2004/07 << >> 2004/05
[ 夢オチ ]
|
夢オチってどうよ。 いや、落語の「芝浜」とかはいいよ、名作だから。(あれは厳密には夢〈オチ〉ではないのか。)「杜子春」も後半のクライマックスは仙人が見せる夢じゃなかったっけ。一炊之夢という言葉もあるし、効果的に使えば抜群のドラマ性があるとは思う。 最近では、歌野晶午の「世界の終りあるいは始まり」がリアルな夢オチだったなぁ。夢オチというか想像オチ?妄想オチ?いや、結局オチないんだけどね。
そうでなくて、安直に夢オチで終わらせようというのが許せないのだ。 最近の子供番組は、これがめちゃめちゃ多い。「とっとこハム太郎」なんか、もともと設定に無理があるので、しょっちゅう夢オチになる。「またかよ」と思うことしばしば。
最近は、息子がテレビなどを見てて変な話だと、「これ本当は夢なんじゃない?」と言うようになった。そしてそれはけっこう当たる。 夢にしてしまえば、何でもアリになってしまうので、面白みが半減する。本当は、どれだけリアルに夢を描けるかが勝負なんだと思う。よっぽどストーリーに自信がなければ使えない手だよ。でも、今はネタに詰まると夢オチという安易な逃げに走る。所詮「やおい」(*)じゃないかと思う。
夢オチって物語の「禁じ手」だと思うんだけどなぁ。
*「やおい」:主にコミケ(コミックマーケット)などで販売している同人誌に描かれているマンガ(小説の場合もあり)のこと。「やまなし・おちなし・いみなし」の頭の3文字をとったもの。有名なマンガなどをベースに勝手なストーリーを展開させる。時代設定を変えたり、ホモ(レズ)の話にしたり、なんでもあり。
2004/06/29(かようび)
|
|
[ どーもくんワールド ]
|
NHKの「どーもくんワールド」に行ってきた。公開番組ってやつです。ハガキを出して、あたったので。
あたりさえすれば、入場無料なので、交通費だけで済むのだが、子供を二人連れていると、ただでも行きたくないと思ったりする。まあ、そうもいかないので、頑張って行ってきましたよ。
案の定、ダンナは仕事なので、実家の父に渋谷まで出てきてもらう。が、渋谷までは、自力でいかないといけないので、ベビーカーに娘を乗せて息子の手を引いてでかけた。雨でなくてよかったけど、夏日で、それはそれでしんどかった。
埼京線で新宿へ行って、山手線に乗り換えて渋谷へ。 なぜ埼京線で渋谷まで行かないかというと、渋谷まで行くのは大宮始発ではないからだ。座れないと困るので、大宮始発新宿行きの各駅停車に乗った。(もちろん座れた。が、娘が興奮してちょっとゲロしてえらいことになった。タオルとティッシュでなんとかなったが。やれやれ) 新宿駅で同じホームから渋谷方面の電車が来るのかと思ったら、別のホームらしく、それだったら山手線のほうが便利なので、山手線で渋谷へ行った。(埼京線の渋谷駅ホームは、他の路線のホームから恐ろしく離れたところにあるので、同じ乗るなら山手線の方が断然よい。)
で、渋谷で父と合流。お天気がいいのでお弁当を買って、NHK行きのバスに乗る。NHKの近くの公園でお弁当を食べて、ふれあいホールへ。 はっきり言って「どーもくんワールド」は、しょうもない。子供だましだし、コンセプトもはっきりしない。 しかし、息子はこういうイベントが大好きなので、ノリノリで見ていた。やっぱり生(ナマ)は違うようだ。 他にも「ぐっとくるサンデー」や「夢りんりん丸」にも行きたいようだし、「おかあさんといっしょ」はどうしても出演したかったようで、再三「なんで出られないの?はがき出した?当たらないの?」と聞かれ閉口した。あれは、奇跡でも起こらない限り当たりません。ファミリーコンサートだって当たらないのに。
最後に出口でどーもくんと握手をして、ご満悦。帰りの電車の中では爆睡した。 たまには子供も電車に乗せて、公共のマナーとか教えないとと思うけど、子供にとってというより、親が試練の場である。厳しいなぁ。これといって何があったわけじゃないが、まだまだバリアフリーじゃないし、周りの人は不親切だし。ぐったりだ。
2004/06/26(どようび)
|
|
[ 人身事故 ]
|
日常的に電車に乗っていると、人身事故で遅れるということが月に何度かある。朝もあれば夕方もある。 でも、自分が乗っている電車が事故をおこすことはまれである。
