概要-overview
1995年にデビューしたMZ-5の後継として2001年3月に誕生したペンタックスの中級一眼レフ。実質は上級機MZ-3の最速シャッター速度を1/4000から1/2000に落としたもの。特殊な機能はなく、現代のAF一眼レフとしてごく平凡なスペック。
前任Zシリーズが先進的な操作系を採用していたのとは対照的に、ダイヤル操作を基本としたオーソドックスな操作系が特徴といえば特徴。495gと非常に軽量であり、シンプルさと軽さでスナップ撮影にフォーカスした設計といえる。
印象-impression
2001年の夏、Dai-changが初めて自分で購入した一眼レフ。当時は一眼レフなら奇麗な写真が撮れる、という程度の認識で、これを選んだ理由も「カッコいいから」だったと思う。
とにかくオーソドックスで、何も言うことがないくらいのカメラ。見たままです(笑)。巷ではAF速度・精度などに不満を持つ人が多いようですが、僕はほとんどMFレンズを使うので関係ない。軽いペンタックスMレンズとの組み合わせは、お散歩写真家理想の組み合わせの一つではないかな。シャッター音もとても柔らかくて静か。
全面マットのファインダーは視野率が低めで(92%)、ピントの山もそれほど掴みやすい訳じゃない。目があまり良くないDai-changはシビアな時はフォーカスエイドに頼る(ごく稀にだけどね)。マニュアルカメラじゃないから仕方ないけど、OM-3を知ってるだけに、もう少し、、、という気がする。元より最速1/2000では明るいレンズを解放で使うことは難しく、そういう意味で筋は通ってる(笑)。
分割測光、中央重点測光、スポット測光をレバーで切り替える露出計は、どちらかと言うとオーバー寄りでポジ向きじゃない気がするし、あまり当てになるという印象がない。AEロックがシャッター半押しで効かず、別ボタンを使うのは、他の操作性がオーソドックスなのにちょっと不思議で不満な点ではある。
メーカーの売り文句通りの「旅(散歩)カメラ」としては、確かに理想的な一台だろうけど、AFのみで使うなら新型の*istは更に良いと思うので難しいところ。
*EOS7購入のためペンタKマウント関係(ボディ・レンズ)は全て売却しました(2005.2追記)
評価-evaluation
○ … シンプル・軽快・静かな動作音。スナップ派の一眼レフ。 × … 不足気味の基本性能。露出計。*istの存在。実はMZ-3が安い。
お勧め度(満点★10個)
★★
いいカメラなんですけどね、MZ-3の実売価格&中古価格が安いんですよ。
MZ-3なら★7個くらい。安ければその分お勧め度上がります。
お気に入り度(満点★10個)
★★★★★★★
何だかんだで連れ出す機会が多いです。
そうそう、電子カメラの割にレリーズの反応が早いから、撮影そのものが気持ちいい、というのがあるかも。
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