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[ シーザーサラダ ]
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今、息子のマイブームは「シーザーサラダとクロワッサン」。
・・・お前は小粋なパリジェンヌかっつーの。
いや、シーザーサラダはフランス料理じゃないけども。 自分で産んだ子供でも、何が琴線に触れるか、皆目わからん。所詮他人だよなぁ。だからおもしろいんだけどね。
しかし、私がシーザーサラダの存在を知ったのは、大人になってからだ。まったく今どきの子供は小生意気だぜ。
ちなみにシーザーサラダの何がいいのかというと、クルトンらしい。 「クルトン入れてね!」と言われたからな。 レタスちぎって、粉チーズかけて、クルトンとトマト散らして、ドレッシングかければ、はいできあがり。ベーコンをカリカリに焼いたのも散らすと一層本格的である。
生野菜を食べない息子がリクエストをするのだから、母としては三日とあげずにシーザーサラダ。当然他のメニューも洋食にしないと合わないので、洋食メニューのレパートリーが少ない私としては、痛し痒しというところ。
2005/04/26(かようび)
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[ もやし ]
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帰りの電車の中で、ジョシコーセーが二人で話をしていた。
A「私、イチゴミルクって大好き」 B「甘くておいしいよね」 A「もやしの次に好きなんだ」 B「も、もやし?」 A「私の中で常にベストワンはもやしなの」 B「ふーん」 A「横に世界三大珍味が並んでたって、私はもやしを選ぶな」 B「食べたことあるの?」 A「ないけど、絶対もやしなの」
いいなぁ、若いって。 私ももやし大好きだけど、キャビアと並んでたら、迷わずキャビアだ。 ああ、汚れた大人になってしまったことよ。 もちろんフォアグラもフカヒレも大好物です。めったに食べられないけど。
2005/04/22(きんようび)
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[ タクシー ]
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朝から雨だったので、タクシーを呼んで保育園まで行った。 来てくれた運転手が、変な人だった。
運転手「雨だねぇ。・・・♪あ〜め、あ〜め、ふぅれっふぅれっ・・・知ってる?」
私 「・・・八代亜紀ですよね」
運転手「そうそう」
酔っぱらってるのか?朝っぱらから?息子は運転手の横顔に釘付けだ。
運転手「ちょっと失礼してお茶飲ませてもらうよ。喉が痛くってね」
私 「風邪ですか?」(って聞いちゃう私が負けなんだろうな)
運転手「うーん、喉アレルギーなんだよね、じゃ、失礼」
ごくごくとペットボトルのお茶をがぶ飲み。やっぱ二日酔いか?
運転手「ところで、お客さん小銭持ってる?」
私 「小銭ですか?」
運転手「いやあ、朝早いからまだお釣の用意をしてないのよ、小銭で払ってもらえるとありがたいんだよね」
そこで財布を探るとなんとかありそう。
私 「ありますよ」
運転手「ある?ほんと?助かるよ〜。料金おまけしてあげてもいいくらいだよ」
しかし、降りるときにおまけはなかった。なんだよ!ちぇ!
運転手「気をつけてね〜、ばいば〜い」
・・・絶対に飲んでる。ゼッタイだ!