ところが、先日、私の乗った電車が、人を轢きました。夕方、大宮行の京浜東北線、王子駅。急に止まったので、不審に思っていたところ、車内アナウンスで「人身事故がおきました」という。しかも、この電車が。もう駅は見えているのに、全然動かない。しばらくするとまたアナウンスがあり、先頭の1両目だけドアを開けるので、急いでいる人はそこから降りろという。 私はもう少し様子を見てからと思っていたのだが、救出作業の関係でクーラーも照明も止まるという。それではしょうがないので、1両目まで行って、駅に降りた。駅には既に警察の人やらレスキューの人やら、やじうまやらがいっぱいいて、ロープが張ってある。駅員さんや警察官が車輌とホームの間を覗き込んだりしていて、きっとあのあたりに挟まれているんだろうなと思う。恐い。なんでわざわざ見ようとするのかね、やじうまは。見たって面白くないでしょう。ご飯がまずくなるだけだと思うんだけど。いい歳をしたおばさんとかが興味津々なのを見ると、がっかりする。
改札で振り替え用の切符をもらって、「大宮に行くにはどうしたらいいんですか?」って聞いたら、忙しくてテンパってる駅員さんににらまれて「あっちで聞いて!」とシッシとされてむっとする。これだから、JR職員はだめなんだよな。緊急時マニュアルとかないのかよー。 いっぺんたりと足を踏み入れたことのない「王子」。もともと方向音痴である。しばし呆然として、途方に暮れる。とぼとぼ歩いていると、地下鉄南北線への下り口があったので、階段を下りる。そしてまた振り替え用の切符をもらって南北線に乗る。南北線も生まれて初めて乗る。電車とホームの間に仕切りがあって、電車のドアが開くと、その仕切りも開く仕組み。へえ。 で、埼玉高速鉄道に直通運転してるので、東川口まで行く。東川口も初めて降りる駅。そこで武蔵野線に乗り換えて、南浦和で京浜東北線に乗ろうと思ったら、まだダイヤが大幅に乱れているというのでもう一つ先の武蔵浦和まで行って埼京線に乗り換えて、やっと大宮に着いた。やれやれ、結局遠回りして1時間も遅くなった。 電車に飛び込むのは勝手だが、ラッシュ時はやめてもらいたい。
*
こないだは、事故じゃないけど具合の悪くなった人がいて、乗ってる電車が止まった。これもよくあることだけど、いつもと違ったのは、車掌さんが、車内アナウンスで、
「この列車にお医者様はいらっしゃいませんか?急病の方がおられます、お医者様か、医療に従事されている方がいらっしゃいましたら、お手をお貸しください」
と言ったことだ。へー、飛行機みたい。そういうこともあるんだなぁ。飛行機はすぐに止まったり着陸したりできないから、機内でなんとかしないといけないので、乗客の手助けが必要なんだろうけど、電車は駅に止まりさえすればすぐに救急車を呼べるので、そういうことはしないのかと思っていた。 だから、この場合、よっぽど具合が悪かったのでは、と推察する。もう意識がないとか、瞳孔が開いてるとか、息をしていないとか?救急車を待ってられないほど切迫していたのかもしれない。車内に医者がいたかどうかは不明。非番だったら、医療道具なんか持っていないだろし、白衣も着てないだろうから(当然だ)、自己申告しなければ医者とはばれないだろう。わざわざ名乗り出る人っているのかな。 結局、何がどうなったのかはわからないまま、電車は発車してしまった。いつだってそうだ。遅れてるんだから、詳細を教えて欲しいところだ。まあ、プライバシーの問題とかあるんだろうけどね。
2004/06/25(きんようび)
|
|
[ マナー ]
|
朝、自転車に子供を乗せて保育園に行く途中、交差点で信号待ちをしていると、隣にやっぱり子供を自転車の前の補助椅子に乗せているおとうさんがいた。 びっくりしたのは、その人がタバコを吸っていたことだ。子供がすぐ目の前にいるのに、すぱすぱ吸っている。そして吸い終わると道に落として足で踏み消した。その反社会的行為に私はうなった。
しかし、反社会的といえば、私も子供を自転車の前と後ろに載せて走っているわけで、これはれっきとした道路交通法違反だ。しかも自転車は軽車両にあたるので、歩道を走ってはいけないのだが、これにも違反している。 法に触れるという点では、私のほうが罪が重い。 そのお父さんは、子供を一人しか乗せていないし、路上喫煙もポイ捨ても私の住んでいる地域では条例違反ですらない。
先日は、電車の中で携帯電話が鳴って(マナーモードだったけど)、たまたまそこが優先席だったもんで、隣のおじさんに「ここは携帯切るところでしょ」と言われてしまった。 すぐに謝って、電源をOFFにしたが、以来、優先席には近寄らないことにしている。やむをえず、優先席の近くに乗ったときは、自分への戒めとして電源を切っている。それじゃあ、何の解決にもなっていないじゃないかと言われれば、返す言葉はないが、知らないおじさんに叱られたくないんだもん。
