ドーナツは美味しいか?〜ブリヂストンB65の感想



犬キャラ号は標準で155/65R13サイズのミシュランMXL(現在はMXLからその後継モデルのMXTに変更されています)を履いていました。このタイヤは適度なドライグリップ、信頼できるウェットグリップ、自在なコントロール性、高いユニフォーミニティ(真円度)、静かなロードノイズなど、数々の美点を備えたいいタイヤでしたが、20,000kmを越えた辺りからロードノイズとハーシュネスが目立ち始め、27,000km辺りではドライグリップも相当低下してきたため(ウェットグリップはほぼ不変。さすがです)、同サイズのブリヂストンB65に交換しました。とは言っても寿命に達したとは全く思えません。30,000km位までは余裕で持ちそうでしたね。で、B65にしたのはただ単に雑誌、TVCMのイメージと値段です(^^;)。

結果はミシュランと比較して一長一短というところでしょうか(耐久性はこれからですが)。良い点はなんと言ってもユニフォーミニティ。ミシュランも決して悪くはないこの点で、B65は絶大なアドバンテージを持ちます。とにかく、転がりがスムースで良路では気持ちよいことこの上ありません。ほどんど、エアカー感覚と言ったら誉め過ぎでしょうか。グリップは遙かに強く、ミシュランに慣れた身にはほとんど鳴かせることが出来ません。その割にとても軽快で、市街地での走りがとても楽しいです。対ハイドロプレーニングもいいですね。

悪い点はハーシュネス、ノイズそしてインフォメーションのなさ。ハーシュネスはゴツゴツと言うか、グイグイ突き上げられる感じで、取り付けたとき、あまりの乗り心地の悪さにすぐGSで空気圧をチェックしたくらいでした。ノイズの大きさにも少々失望しました。少しざらついた路面になると「ゴーッ」というタイヤの中で音が共鳴しているようなロードノイズがかなり耳に付きます。
そして、最大の問題、インフォメーションのなさはちょっと問題です。路面のミューやGの変化といった情報がほとんど手に伝わってこないため、きちんと走りを組み立てられず、しばらくはパンダらしいスムースな走りが楽しめませんでした。今では走り方を少し変えて(ハンドルで曲げるのではなく、リアタイヤをスロットルでコントロールするような感じ。なぜか相対的にリアのグリップが落ちているのでアンダーステアは軽くなってます)きれいに走れるようにはなっていますが、路面状況がシビアになってくると不安が大きいです。ブレーキング時、タイヤがロックするのも分かりにくく、突然前触れなくロックするのは心臓に悪いです。また、タイヤが「どれくらい切れているか」が分かりにくいので、車が一台やっと通れるような細い道を自信を持って走れません。これには未だに慣れません。

思うにMXLに比べてB65はサイドウォールの剛性が高く、コーナーでの安定感と引き替えにハーシュネスが強いのでしょう。その割に目地段差のような鋭い衝撃は抑えられていうことを考えると、トレッドはソフトなのかもしれません。そうするとステアフィールが曖昧でインフォメーションが無いことも説明が付きます。

さて、結論めいたことを言うなら、ワインディングでハンドリングを楽しみたい、という人にはお勧めできますが、そういう人以外にはちょっと勧められないですね。実はパンダにとってこのグリップは少しつらそう、というのが正直な所なんですよね。やはり、普通の人にはミシュランがいいと思います。でも、このスムースさはやっぱり捨てがたい・・・サイズダウンすればいいかもしれないけど。