2005/04/20(すいようび)
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[ マルエツ ]
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近所のマルエツがつぶれた。 数年前に、ちょっと離れたところにサティができて、危ないなぁと思っていたら、今度はほんの目と鼻の先にベルクができて、もう致命的だった。
うちから見ると、駅とは反対方向にあって、平日は利用しないから、つぶれても特段困らない。それこそサティでもベルクでも置いてある商品は同じだ。
しかし、私は個人的に思い入れがある。 息子が生れて、慣れない育児に煮詰まっていた頃、マルエツへ買い物に行くことだけが、外界との接点だったのだ。
距離的には駅前のダイエーとかそごうへ行くのと同じくらいだったのだが、そこへは国道を越えてゆかねばならず、騒音やら排ガスやら信号やら二の足を踏む要素がいっぱいあった。 で、信号のない裏道を通っていけるマルエツは、とても便利だった。小さいスーパーで、特別なものは何も置いてないけれど、必要なものはひと通り揃っているし、何より、部屋の中では泣きっぱなしの息子が、ベビーカーで外に連れ出すと機嫌がよくなるのだった。
それでも、何かの拍子に泣きはじめてしまって、道の途中で途方に暮れたこともあった。思わず抱き上げると泣きやむのだけど、ベビーカーに乗せると泣き出す。だからといって抱いたままではにっちもさっちもいかない。まだ首も坐らないのだ。そんな息子を片手抱きにしてベビーカーを押して帰るわけにはいかない。 で、しょうがなく泣きわめく息子をベビーカーに戻し、自分も半泣きで家に帰るわけだ。 娘のときは、生後数日で外出したし、車にもばんばん乗せていたので、ホント2人目は余裕だった。つーか、息子のときに神経質になりすぎていたのだろう。もともと神経質な性格じゃないので、そうなってしまった自分に戸惑っていたのだと思う。
そんな思い出とともにあるマルエツなので、つぶれたと聞くのは胸が痛い。そしてあの頃の自分を思い出して、今でも涙がでそうである。タイムマシンがあれば、行って「あんた頑張ってるよ」と肩をたたいてやりたいくらいだ。それくらい打ちのめされていた。人生の中でも最悪の数ヶ月だ。
ありがとうマルエツ。あの時期、確かにあの店は私の心の支えでした。
2005/04/19(かようび)
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[ 誕生日 ]
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あんまりいいたくないが、今日は私の誕生日である。
とうとう35歳だ。四捨五入すれば、40である。立派な中年だ。もちろん偉いって意味じゃない。正真正銘、自他共に認める、まごうことなき、れっきとした、どっから見ても、中年だ。
うう。 今日一日は布団かぶって寝ていたい気分だ。
しかも、今日のカレンダーには、ショッキングピンクのマジックででかでかと ぎょう虫 の文字が。
ええ、そうです。今日が子供たちのぎょう虫検査の日なんです。朝からお尻にシールぺったんなんです。
・・・忘れた。
ダンナには「テレビに貼っとけ」と言われた。朝起きて、まずテレビをつけるからだ。 確か去年も一昨年もそういわれた気がする。とほほ。予備日があるので、提出日までにはなんとかなるでしょう。
散々な誕生日である。 夕食を外食にしたのが、せめてもの慰め。自分の誕生日に自分でご飯を作るのはいやなのよぅ。アジの開きとかならなおさら。
2005/04/15(きんようび)
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[ 迷子 ]
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迷子になった。 私はしょっちゅう道に迷うので、全然焦らないが、それにしても会社の近くの道で迷うとは、自分でも情けない。
途方に暮れていてもしょうがないので、誰かに聞かねばなるまい。周りを見回すと公共施設があったので、受付で「○○郵便局はどこですか?」と聞いてみるも、「わからない」という答え。ちっ、使えない。っていうかテリトリーじゃないってことか。一体ココはどこなの?
で、道を歩いていると、バイク便のお兄ちゃんがいた。 ラッキー。毎日、都内をバイクで乗り回してるおにいちゃんならわかるだろう。
「すいません。○○郵便局はどこだかわかりますか?」
「○○郵便局?ちょっと待って」
親切にもお兄ちゃんはバイクの荷台に積んである地図を取り出して調べてくれる。索引から見つけて、該当するページを開く。
「ああ、ここですね」
ふんふん。ほんとだ。
「で、今ぼくらがいるのが・・・ココらへん」
って、お兄ちゃんが指さした場所は、地図上ではない。はるか離れた空中だった。
そ、そんなところですか! きっと縮尺が小さかったんだな。2500分の1とかさ。だから1ページに載ってるのは半径100メートルくらいなんだわ。そうよ、そうにちがいない。
結論としては、全然逆方向に歩いていたということです。とほほ。 お兄ちゃんは、そこまでの道のりを丁寧に教えてくれた。私が方向音痴であると見抜き(って誰でもわかるっちゅうねん)、わかりやすい大通りをを選んでくれる。「まあ、歩いて10分くらいですよ」と慰めてくれさえした。 ありがとう、でもバカだからそんな先まで覚えられないの。覚えようとすると、ワケわからなくなるので、後半は聞き流す。えらい恩知らずだが、これが私の会得した方法だ。途中でまた誰かに聞けばいい。という考え方だから迷うんだろうな。反省の色なし!
