Petri-7s

仕様他

発売年:1963年
レンズ:PETRI 45mm/F1.8
サイズ:132×79×72mm
シャッター速度:B・1秒〜1/500秒
重量:約635g
電池:セレン光電池

-Example

概要-overview

 今は亡きペトリカメラ社の中級レンズ一体型レンジファインダーカメラ。デザイン、サイズからキャノネットなどのライバルだと思われるが、EE機構(自動露出)は搭載されていない。セレン光電池による露出計付き。当時のペトリの定石としてブライトフレームなどは緑色(グリーンオマチック)である。

印象-impression

 これ、正確にはDai-changのカメラではなく、妻の実家にあったカメラを借りているもの。まぁ、使わないのでもらったも同然なんですが(笑)。妻はほとんど使っているところを見たことがない、ということなんで(ペンを使っていたらしい)20年以上、しまい込まれていたのか、、、。

 まず、この個体は多少問題があります。距離計の二重像は完全に消失しており、しかもブライトフレームをグリーンに彩色するカラーシート(?)も失われています。とりあえず、ハーフミラーに自動車用のハーフミラーフィルムを使用して距離計は復活させたけど、本来の見えは分かりません。グリーンオマチックはかなり見やすいとの評判らしいけど。

 ペトリといえば、どちらかというと作りの良さより廉価が売りだったが、この7sもかなりガシャガシャとしたフィーリングが安っぽく、同時代のキャノネットなどと比較してもかなり落ちる。セレンの露出計は意外に使えて驚きだけど、感度は200までと、時代を感じるね。操作性は可も不可も無し。全体に軽いから使いにくい、ということはないよ。

 それに対して、ペトリレンズ(オリコールではないのね)は、全く安物ではない。コーティングは弱く逆光にはかなり弱いが、条件が良ければ、鮮やかな色彩と繊細でシャープな描写を見せてくれる。曇りなどの条件ではしっとりとした感じもあって、とにかく情緒がある、とても良いレンズだと思う。

ペトリ晴れ(Photo Galleryより)

 中古屋でもそうそう見かけるカメラではないけれど、意外に使えるカメラですよ。

評価-evaluation

○ … ペトリレンズの豊かな描写力。

× … 全体に安っぽい。そもそも現存する個体数が少ない。

お勧め度(満点★10個)
★★★

レンズの描写が気に入れば、、、。あとは特筆すべき点はないです。だから潰れたんだね、ペトリカメラ、、、。

お気に入り度(満点★10個)
★★★★

うーん、やっぱり本来の状態でないファインダーがね、、、。

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