概要-overview
2003年9月にデビューしたリコーの300万画素コンパクトデジカメ。兄弟機G4との違いは、このクラスとしては極めて珍しい広角側28mm(35mm判フィルム相当)の光学3倍ズームレンズを搭載していることと、録音用マイク/スピーカーの存在。
0.14秒のレリーズタイム、1.8秒の起動の超高速動作、1cmまで寄れるマクロ(テレ側4cm)、専用バッテリーで通常撮影400枚の長時間駆動など、カメラとしての基本機能の高さが特徴である。
印象-impression
これを書いている2004年1月現在、このカメラは唯一無二の存在である。元のG4からして、最速起動に最速レリーズタイムで、銀塩派でも全くストレスフリーなのに、それに銀塩35mmで焦点距離28mm相当からの広角ズームレンズ搭載である。
手にしてみると、広角デジカメというのは、かなり便利。広角というのは構図を工夫すると面白い写真が撮れるので、色々と試せるデジカメには打ってつけなんだな。前述の通り、何もかもが速く、さらに電池の持ちも素晴らしく良いので、いくらでも撮りまくっていける。まことに筋の通った機械です。もうお分かりだと思いますが、Dai-changは非常にそういうモノが好きなんですね(笑)。
あと、便利なのはADJ(アジャスト)ボタン。押すと「露出補正」→「ホワイトバランス」→「感度調整」と切り替わり、すぐに補正が出来るのはとても快適。このカメラをまとめた人は、きっと自分で写真を撮る人なんだろうなぁ、という印象。
それ以外は特に印象に残る部分はない。画質は悪くないけど良くもなく発色は地味系、暗いとちょっとノイジーなので、人によっては「不可!」となるかも。露出も普通というか、ダメなときはダメだし(だから露出補正が使いやすい面もあり)、AFは普段は超高速で正確だけど、暗くなったりするとガクッと落ちるのと、マクロでピント合わせるのはコツがいるね。デザインの超地味さは、個人的にはとても良いと思う(見せつけるようなカメラってのもね、、、)。よく見ると、作りそのものはなかなか良いですよ。
どんどん進化するデジカメの評価なんて意味ないかもしれないけど、このカメラの独自性はずっと色褪せないかもしれない。そんな「名機」の手応えはあるんですよ。単に広角が珍しいというだけではなくて。
評価-evaluation
○ … すべてが快適なスピード。クラス唯一の広角レンズ。銀塩派に嬉しい操作性。
× … ちょっとノイジーな画質。逆境に弱いAE/AF。
お勧め度(満点★10個)
★★★★★★
特殊な機能をあっさりシンプルにまとめている。
銀塩カメラのサブ機として使うのも良い。
お気に入り度(満点★10個)
★★★★★★★★
昔使っていた東芝のアレグレットM4、速くて使いやすかったんだけど、あれを正常進化させたような心地よさ。ブランドだけでデジカメ選んじゃダメですよ(笑)。 |