まあ、なんとか目的地についたのでいいや。健康のために歩いたことにしよう。(←負けず嫌い)
2005/04/14(もくようび)
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[ 油断は禁物 ]
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花見に行った。 近所に関東有数の花見の名所があるので、いかねばなるまい。イベントははずさない女なのだ。
今年は見ごろが休日に当たったので、昼間に行った。普段は仕事帰りに夜桜見物なんだけど。
ぽかぽか陽気で、まさに花見びよりだったんだけど、それはつまり花粉の飛散量が多いということで、うっかりマスクを忘れた私は、夕方からえらいことになった。
鼻が詰まる。両方だ。啜ることも出来ない状態。どうもならんので、薬を飲んだら、少し良くなったが、副作用で喉が乾くし、異様に眠い。
夜は気を失うように爆睡。 しかし、途中で薬が切れて鼻が詰まりだす。でも眠いもんだから寝続けていたら、夢を見た。花粉症で辛いのよ〜と誰彼かまわず言いまわっているのだ。明け方にうなされて目が覚めたが、花粉症の夢を見ていたもんだから、寝た気がしない。口を開けて寝ていたので、喉は痛いし、舌はざらざらだ。起き上がって水を飲み、鼻に点鼻薬を打ち、再度寝ようとするも息苦しくて断念。
その状態が二日くらい続いて、もうこのままずーっとこうなのかしらとびびっていたら、3日目ころから良くなってきて、雨も降ったせいか正常に戻った。やれやれ。今回のことが引き金になって激症花粉症になったらどうしようかと思った。やっぱり油断せずにマスクしようっと。
後日、花粉症の父と話をしたら、父は車ごと水の中に入って溺れる夢を見たそうだ。息苦しくて目が覚めたという。そこまでひどいと、命に関わるなぁ。寝たまま窒息死したら、母が疑われるのかしら。
2005/04/11(げつようび)
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[ 散らかっている・・・ ]
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家の中が散らかっている。これでもかっ!というくらい散らかっている。 いえ、普段から散らかっているわけですけどもね。いまさら取り繕ってもしかたない。それにしても、輪をかけて散らかっている。めまいがする。
実は、ダンナが3泊も出張に出ているのだ。当然ながら仕事帰りに子供を保育園から迎えに行くのも私なら、夕飯を作るのも私、風呂に入れるのも私、寝かしつけるのも私である。合間に洗濯だけはしないと、着る服がなくなるので、それだけはなんとかこなす。(こうやって列挙すると、主婦としての能力があまりにも低すぎる!)
しかし、部屋を片付ける時間がない。夜中に起きればいいんだけど、疲れているから寝かしつけている間に自分も一緒に寝てしまい、片付ける時間がない。そもそもすべてを一人でやっているので、どうしても時間がおせおせになり、寝かしつける時間が午後11時くらいになってしまう。だめだめだ。未就学児は9時には寝かせろと言われているのに。(保育園で2時間はたっぷり寝ているからいいだろうという甘えがあるのだ。) ああ、シングルマザーを尊敬する。たった三日で、「生きていくだけでせいいっぱい」という気持ちだ。普段、全然使えないと思っているダンナだが、猫の手よりはマシだったようだ。
おもな敗因の一つは、日本地図のジグソーパズルを買ったことだ。息子のために買ったんだが、それを娘がばらばらにする。地理音痴な私は元に戻すのにすごい時間がかかるのだ。九州なんか全敗だ。宮崎と熊本と大分と佐賀がどこにあるのかわらかん。鹿児島が一番下なのはわかるんだけど、長崎と福岡の位置関係もちょっと怪しい。日本海側もだめ。島根と鳥取と福井と富山がごっちゃ。近畿もいまいち。岐阜と奈良と滋賀の位置が不明。ほとんど全部じゃん!確実にわかるのは、関東と北海道、沖縄だけ。あと佐渡と淡路島。
というわけで、一日目にして放置。細かいパーツがカーペットに散らばる。しかし、見なかったことにする。もうそういう模様だってことにしよう。
三日目には食事の仕度も放棄、友達を誘って子連れ外食。あー、らくちん。
と思っていたら、バチが当たった。またまた娘がやらかしてくれた。 静かなレストランで、ズボンを下げてお尻を出して歩き回ったのだ。お前はクレヨンしんちゃんか!やめてくれ〜。 いっそ気を失ってしまいたいと思ったけれど、そうもいかないので、奥歯を噛みしめながら叱る。リフレッシュするつもりがよけいにストレスが溜まる結果となり、敗北感が募る。
私はどうすればよかったのでしょう。人はこういう時に信仰に走るのではないかしら。とか思うのは心が弱っている証拠だ。気をつけよう。
2005/04/07(もくようび)
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[ さとう珠緒 ]
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「さとう珠緒はイタイ」
と思っているのは私だけではあるまい。
私がもっと若くて独身だったら、「ムカツク」タイプだが、オバハンとなった今では、「気の毒」としか言いようがない。
彼女は一体いつからああいうキャラになってしまったのか。 もともと好きなタレントではないので、どうなろうと知ったこっちゃないのだが、そのあまりにもな痛さに、テレビ画面に映ると思わず目を奪われるのだ。
もう大して若くもないし、特に賢いわけでもないので、所属事務所あたりから「その路線で行け!」というお達しが出たのだろう。そして頑なにその路線を守っているのだから、決して本当のバカではないと思う。山口もえも釈由美子もそうやって生き残ってきたではないか。(梨花は真性バカだと思うがどうだろう。あれが演技だったらアカデミー賞ものだ。)
それにしたって、だ。お前にはプライドがないのか。別の路線だってあったんじゃないのか。生き残れればそれでいいのか。
いや、本当にさとう珠緒には何の興味もないんだけど、その私をしてこの発言、恐るべしである。
2005/04/05(かようび)
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[ 強気 ]
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娘は最近強気である。話し言葉の語尾にすべて「ッ!」がついている感じだ。
「チョコちょうだいッ!くれるって言ったでしょッ!」(何をえらそうに) 「ミルク作ってねッ!飲むんだからッ!」(じき3歳なのにまだミルクを飲んでるのだ) 「うんちしてくるからねッ!」(出るのが分かってるならトイレでせんかい!)
