誌のホームページでエッセイを連載中。これも面白いけど、本書にはかなわない。
2003/10/06(げつようび) はれ


[ ケーキ型 ]
家に雷が落ちて電子レンジが動かなくなり(!)、念願のオーブンレンジを買ったので、久しぶりにケーキを作ることにした。

作ったのは、混ぜて焼くだけ簡単なニューヨークスタイルチーズケーキ。ほんとに簡単。クリームチーズを練るのと下地になるグラハムクラッカーを麺棒で粉々にするのに体力がいるくらいである。
作ったら、簡単なわりにおいしく、見栄えもよいので、これからはレパートリーに加えようと思った。デコレーション系のケーキはセンスが問われるし、パウンドケーキは流行りじゃないもんなぁ。これなら、ちょっとお友達の家に御呼ばれした時とかに持っていけるわ。

さて、そんなわけで、お菓子作りにいささか目覚めてしまった私は、実家に帰った折に、昔買った電動泡だて器を探した。いまさら手で生クリームやメレンゲなんか泡立てられないので、もちろん機械のお世話になるつもりなのだった。

すると、全然見覚えのない、しかし明らかに使ったあとのあるケーキ型やクッキー型などがごろごろ出てきた。記憶の奥底をたぐり寄せて、どうにか思い出せた型もあったが、正真正銘、忘れているのもあって、それはきっと何か嫌な思い出と繋がっていて、思い出すなと脳が言ってるのだ。大失敗したとか、意中の人に心をこめて作ったのにつき返されたとか。二つ目の理由は私の性格上、あまりありえないけど。

でも、お菓子作りとか編物とかというのは、女の子はある一時期やりたくなるものだ。私も高校から大学時代にかけては、ずいぶん作っていた。私はくいしんぼうなので、自分で作れば、たくさん食べられるという狙いで作っていたような気がするが、思ったほどうまく作れないので、あっさり熱はさめたのだった。

焼き菓子(マドレーヌとかフィナンシェとか)が好きなので、どうにかお店で売っているような、中はしっとり外はさくっとしたあの舌触りを再現したいと思うのだが、なかなか難しい。お菓子の基礎を知らないので、卵を多くすればいいとか、バターを減らすとか、そういうアレンジがきかないのである。料理であれば、作りながらある程度は出来上がりを想像できるのだけど、お菓子は分量を間違えると全然膨らまなかったり、ふくらみすぎて割れちゃったりと大失敗につながるので冒険は禁物である。

まあ、これを機に、しばらくはケーキやクッキー作りを趣味にしてみるか。無添加で子供にもいいし。そのうちお菓子教室でも行ってみようっと。
2003/10/05(にちようび) はれ


[ 占い ]
お昼を食べていたら、隣りの席にいた女性二人組みが上司の悪口を言っていた。どうも「ボク、知らないもんね」的上司らしく、なんとか責任を取らせたいと画策していた。
そういう上司ってどこにでもいる。なんでこんなヤツが出世するんだというような人間が出世するんだよな。そういうヤツに限って、上役に取り入るのはうまかったりしてさ。
わたしは隣でうんうんと心の中で相づちを打ちながら聞いていたのだけど、そのうちの一人は、本当に嫌な目にあったみたいで、

「先週はもうずっと会社辞めたいって思ってたのよ」

と愚痴っていた。

「○○さん(さっきの上司とは別の上司らしい)にちょっと相談がありますって言ったんだけど、なかなか切り出せなくて」

まあ、別の上司の悪口って言いづらいよな。相手の出方もわからないし。

「落ち込んで悩んで、もう最悪だったのよ。それで、このままじゃいけないと思ってさ・・・」

誰かに相談したのか?やけ酒飲んだか?ショッピングしたか?

「こんな時こそ占いだと思って、行ったわよ」

え?そう?そういう時は占いなの?

「そうよね、そういう時はやっぱ占いよね」

相手もうなずいている。そうなのかー、そういうときは占いかー。
私は、「そういうときには占い」という思考回路はないので、とても新鮮だった。いまだかつて、占いとか宗教とかキャッチセールスとか(みんな一緒くたにしてるけど)にひっかかったことがないので、よくわからないが、それで救われたりするのだろうか。

その二人組みが、普通の若いOLさんだったら、そんなこともあるかと思うのだけど、どうみても30代で、ポロシャツにチノパン姿で、髪はショートカットで、いかにも体を使って仕事してますって感じだったので、違和感があったのだ。
そして、占いっていうのは、オイシイ商売なのかもしれないなぁと思ったりした。

結局、占いによると、今は運気が下がっていて、何をしても裏目に出るので、嵐が過ぎるまでじっとしてるのが得策なのだそうだ。それで納得して、嫌な上司も我慢できるなら、それはそれでいいのかもしんない。
2003/10/01(すいようび) はれ

My Diary Version 1.21
[ 管理者:くくみ 著作:じゃわ 画像:牛飼い ]