でも、みんな優先席に座って、堂々とメールとかしてるよな。マナーってなんなんでしょう。(含:自分)
2004/06/17(もくようび)
|
|
[ へび女 ]
|
仕事で、校正をしていたら、雑司が谷「鬼子母神」のことが出てきた。この鬼子母神の「鬼」の字は、本当は一画目の「ノ」の部分がないのだそうだ。鬼だけに角がないということになるらしい。 どうして角がないことになるかというと、人の子供を食べていた鬼子母神がお釈迦様(だか観音様だか)に諭されて、心を入れ替えて慈母になったという話から、「鬼から角を取った」ということになるらしい。なるほど。
で、そんな話をしていたら、Aさんが「ぼく、雑司が谷の境内で見世物小屋に入ったことがあるんだよ」と言い出した。「えー、子供のときですか?」Aさんの子供時代ならぎりぎりそういう小屋が出ていたかもと思える。しかし、「もう勤めてた頃だったなぁ」というので、せいぜい三十年前だ。そんな頃に東京にまだ見世物小屋があったとは、意外だ。 「へび女とか見せるやつですか」と聞くと、ドンピシャで、 「そうそう、へび女がいますって口上でやってるわけ。それがうまいのよ。いかにも入りたくなるような言い方なんだよ」 で、入ってみたところ、なんのことはないニシキヘビのような大蛇を撫でているおばあさんがいただけというオチだ。 引っかかるほうも悪いが、もうちょっとなんかあってもいいんじゃないの?と思わずにはいられない。まさか顔が人間で身体がへびってことはないにしても、水着の美女が大蛇と絡まってるとかさぁ。猿のミイラ(頭のみ)にへびの抜け殻くっつけたとかさぁ。それくらいの誠意は見せて欲しいものだ。
インチキといえば、昔、小学校の裏門のところなんかにいかがわしいおもちゃを売るおっちゃんがたまに店を出していたけど、最近でもああいうのはあるのかしら? 一度だけ母に小遣いをねだって(200円くらいだったかな)、買ったことがあるけど、見事にインチキだった。小指の先くらいのちっちゃい人形が箱の上で勝手に踊るってやつで、その場では動いたけど、家に帰ってやってみたらピクリともしなかった。悔しくて悔しくて机の引き出しに入れたきり、二度と出さなかった。その件で母に叱られた記憶はないので、たぶん一度だまされないとわからないと思って、授業料代わりに出してくれたんだろうな。 それ以来、道端で売っているいかがわしいものに手を出したことはない。
2004/06/11(きんようび)
|
|
[ ばち ]
|
車に乗っていたとき、息子が勝手にシートベルトをはずして車内をうろうろしだしたので、
「ちゃんと座っていなさい」
と叱った。その時たまたまシートに触った息子が静電気でビリッとなった。
「今、バチってなったよ」
「だからじっとしていなさいって言ったでしょう」
「・・・ばちがあたったってこと?」
く、くだらない駄洒落だ。「ばちがあたる」という言葉は知っていても、「ばち」が「罰」であるという認識はないので、静電気の「バチ」だと思ったんだろう。子供というのは、発想が面白いというより、知っている言葉の数が少なくて、その中でなんとかやりくりしようとするので、おかしなことになるのだ。 しかしここは威厳をもって
「そうだよ。ちゃんと座っていなかったらね」
教育の一環として利用させてもらう。
2004/06/09(すいようび)
|
|
[ パジェロ ]
|
恐れていたことが起きた。ってほどのことでもないけど。
とうとう「東京フレンドパークU」のダーツから「パジェロ」がなくなった。いや、厳密にはまだある。6月7日放送分では、プレゼントの紹介もされていた。(まさかモザイクかけるわけにもいかんだろう。) でもテロップで「この番組は4月28日に収録されたものです」って出て、実際に的が回って観客が「パジェロ!パジェロ!」と叫ぶところは、「くるま!くるま!」になっていた。口は「パジェロ」なのに。明らかに後でスタッフが声だけ録音して差し替えたんだな。それにしても「くるま」とは、あまりのセンスに絶句する。 出演したタレントの不祥事なら、お蔵入りということもあるけど(ex:SMAPの吾郎ちゃんが駐車違反で捕まったときのスマスマ)、スポンサーの不祥事で、その番組自体がなくなるわけじゃないし、ましてゲストは関係ないのだから、お蔵入りにするわけにはいかないだろう。 今回は、ダーツでパジェロが当たらなかったからよかったけど、もし、パジェロに当たっていたらどうなっていたんだろう。それはそれで気になるなぁ。