いちいち気張っている。まあそういうお年頃だ。
で、先日、街を散歩しているときに、交差点に向かって一人で走り出して行ったので、追いかけながら「待ちなさい!」と声をかけたが止まらない。さすがにまずいと思ってスピードをあげると、交差点にたまたま交通整理をしていたおまわりさんがいて、娘を止めてくれようとした。 すると娘は交差点の直前で止まり、おまわりさんをキッとにらんで、
「止まってるでしょッ!」
と言ったね。2歳児にメンチ切られて苦笑するおまわりさんであった。
「すいません、すいません」
母は平謝りだ。
この「叫びキャラ」はどこからきたのかと疑問だったのだが、後日わかった。 お風呂好きな娘は、油断すると勝手に服を脱いで風呂場で待機するので、「お風呂はご飯のあとで」とか「夜になってからでしょ」と諭すのだけど、こないだそう言うと、おもむろに斜に構えて右手を出して
「もうズボンぬいじゃいましたからッ!じゃんねんッ!(残念!)」
と言われた。・・・波田陽区かよ。「ぎたーじゃむらー」って、言えてませんから!残念!
2005/04/03(にちようび)
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[ ムーラン・ルージュ ]
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義母から電話がかかってきた。
義母はこの4月に定年退職をして、その記念にパリに旅行に行く。8日間の豪勢な旅だ。今までにも何度も海外旅行に行っているので、特に心配はしていない。(どこへ行っても決してマイペースを崩さない人なので。) 一人旅の人ばかりのツアーというのに入ったそうだ。仕事は続けていたけれど、それ以外はごく普通の主婦なのだが、こういう時、けっこう肝は据わっている。まあ私の姑なんだから、推して知るべしだ。
で、電話の内容だが、
「オプションで〈ムーラン・ルージュのディナーショー〉っていうのがあるんだけど、ムーラン・ルージュってなあに?」
「・・・・・・」
お義母さん、嫁に聞きますか、ムーラン・ルージュが何かと。
「えーとね、パリの酒場でレビューとか観るのよ。レビューっていうのは、フレンチカンカンってあるでしょう?ああいうの。ロートレックの絵にでてくるような。ロートレックっていうのはね・・・」
「ふーん・・・」(さっぱりわからん、というかんじ)
お酒を一滴も飲まない、朝は5時に起きて、夜9時には寝てしまう義母に、ムーラン・ルージュが楽しめるだろうか。いや楽しめまい。倦怠とか頽廃とかそういうのとまったく対極の世界に生きている人なのだ。 しかもそのオプション、3万2千円だっつーのよ。高い!拘束時間は5時間。長い!おそらく午後6時頃から11時くらいまでと踏んだが、それにしても、だ。
「どうかしらねぇ」
「せっかくパリに行くんだから、パリの下町の猥雑な雰囲気を味わうのは貴重な体験だと思うけど、行かなくても損はしないと思う」(っていうか、ムーラン・ルージュを知らない時点で行く必要ないと思う。←心の声)
嫁として、他にどういえばよかったでしょう。
ありえないとは思うけど、
「はとバスに乗るんだけど、ツアーの中に〈新宿二丁目のショーパブ観賞〉っていうのがあるんだけど、どんなの?」
ってきかれないように神に祈るばかりだ。
2005/04/01(きんようび)
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