2004/06/08(かようび)
|
|
[ 三菱自動車 ]
|
とうとう乗用車にも欠陥隠しが見つかって、もう「おしまい」といった感のある三菱自動車。わが家には直接何の関係もないが、残念なのは、きっと「東京フレンドパークU」のスポンサーは早晩降りるだろうなということだ。 あの番組の最後にやるダーツで、目玉商品に三菱の「パジェロ」がある。観客も「パジェロ!パジェロ!」と応援することになっている。 それをうちの子供たちが好きで、一緒に「パジェロ!パジェロ!」と言って見ている。娘の場合「ぱれろ」だが。うちの子はダーツのことを確実に「パジェロ」だと思っている。間違いない!(by長井秀和) ちなみに娘はホンジャマカの石塚くんの名前が「まいうー」だと思っている。出てくると必ずテレビを指さして「まいうー」と言う。 パジェロが他の乗用車や、全く違う商品になってしまったら、淋しいなぁと思っている今日このごろである。
2004/06/03(もくようび)
|
|
[ JR大宮工場ふれあいフェア ]
|
というのに行ったですよ。 もう3年目。 最初の年は、夏かと思うほど暑い日で、すでにおなかに娘がいた(7ヶ月くらい)私は、死ぬかと思った。 翌年は、娘を母に預けて息子と二人で行ったけど、ひどい雨でびしょぬれになった。 今年は、父に来てもらって、娘をベビーカーに乗せて四人で行ったが、猛暑だった。 とにかく、時期的なものもあるのだろうが、楽だったためしがない。また、だんなが必ず仕事だというのも何か因縁がある。
一体、どこからこんなにわいて出たかと思うほどの人。しかも男の子(幼児から20代まで含む)ばかり。小さい子は、ミニ新幹線とかミニSLとかに乗って、おもちゃを買う。マニアは鉄道部品とかNゲージとかを買いつつ、古い機関車の撮影とかをする。大きさや値段が違うだけで、やってることは幼児も大人も一緒だ。
とりあえず20分くらい並んでミニ新幹線に乗ってから、工場内へ。修理中の電車が並んでいて、マニアが写真を撮っている。「車輪だけ」とか「連結部分だけ」とか何が面白いのか、全くわからん。 息子は、運転訓練用の模擬運転台の前に座って、ハンドルを操作してはご満悦だ。制帽をかぶって、記念写真。もういっぱしの鉄ちゃんだ。
お昼を食べて、お土産に保育園用のお弁当箱を買った。当たり前だけど、これでもかっというほどの新幹線グッズが販売されていて、その上暑いもんだから、息子も自分が欲しいものがわからなくなってしまい、特急のヘッドマークのワッペンを持って、「これがいい」とか言い出す。「本当にこれでいいの?」と聞くとはっと我に帰って「あぁ、間違えた。えーと・・・」とまた探して、またわけわからなくなってという繰り返し。で、私がこっそりお弁当箱に誘導して買ったわけだ。また列車のおもちゃが増えるのを阻止できたので、よしとする。
巡回バスの「はやて号」に乗って、はやての前でまた制帽をかぶって写真をとって、さすがにばてばてになった息子がもう帰ると言うので、やっと家路に着く。3人で爆睡して、夕方起きると、もう何度観たかわからない「TVチャンピオン 新幹線王選手権」と「スーパーテレビ 新幹線」をダブルで観る。息子はセリフ(含ナレーション)を全部暗記するほどだ。
ついでだから白状(?)すると、先日、母が中学校の同窓会(in名古屋)に出席したところ、三十年ぶりに会った同級生(男性)が、なんと日本車輌に勤めていることがわかった。 ここで説明が必要だと思うが、日本車輌というのは、日本で一番たくさんの新幹線を製造している会社で、いまや息子のバイブルと化した「TVチャンピオン 新幹線王選手権」で優勝した若原亨くんが勤めているのだ。しかも、母の同級生と職場まで同じだという。 なんでそんなことまでわかったかというと、息子が母にまで強制的に「新幹線王」のビデオを見せているからなのだった。とほほ。だから母も「日本車輌」という名前にピンときて、話してみたらビンゴだったというわけだ。
後日、その同級生の方から、母に新幹線グッズが送られてきて(もちろん「お孫さんへあげてください」ということだ)、その中に若原くんがインタビューを受けている「社内報」も入っていたのだった。かなりなレアものである。それを息子は他の新幹線グッズと一緒に、高い棚の上に飾っていた。ああ、マニアだ。完璧なマニアだ。お母さんは悲しい。
2004/06/01(かようび)
|
|